「TOEIC対策をしているけれど、リスニングだけはなかなか伸びない……」と悩むビジネスパーソンは少なくありません。普段から英語に触れる機会がある方でも、TOEIC独特の出題形式や問題数に圧倒され、音声に集中しきれず聞き逃してしまうことがあります。
そんな壁を突破するカギは、各パートの特徴や傾向をしっかり理解して対策を練ることです。
どのような質問が出されるのか、設問の意図を素早く把握するには何が必要なのかを明確にするだけでも、スコアアップへの道筋がはっきり見えてきます。
本記事では、リスニングセクションの全体像やパート別の特徴を詳しく解説し、さらに効果的な学習法までをご紹介します。TOEICリスニングでスコアアップを実現し、本番で結果を出したい方は、ぜひ最後までお読みください。
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TOEICリスニングセクションの全体像を把えよう
「TOEICリスニングが苦手」という声は多いですが、実はリスニングパートは問題の流れや配点の仕組みを理解することで、攻略しやすくなります。
どこに重点を置いて学習すればいいのかを知るには、まず試験の全体構成を押さえることが大切です。
ここからはTOEICリスニングの基本情報や、出題される音声の特徴などを確認し、効率的にスコアを狙うための基礎固めを行いましょう。
リスニングセクションの流れと時間配分
TOEICはリスニングとリーディング合わせて2時間の試験ですが、リスニングパートのみで約45分を占めます。具体的にはPart1〜Part4の全100問が順番に流れ、音声に合わせて解答していく形式です。
多くの受験者が感じるように、想像以上にテンポが速いため、少しでも引っかかると次の問題を聞き逃す恐れがあります。
問題が進行している間は音声が止まらないので、集中力を高める工夫が必要です。
問題数と配点の目安
- Part1:写真描写(6問)
- Part2:応答問題(25問)
- Part3:会話問題(39問)
- Part4:説明文問題(30問)
リスニングだけで100問あり、スコアレンジは5点~495点です。
各パートの比率は公表されていないものの、問題数や出題難易度からするとPart2・Part3・Part4が得点の大半を左右すると考えられます。
Part1は6問と比較的少ないため、ここを確実に取れるかどうかでリスニング全体の流れを掴みやすくなるでしょう。
音声の速度やアクセントの種類
TOEICではアメリカ英語をはじめ、イギリス・オーストラリア・カナダなど複数国のアクセントが使用されます。
普段アメリカ英語にしか触れていない方にとっては、ほかのアクセントが難しく感じるかもしれません。 この対策として、公式問題集やオンライン学習サービスで多様な音声に慣れるのが効果的です。
速さもニュースほどではないものの、日常的に英語を聞いていないと早口に感じる場合があるため、定期的に模試を解きながら耳を慣らしておきましょう。
パート別に見るTOEICリスニング形式と対策
リスニングの問題はPart1からPart4まで、形式や難易度が異なります。どのパートが苦手かを把握することが、効率的にスコアを伸ばす秘訣です。
以下では各パートの特徴や具体的な対策ポイントを解説します。自分に不足しているスキルを補うために、日頃からのトレーニング方法を見直してみましょう。
Part1(写真描写問題)
Part1は、1枚の写真が提示され、それを最も適切に説明している英文を4つの選択肢から選ぶ形式です。
Part1の問題数は6問と少ないですが、その分確実に得点したいパートでもあります。 写真に映っている人物の動作や物の位置を英語で表現できるようにすることが重要です。「どこで」「誰が」「何をしているか」を瞬時に捉えて、選択肢を比較検討します。
基本的な動詞や前置詞を押さえておくだけでも、正答率は上がりやすくなるはずです。
Part2(応答問題)
Part2では、短い質問文や発言に対して最も自然な回答を選ぶ問題で、25問も出題されます。質問を正確に理解し、3つの選択肢から適切な応答を選び取る必要があり、設問が短い分、瞬発的な聞き取り能力が求められるでしょう。
最初の疑問詞(When、Where、Why、Howなど)に注目して内容を推測する訓練がおすすめです。
ビジネス会話で頻繁に出る応答パターンを覚えておくと、選択肢を素早く絞り込めるようになります。
Part3(会話問題)
Part3では、2~3人の会話を聞き、1つの会話につき3問ずつ解答します。合計39問あり、ここがリスニングの大部分を占めるパートです。
ビジネスシーンを想定した内容や、オフィス外でのやり取りなど、バラエティに富んだ会話が登場します。 先読みで設問を確認し、「誰が何を求めているのか」「どんな理由で行動しているのか」を把握しておくのが重要になります。
会話を聞きながら、必要な情報だけを素早く拾う訓練を重ねることで、余裕を持って解答できるようになるでしょう。
Part4(説明文問題)
Part4は、アナウンスや広告、プレゼンテーションなど、1人の話し手が話す音声を聞いて解答する形式です。10つのトークがあり、それぞれ3問ずつ合計30問出題されます。
数字や日付、会場名など細かい情報がポイントになることが多いため、取りこぼしをしないよう集中して内容を聞くよう心がけましょう。
ビジネス関連の単語やフレーズにも幅広く触れておくと、聞き慣れない専門用語に惑わされずに済むでしょう。
リスニングスコアを伸ばすための具体的な学習法
TOEICリスニングは、ただ公式問題集を解くだけではなかなか伸び悩むことがあります。
実際の英語を日常的に耳に入れる工夫や、正しいトレーニング法を取り入れることで、着実にスコアを高めることが可能です。
ここでは、学習効率を上げる具体的な方法や、実際の問題演習時に使えるテクニックを確認していきましょう。
リスニング問題のサンプルでイメージを掴む
公式問題集や市販の模試を解いてみると、TOEIC特有の進行スピードや設問の形式がより実感として分かるようになります。
特にリスニングでは、問題を解いて終わりではなく、正解と照らし合わせながら「どこで聞き逃したのか」「どの単語が理解できなかったのか」を分析する段階が重要です。
聞き取れなかった音声は後から何度も繰り返し聴き、自分の弱点を明確にすることで対策が立てやすくなります。
シャドーイングの効果を最大限活用する
シャドーイングとは、流れてくる英語の音声を少し遅れて口に出す練習のことです。リスニング力と発音を同時に鍛えられる効率的なトレーニングとして多くの学習者に支持されています。
リスニングをする際、私たちは「音声知覚」と「意味理解」という能力を使って内容を理解しています。
音声知覚は、例えば「ラナウェイ」という音を「run」と「away」という2つの単語として認識する能力のことです。
シャドーイングのトレーニングを継続することで、この「音声知覚」の能力を向上させることができ、結果としてリスニング力の向上につながるため、TOEICのリスニング対策におすすめの勉強法です。
TOEIC特有の表現や語彙を習得する
TOEICはビジネス英語が中心となる試験です。したがって、請求書や会議、顧客対応など、仕事でよく使われる単語・フレーズが頻出します。
英語学習と同時にビジネスシーンに近い内容のニュースや記事を読む習慣を持つと、一石二鳥で語彙力を伸ばすことが可能です。
例えば、下記のような単語は本番でも登場しがちなので、早めに押さえておくとリスニングで大きなアドバンテージになるはずです。
- invoice(請求書)
- agenda(議題)
- headquarters(本社)
- negotiate(交渉する)
- department(部門/部署)
- promotion(昇進/販促・販売促進)
- representative(担当者/代表者)
試験本番に向けた対策のポイント
本番では練習のときと違い、周囲の受験者や試験会場の環境によって集中力が乱されることもあります。できるだけ試験に近い状態で模擬練習を重ねつつ、当日は落ち着いて臨むためのメンタルコントロールも欠かせません。
ここでは、現場で即使える時間配分や集中力の維持法、聞き逃しを防ぐテクニックなどをまとめています。
時間配分と集中力の維持方法
リスニングは約45分間一度も音声が止まらないため、途中で疲れが出ると聞き逃しにつながりやすいです。
最初のPart1とPart2でリズムに乗れれば、中盤のPart3以降もスムーズに解答できることがあります。 また、Part3やPart4では問題文の先読みが得点アップの決め手です。
音声開始までの短い時間で設問と選択肢にさっと目を通し、どんな情報が問われるかを把握すると集中すべき箇所がはっきりします。
問題文に書かれていない情報を拾うコツ
TOEICリスニングでは、会話や説明文内でのみ触れられる情報が多々あります。問題用紙には書かれていないため、聞き逃すと答えにたどり着けないケースが少なくありません。
そこで意識したいのは、主語や時制、数字などのキー情報です。
英語は話の流れが変わるタイミングでbut、however、in additionなどの接続詞が使われるので、そういったシグナルにも注意を払い、内容が切り替わる瞬間を逃さないようにしましょう。
聞き逃しを最小限にするテクニック
会話中、数字や固有名詞が急に出てくると、一瞬で理解が止まってしまう方もいるでしょう。しかし、そのまま立ち止まると次の情報まで逃してしまい、連鎖的に正答率が落ちる可能性があります。
万が一聞き落としてしまったら、深追いせず次に来る文脈へと意識を切り替える勇気が必要です。
TOEICは全体の流れを把握することで答えを導ける問題が多いため、一部を落としても気にせず頭を切り替えて集中しましょう。
過去問や模擬試験の活用で本番に備える
本番の問題形式に近い音源や設問に数多く触れることは、やはり効果絶大です。公式問題集や市販の模試はもちろん、最近ではオンラインで模試を受けられるサービスも増えています。
試験直前にまとめて演習するのではなく、日々の学習に取り入れる形でこなすほうが、耳を慣らしつつ実践力を鍛えられます。
自分のスコア傾向を記録しておけば、苦手パートに絞った集中的なトレーニング計画を立てやすくなるでしょう。
最新傾向とスケジュールの立て方
TOEICは数年おきに形式変更や新傾向が取り入れられることがあります。最新の動向を押さえるかどうかで、得点の伸びが変わるケースも少なくありません。
ここでは直近の傾向と、どのように学習スケジュールを組んでいけば効率的かを整理してみました。
直近の形式変更や出題傾向
数年前の改訂以降、Part3やPart4で図表を見ながら設問に答える問題が追加されるなど、リスニングの内容も多様化しています。
また、会話に登場する話者が2人から3人に増える問題も含まれ、ビジネスシーンをよりリアルに再現しようとする流れが強まっています。
こうした変化に対応するため、できるだけ新しい公式問題集を利用するのが望ましいです。過去問だけではカバーしきれない形式や語彙に備えるには、最新の模試や教材を定期的にチェックする必要があります。
スコア目標別の学習計画例
- 600点台を目指す方
基礎的な単語・熟語を重点的に覚え、Part1やPart2の正答率を上げることから始めましょう。
比較的短い文の応答問題でしっかり点を取るだけでも、大きくスコアは伸びやすくなります。
- 700点台を狙う方
Part3・Part4のリスニングが正確に理解できるよう、シャドーイングで英語のスピードや音の連結に慣れることが効果的です。
会話の流れを掴む先読みの練習も忘れずに行いましょう。
- 800点以上を狙う方
スムーズに英語を聞き取る力だけでなく、リテンション(聞いた内容を保持する力)も重要になります。
複数のアクセントに慣れるために、海外ドラマやニュースを日常的に視聴するなど、英語漬けの環境を作るのがおすすめです。
スケジュール管理とモチベーション維持
目標スコアから逆算して必要な勉強量を割り出し、週や月ごとにタスクを設定しましょう。
例えば「毎日シャドーイングは行う」「土日は模試を1セット解く」など、具体的な行動目標を決めると継続しやすくなります。
気分転換に英語のラジオやPodcastを聴くのも、モチベーションを保つうえで有効です。
まとめ:TOEICリスニング形式を知って本番で実力を発揮しよう
TOEICリスニングは問題の数やスピードこそ多い・速いイメージがありますが、その一方で出題パターンや対策のポイントは比較的つかみやすい試験です。
Part1からPart4まで、それぞれの形式を把握し、苦手箇所を明確にして対策を進めれば、確実にスコアを伸ばす手応えを感じられるでしょう。
日常的に英語の音源を聴く習慣をつけたり、シャドーイングを取り入れたりすることでリスニング力は着実にアップします。ビジネスの現場でも活かせる力を養うつもりで、次の試験に向けて計画を練り直してみてください。努力を重ねるほど、TOEICのスコアだけでなく総合的な英語力向上も実感できるはずです。
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最大の特徴は、英語特有の音声変化に着目してプロが毎日添削してくれることにあります。自分の録音音声に対する具体的なフィードバックを受け取れるので、独学では気づきにくい苦手ポイントを効率よく改善できます。また、AB再生やスピード調整、スクリプト表示の切り替えなど、シャドーイングを続けやすい機能も充実しているのが魅力です。
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