TOEFLスピーキングのセクションは、試験の中でも特に難易度が高い部分です。「自分のスピーキング力に自信があるけど、スコアが伸びない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際TOEFLのスピーキングは採点基準が非常に細かく設定されており、その基準に合った練習をしなければなかなか高得点は取れません。
この記事では
- TOEFLスピーキングの採点基準
- 高得点を取るためのポイントと対策法
などを詳しく解説します。
TOEFLスピーキングで高得点を目指すなら、TOEFLスピーキングのテスト形式や採点基準をしっかりと分析し、戦略的に対策をたてる必要があります。
あなたのスピーキング力を引き上げ、目標スコアを達成するためのステップを一緒に見ていきましょう。
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TOEFLスピーキングとは?試験の概要と採点の仕組み
まずはTOEFLスピーキングとは何か、試験の概要や採点の仕組みを見ていきましょう。
TOEFLスピーキングの基本構成
TOEFLスピーキングは、4つのタスクから成り立っています。
各タスクでは、与えられた質問に対して自分の意見や考えを英語で表現する形式になっています。
Task 1: Independent Task(独立型課題)
自分の意見や体験について答える問題です。日常生活に関連したトピックが出題され、受験者自身の考えを述べることが求められます。
Task 2: Integrated Task(統合型課題)
リーディングとリスニングを行い、その内容を要約しながら意見を述べる問題です。大学生活に関する話題が多く、キャンパス内の変更や学生の意見について話すことが求められます。
Task 3: Integrated Task(統合型課題)
リーディングとリスニングを行い、学術的な内容を要約して話す問題です。レクチャーの一部を聞きその内容と関連する記事を読んだ上で、内容をまとめて説明する必要があります。
Task 4: Integrated Task(統合型課題)
リスニングのみを行い内容を要約する問題です。レクチャーを聞き、その内容を論理的に整理して説明する力が求められます。
スコアの計算方法と評価の流れ
TOEFLスピーキングのスコアは0〜4点の範囲で評価され、最終的にタスクのスコアを30点満点のスケールで換算したものが最終スコアとなります。
Task 1~4まですべて4点なら最終スコアは30点、すべて2点なら15点といった具合です。
スコアを計算する際には、質問内容をしっかり理解し論理的に意見を述べる力、また発音や流暢さが重要な評価ポイントになります。
特にTOEFLでは流暢さと発音の精度が大きく評価されるため、いかに自然でスムーズに話せるかが重要です。
TOEFLスピーキングの採点基準【ETS公式基準】
ここからはETS公式が発表している、TOEFLスピーキングの採点基準について解説します。
採点はどのように行われる?AIと人間の評価の違い
TOEFLスピーキングでは、AI(人工知能)と人間の採点官がスピーキングの内容を評価します。
AIは主に発音や音声の流れを基準に点数をつけ、人間の採点官はより詳細に内容の論理性や意見の一貫性を見ると言われています。
AIと採点官の採点配分などは公表されていませんが、TOEFLスピーキングで高得点を狙うなら、次項でご紹介する評価基準をもとにAIと採点官の両方から評価されるという特性を理解しておくことが重要です。
4つの評価基準とは?
TOEFLスピーキングは、以下の4つの評価基準で採点されます。
◆Delivery(発音・流暢さ)
話し方の自然さや、発音の正確さが重要です。発音に不安がある場合は、積極的に練習を重ねる必要があります。
◆Language Use(文法・語彙)
文法や語彙の使い方が正確であることが求められます。適切な単語を使い、複雑な文を正しく構築する力が評価されます。
◆Topic Development(一貫性・論理展開)
自分の意見をどれだけ論理的に、かつ深く掘り下げて話せるかがポイントです。意見に一貫性があり、十分な理由をつけることが大切です。
◆Task Fulfillment(課題達成度)
与えられた質問に対して、十分に答えることが求められます。質問に対する理解度と、その内容をしっかり伝えることが評価されます。
TOEFLスピーキングのスコアは、これらの評価基準に基づいて総合的に判断されます。
各基準で高い評価を得るためには、毎日の練習と自己評価が重要です。
各スコア帯の具体的な評価内容(0〜4点の基準)
スコアは0〜4点で評価され、以下の基準で区別されます。
0点: 回答なしまたは理解できない内容
1点: 言いたいことがほとんど伝わらない
2点: 内容は伝わるが、流暢さや文法に問題がある
3点: 一定の流暢さと論理性があるが、語彙や発音にやや改善点がある
4点: 明確で論理的、発音も自然で非常に高い精度で答えている
各スコア帯では、スピーキングの品質と明瞭さが評価されます。
4点を目指すには、全体的なバランスと精度を高めることが重要です。
【評価基準別】TOEFLスピーキングで高得点を取るための対策
ここからはTOEFLスピーキングで高得点をとるための、評価基準ごとの具体的な対策を見ていきましょう。
発音・流暢さを向上させるコツ
TOEFLスピーキングのスコアを上げるためには、まず発音と流暢さを向上させることが不可欠です。発音が不明瞭だと何を言っているのかが採点官に伝わりにくくなります。
流暢さも同様で、言葉に詰まることなくスムーズに話すことが求められます。以下の練習法を取り入れ、発音・流暢さを向上させましょう。
【具体的な練習法】
◆発音や抑揚が再現できているか注意を払いながらシャドーイングを実施する
シャドーイングは英語音源の1〜2語後を、影のように追いかけながら発話するトレーニングです。発音を真似ることで、自然なリズムやイントネーションを身につけることができます。
トレーニングの最後は自分の声を録音して、正しく再現できているか確認しましょう。
なお正しく発音できているかは自分ではなかなかわからないので、AI採点つきのシャドーイング教材を使ったり、英語のプロから採点を受けたりするのをおすすめします。
◆英語のニュースやポッドキャストをリスニングし、模倣して話す練習を行う
英語のニュースやポッドキャストを模倣することで、リアルな英語のスピードや表現を学ぶことができます。より自然で流暢な英語を話す力が養われます。
文法と語彙力を強化する方法
文法や語彙の面では、日々の練習と復習が重要です。難しい文法構造や高レベルな語彙を積極的に使って、スピーキングの内容にバリエーションを持たせましょう。これにより、より高い点数を狙えるようになります。
語彙力や文法の学習には、アプリなどを積極的に活用しましょう。スキマ時間を有効活用でき、より効果的に語彙力を強化できます。
なお語彙力の強化はスピーキングだけでなく、リーディングやライティングのスコア向上にもつながる重要な要素です。
幅広い分野の単語を学ぶことで、試験全体の得点アップにも貢献します。
【具体的な練習法】
◆英語のニュースや記事を毎日読み、知らない語彙をメモし例文を作成して覚える
文脈の中で新しい単語を学ぶことで、実際の使い方が身につきやすくなります。例文を作成することで、単なる暗記ではなく実際に使える語彙として定着させることが可能です。
◆語彙強化アプリを活用し、毎日短時間でも語彙に触れる習慣をつける
アプリを活用すれば、移動時間や待ち時間といったスキマ時間を有効に使いながら語彙を増やせます。なお単語アプリの中には、AIが語彙の定着度を分析し最適な学習プランを提案してくれるものもあります。積極的に活用し、効率よく単語学習を進めましょう。
◆定期的に英会話の練習をして、実際の会話の中で語彙を使ってみる
実際に使ってみることで、学んだ単語や表現が記憶に定着しやすくなります。またアウトプットを繰り返すことで、知識として持っている語彙を実践的に活用できるようになります。
一貫性と論理的な話し方を身につける練習法
自分の意見を論理的に展開できるようになるためには、毎日の模擬練習が効果的です。自分の考えを簡潔にまとめ、しっかりと理由をつけて話す練習をしましょう。
またTOEFLスピーキングでは、意見を論理的に並べることが求められます。
最初に結論を述べ、その後に理由や例をつけ加えて話すことで話の流れを整えることができ、すっきりとまとまった印象を与えることが可能です。
【具体的な練習法】
◆自分の意見を述べる際、まず結論を出し、それをサポートする理由を挙げて話す練習をする
結論→理由→具体例の流れで話すことで、論理的で分かりやすいスピーチになります。この型に慣れると、どんな質問にもスムーズに対応できるようになります。
◆日常的にニュースや身の回りの出来事について、論理的に自分の意見を言う練習をする
普段からさまざまなトピックについて考え、自分の意見を言語化する習慣をつけることが大切です。家族や友人と英語で議論するのも、実践的なトレーニングになります。
◆タイマーを設定して、限られた時間内で論理的に答える練習を行う
TOEFLスピーキングでは、限られた時間内で的確に答える力が求められます。制限時間を設けることで、試験本番でも落ち着いて回答を組み立てられるようになります。
採点官が評価しやすい回答の組み立て方(課題達成度)
課題達成度で高評価を得るには、採点官が評価しやすい回答を作ることが大切です。簡潔かつ明確な構成を心がけましょう。回答を始める前に、頭の中で簡単に構成を考え話の流れを整理してから答えると、スムーズに話すことができます。
【具体的な練習法】
◆10秒〜20秒程度で話の流れを整理する練習をする
TOEFLはどのTaskも準備時間が短いです。テーマに対し、10秒〜20秒程度で構成を組み立てる訓練をしましょう。テーマはTOEFL対策アプリや本にあるものでも良いですし、ChatGPTなどでテーマを作ってもらうよう依頼するのも良いでしょう。
◆回答の構成を、結論→理由→具体例の順に整理して話す癖をつける
この順番で話すことで、採点官が内容を理解しやすくなります。一貫性のある回答をするためのフレームワークとしても有効です。普段からこの構成で話すトレーニングを行いましょう。
◆異なるトピックで練習を行い、毎回簡潔で論理的な回答を作る
様々なテーマに取り組むことで、どんなテーマでも即興で考えをまとめる力が身につきます。試験本番でも落ち着いて対応できるよう、幅広い分野の質問に対する練習を重ねましょう。
これらの具体的な練習方法を日々の学習に取り入れることで、TOEFLスピーキングでの高得点を目指すことができます。
TOEFLスピーキングで避けるべきミスと改善ポイント
TOEFLスピーキングでよく見られるミスには、意味が曖昧な発言や繰り返し過ぎる表現、文法的な誤りなどがあります。例えば、「I think it’s good」や「In my opinion, it’s okay」といった漠然とした表現は、意図が不明瞭になり、評価が下がる原因になります。
また同じ言葉を繰り返すことで、語彙力が不足している印象を与えます。
これらのミスを避けるためには、練習で自分の意見を明確に述べる訓練を積むことが大切です。言い回しを変えながら具体的な理由や例を挙げることで、好印象を与えつつ意見がしっかりと伝わります。
また毎回練習後に自分の発言を振り返り、改善点を意識的に修正しましょう。録音して自分の話し方を確認することで、繰り返しの表現や曖昧さに気づくことができます。
TOEFLスコアアップにはリスニング対策が必須!
TOEFLスピーキングスコアを上げるには、採点基準をしっかりと把握し、それに対応した対策をたてることが大切です。
一方TOEFLで高得点をとりたい、スピーキングで満点を目指したいといった場合には、スピーキング力だけではなくリスニング力も必須となります。
TOEFLスコアアップにはリスニング対策が大切な理由と、対策方法をご紹介します。
TOEFLはスピーキングとリスニングが特に厳しい試験
TOEFLは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能を測定する試験ですが、その中でも特に難易度が高いとされるのがスピーキングとリスニングです。
スピーキングは、限られた準備時間の中で論理的に意見をまとめ、流暢に話す必要があります。
また発音やイントネーション、文法の正確さ、論理的な構成力など、多くの要素が評価対象となるため、高得点を取るには高度なスキルが求められます。
一方リスニングでは、大学の講義や会話などアカデミックな内容を理解しなければなりません。
話者の発音やアクセントの違い、音の変化を聞き取る力が必要で、内容を正確に把握できなければスピーキングやライティングのタスクにも影響を与えます。
TOEFLで高得点を狙うには、スピーキングとリスニングの強化が不可欠です。
特にリスニング力を高めることでスピーキングのパフォーマンスも向上するため、両方をバランスよく鍛えることが重要です。
リスニング力がスピーキングに与える影響
TOEFLスピーキングの一部のタスクは、リスニング力に大きく依存しています。特にパート3とパート4では講義や会話の内容を聞き取り、それを基に意見を述べる必要があるため、リスニング力が必要不可欠です。リスニング力が不足していると、そもそも質問の内容を正しく理解できず、適切な回答を組み立てることが難しくなります。
またリスニング力が向上すると、英語の音の変化やイントネーションをより自然に把握できるようになり、スピーキングにも好影響を与えます。例えばネイティブの発音やリズムに慣れることで、自分が話す際にもより自然な英語の流れを意識できるようになります。
さらにリスニング練習を通じて多くの語彙や表現をインプットすることで、スピーキング時の表現の幅も広がります。
シャドーイングで効率的にリスニング力アップ
リスニングを効率的に強化するためには、シャドーイングを取り入れることが非常に効果的です。
シャドーイングは、英語音声の1〜2語後を影のように追いながら復唱するトレーニングです。
音を単語としてとらえる力=音声知覚の向上に絶大な効果を発揮します。音声知覚が向上することで意味理解に余裕がうまれリスニング力も格段にアップする他、英語のリズムや発音といったものに慣れることもでき、スピーキング力向上にも効果が見込まれます。
シャドーイングを続けることで、TOEFLスピーキングTASK3と4の音源も捉えやすくなるでしょう。もちろんTOEFLリスニングパートのスコアアップにも有効です。
<シャドーイングの主なやり方>
- 音声のみを聞き大まかな内容を把握する
- スクリプトを見ながら音声を聞き発音や全体の意味を理解する
- 5回を目安にオーバーラッピングを行う
- シャドーイングを行う
- 録音した自分の音声を聞き振り返りを行う
シャドテンを取り入れてTOEFLスピーキングのスコアアップを目指そう
前述の通り、TOEFLスピーキングのスコアアップにはリスニング力の向上が欠かせません。リスニング力アップにはシャドーイングを取り入れるのが効果的です。
シャドーイングの効果をさらに高めたいなら、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」をおすすめします。
シャドテンは、プロの講師による毎日の添削が受けられるのが最大の特徴です。英語特有の音声変化や発音を中心に、発音や流暢さを徹底的にフィードバックしてくれるので、効率よくTOEFLスピーキングスコアアップに必要な力を強化できます。
またシャドテンには以下のような特徴があり、自分の英語レベル・英語学習の目的に合った教材でスムーズにシャドーイングが実施できるのも魅力です。
- 4つのアクセント
- 様々なシチュエーションに対応した1000以上の教材
- 初級者から上級者まで対応可能
- AB再生機能やスピード調整などの便利な機能
さらに学習中の疑問や不安はLINEで手軽に質問可能で、一人での学習でも安心です。7日間の無料キャンペーンも実施しているので、ぜひこの機会にシャドーイングの使いやすさを実感してください。
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