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リスニングしながらメモをとる最強ガイド~効率的なメモ術と活用アプリ~

  • 会議やセミナーで大事な話を聞いたはずなのに、いざ内容を思い出そうとするとほとんど頭に残っていない。
  • 英語のリスニング教材を聞いているとき、集中しているつもりなのに後から復習しようと思うと要点が曖昧……

こんな経験はありませんか?

実は、音声を聞きながらメモをとるのは、私たちが想像している以上に難易度の高い作業です。

話を「理解する」ことと「メモをとる」こと、二つの作業を同時に行うには、基本的なリスニング力はもちろんのこと、効率的なメモ術と自分に合ったツールが欠かせません。

本記事では、リスニング中に使えるメモの取り方から、学術的に効果が示唆されている方法、そしておすすめのアプリやサービスを徹底解説していきます。

最後まで読んでいただければ、「リスニング時のメモが苦手」という悩みを解消し、学習や仕事の成果を格段にアップさせるヒントを得られるはずです。

※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています

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リスニングにはシャドテン
目次

リスニングとメモの関係性

リスニングとメモには、互いを補完し合う重要な関係があります。人は音声情報を聞くだけでは、時間の経過とともにほとんどの内容を忘れてしまいます。

エビングハウスの忘却曲線によれば、人は学んだ内容の約半分を1日後には忘れてしまうとされ、何らかの形で情報を定着させない限り、記憶から抜け落ちやすいことがわかっています。そこにメモがあると、聞いた内容を目で確認する作業が加わり、記憶が強化されるのです。

しかし、同時にメモをとることで「リスニングに集中できなくなるのでは?」という疑問があるかもしれません。確かに、聞いた内容をそのまま文字に写そうとすると、リスニングが疎かになってしまう可能性はあります。

そこで大切になるのが「効率的なメモ術」と「自分に合ったアプリやツール」の組み合わせです。ポイントを押さえたメモを瞬時に作成できれば、リスニングとメモ取りの両立が容易になります。さらに、録音や文字起こしなどのツールを活用すれば、聞き逃しを防ぐことも可能です。


リスニング時のメモ術:基本の考え方

リスニングをしながらメモをとる際に最も大切なのは、「すべてを書き写そうとしない」ことです。要点の抽出、整理、復習がしやすい形に落とし込むことを重視しましょう。以下では、代表的なメモ術をご紹介します。

コーネルノート法を応用する

コーネル大学で生まれたノートテイキングの手法であるコーネルノート法は、学術分野だけでなくビジネスでも幅広く使われています。レイアウトはシンプルで、主に以下の3つの領域に分かれています。

  1. キューレフト(左側の欄)
    • キーワードや問い、重要ポイントを簡潔に書き留める
  2. ノートテイキング(右側の欄)
    • 本文エリア。授業や講演内容の要点を箇条書きでまとめる
  3. サマリー(下部の欄)
    • 右側にまとめた内容を短い文章で要約する

リスニング中はメインとなる右欄を中心に、聞き取れたキーワード重要な数字などを書いていき、後から左欄と下部の欄を整備するイメージです。

リアルタイムで書き込む情報と、後から振り返って整理・要約する情報を分けることで、リスニング中の負荷を減らしつつ、理解を深めることができます。

要約型・キーワード型メモの活用

リスニング中は「誰が」「何を」「どうして」などのキーフレーズを聞き逃さないようにすることが重要です。すべての文を逐一書き写そうとするのではなく、以下の項目を軸にメモをとると効率的です。

  • 主語や対象:誰が、何が
  • 動作や目的:何をしているのか、何を目指しているのか
  • 理由や背景:なぜそうしているのか
  • 重要な数値や日付:売上や日時など、後から参照が必要なデータ
  • 結論や提案事項:最終的に何を主張しているのか

このようにポイントを押さえてメモを取ることで、後から読み返したときにすぐ内容を思い出せるようになります。

図解やマインドマップを取り入れる

文章だけでは整理しきれない情報は、図解マインドマップを使ってビジュアル化するのがおすすめです。たとえば、会議の議題が複数にわたり、それぞれが関連性を持つ場合は、中央にテーマを置き、周辺に関連項目を枝状に広げて書くと、関係性が見やすくなります。

図解やマインドマップのメリットは、視覚的に構造を理解しやすいことです。ノートを後から見返した際、文章の塊を読み解かなくても、全体像を一目で把握できます。


おすすめのリスニングメモ活用アプリ

最近では、多くのアプリがリスニングとメモ取りを効率化するサポートを提供してくれます。そのまま共有もできたりするので、紙のように再度まとめる必要はなく、忙しいビジネスマンや効率を重視する人におすすめです。

ここでは主に3つのジャンルに分けてご紹介します。

① 音声録音系アプリ

1)Evernote(エバーノート)

  • 対応機種:Windows / Mac / iOS / Android
  • 特徴
    • ノートをクラウド上で管理できる老舗サービス。
    • 音声録音機能があり、録音しながらテキストメモをとることも可能。
    • 音声とテキストを同じノートにまとめられるので、後からの確認がスムーズ。
  • なぜおすすめ?
    • シンプルな録音機能と豊富なテキストメモ機能を一括管理できる。
    • PCとスマホなど複数デバイスで同期が取れるため、どこからでも復習しやすい。

2)Microsoft OneNote

  • 対応機種:Windows / Mac / iOS / Android
  • 特徴
    • Microsoftアカウントと連携することで、Officeソフトとの相性が良い。
    • 音声を録音しながら手書きメモやキーボード入力が可能。
    • セクションやページ分けでノートを階層的に管理できる。
  • なぜおすすめ?
    • 無料で使えるうえに、WordやPowerPointなどのファイルを貼り付けて管理もしやすい。
    • ビジネスシーンでOffice 365を活用している人には特に便利。

②文字起こし系アプリ

1)Notta(ノッタ)

  • 対応機種:Webブラウザ / iOS / Android
  • 特徴
    • リアルタイムで音声をテキスト化してくれる。
    • 多言語対応で、英語や日本語など様々な言語を自動変換可能。
    • クラウド上にテキストを保存し、編集・共有しやすい。
  • なぜおすすめ?
    • 同時通訳的に聞いた内容が文字として表示されるため、聞き逃しがあっても後で見返すことができる。
    • 語学学習やビジネス会議の議事録作成にも便利。

2)Otter.ai

  • 対応機種:Webブラウザ / iOS / Android
  • 特徴
    • 英語の認識精度が高く、海外のセミナーや動画の文字起こしにも適している。
    • 音声の時間軸に沿ってテキストが表示されるため、どこで何が話されたかがわかりやすい。
  • なぜおすすめ?
    • 英語学習者にとって、リスニング教材などを取り込んで文字起こしし、語彙や表現を学ぶのに役立つ。
    • ビジネス会議でも使いやすく、議事録の自動作成が可能。

③クラウド型メモアプリ

1)Notion(ノーション)

  • 対応機種:Webブラウザ / Windows / Mac / iOS / Android
  • 特徴
    • ドキュメント、データベース、タスク管理などをオールインワンで行える。
    • 音声ファイルをアップロードして、文章と合わせて管理できる。
    • 他の人との共同編集やコメント機能も充実。
  • なぜおすすめ?
    • 複数のプロジェクトや学習内容を一括管理できるため、「リスニングノート」「タスク」「進捗状況」などをまとめて整理しやすい。
    • シンプルなデザインでカスタマイズ性が高く、自分なりのワークスペースを作成できる。

2)Google ドキュメント

  • 対応機種:Webブラウザ / iOS / Android
  • 特徴
    • Googleアカウントがあれば無料で使える。
    • スマートフォンの音声入力機能を使えば、文章を口述入力できる。
    • リアルタイムの共同編集機能で、複数人での会議議事録作成にも便利。
  • なぜおすすめ?
    • Googleのほかのツール(カレンダーやスプレッドシート)との連携がスムーズ。
    • シンプルながら共同作業に強く、ビジネスシーンでも使いやすい。

ビジネスシーンでのリスニング+メモ活用法

仕事の会議やセミナーは、一度聞き逃すと重要な情報を取り返すのが難しくなることもあります。以下では、ビジネスパーソン向けにリスニングとメモを効率化するポイントをご紹介します。

会議やセミナーでの実践ポイント

  1. 事前準備
    • アジェンダ(議題)や事前資料を読んでおく。
    • どの部分が重要になりそうか目星をつけておくと、リスニング中に拾うべき情報を絞りやすい。
  2. リアルタイムメモと後追いメモの使い分け
    • 会議中は箇条書きやキーワードを中心にメモし、会議後に内容を整える。
    • 重要な発言があったらタイムスタンプを残しておき、録音を後で確認する。
  3. 録音とメモの併用
    • 緊急の要点は必ずメモしながら、録音アプリで全体を記録しておく。
    • 「ノートを取りつつ、必要に応じて後で録音を聞き直す」ハイブリッド方式がおすすめ。

チーム共有とアーカイブのコツ

  • クラウドで一元管理
    • 前述したEvernoteやNotionなど、チームメンバーがアクセスできるクラウド型ツールにメモや録音を保存しておく。
  • 検索性を高めるタグ付け
    • プロジェクト名や日時、関連キーワードをタグにしておくと、後から必要な情報をすぐに探し出せる。
  • 定期的な振り返り
    • 月次や週次でメモを読み返し、作業の抜け漏れやアイデアを再確認。メモを「活きたデータ」にすることで、継続的にリスニング精度も上がっていく。

語学学習でのリスニング+メモ活用法

英語やその他の外国語を学習する際、リスニング教材やニュース番組をただ聞き流すだけでは伸び悩むことが多いです。それは知らない言葉が多いのはもちろんのこと、語順が日本語とは大きく異なったり、知っていると思った単語の発音が違ったりすることなどの多角的な要因があるからです。

メモを取りながら学習することで、語順を意識しながら聞くのはもちろんのこと、苦手な部分が洗い出せるためその後の学習を効率よくすすめることが可能です。

なぜメモをとるとリスニング力が伸びるのか

  1. 集中力の向上
    • メモを取ることで、ただ聞き流すだけよりも積極的に内容を捉えようとする意識が芽生える。
  2. 発見した単語や表現の記録
    • 聞き取れた新出単語やフレーズを書き留めておけば、後から辞書で意味を確認しやすい。
  3. 復習のしやすさ
    • その場で聞き取れた内容、聞き取れなかった内容を振り分けておけば、苦手ポイントの洗い出しが簡単になる。

学術的な裏付け:ノート術は記憶を強化する

「メモを取るのはなんとなく良さそうだけど、実際に効果があるのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。学術的には、ノートテイキングが学習や記憶に与える影響は多数の研究で裏付けられています。


たとえば、**Kiewra(1985)**の研究では、授業中に効率的なノートを取る学生は後のテストで成績が高くなる傾向があることが示されています。これは、ノートを取ることで情報を一度自分の言葉に置き換えたり、重要部分を抽出したりするプロセス自体が、理解や記憶に効果的に働くためと考えられます。

また、リスニング学習においても、音だけでなく**視覚的要素(メモ)**を加えることで、脳内で複数の処理が同時に行われるようになり、長期記憶への定着率が高まります。単に「書く作業」をするだけでもワーキングメモリが刺激され、聞き逃しやぼんやり聞いてしまうリスクを減らせるのです。

参考文献:

  • Kiewra, K. A. (1985). Providing the instructor’s notes: An effective addition to student notetaking. Educational Psychologist, 20(1), 33-39.

英語学習に役立つ教材と活用例

使用する教材や活用方法によって得られるメリットも変わってくるので一例をご紹介します。

  • 英語ニュース(BBC, CNN, VOAなど)
    • Why?:時事内容が多く、定期的に聞くことで専門用語や表現の幅が広がる。
    • How?:気になったフレーズや単語をメモし、後から発音や用例を調べる。
  • Podcast学習
    • Why?:好きなトピックを選べば興味が続きやすく、モチベーションを維持しやすい。
    • How?:音声だけでなく、スクリプトが提供されている番組なら、文字起こしを見ながらシャドーイング(聞いたフレーズをすぐ口に出して真似る)に活用。
  • オンライン英会話
    • Why?:双方向コミュニケーションなので、自分の話した内容や相手の話した内容をメモする習慣がつきやすい。
    • How?:レッスンの録画や録音が可能なサービスなら、後から復習しやすいようにメモしておく。


シャドテンでさらに学習効率を高める

ここまでリスニングとメモの活用法を学んできましたが、実際に英語学習やビジネスの現場で「うまくいかない」「思ったほど伸びない」と悩む方も多いかもしれません。そんなときにおすすめしたいのが、シャドーイングに特化したアプリの「シャドテン」です。

シャドテンとは?

シャドテンHPの画像

PROGRITが開発・提供しているシャドーイング特化アプリで、教材選びからシャドーイング練習、録音・提出・添削の確認までスマホ1台で行えるのが魅力です。

英語のプロが提出したシャドーイング音声を毎日添削し、フィードバックを行ってくれるので、シャドーイング初心者はもちろんのこと、上級者にもおすすめのアプリになっております。

なぜシャドテンが効果的なのか?

リスニングでメモをとる際にポイントになってくるのがいかに「脳内キャパシティに余裕を持たせるか」というのが重要になってきます。

例えば音を聞き取るのに必死な場合、内容を理解するのは簡単ではないですよね?そこにメモも加えようとするとさらに脳には負荷がかかってしまいます。

しかし、もし聞き取るために脳のパワーをあまり使わなくていい場合は、残りの内容理解とメモにフォーカスを当てることができます。シャドーイングはこの最初の「聞き取るため」にある能力である「音声知覚」を自動化するためのトレーニングになります。

「シャドテン」はシャドーイング学習のために作られたアプリなので、シャドーイング学習者が欲しい機能が詰め込まれたアプリになっているため、効率学習を進めることができ、リスニング力を最短で向上することが可能です。


まとめ

リスニング中のメモは、「すべてを書き写す」ためのものではなく、必要な情報を効率的に整理するための手段です。コーネルノート法をはじめとしたメモ術の基本を押さえ、録音アプリや文字起こしアプリなどのデジタルツールを活用すれば、聞き逃しを防ぎながら情報をしっかり記憶に定着させることが可能になります。

さらに、英語学習やビジネス英語においてはシャドーイングと相性の良い「シャドテン」のようなサービスを併用することで、弱点補強とリスニング力の向上を一気に図ることができます。自分の弱点を可視化するためにもメモを取りながら音声を聞く習慣をつけ、学習効率を高めていきましょう。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(PGU)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっている。
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この記事を書いた人

シャドテンラボ編集部です。
英語を聞き取れるようになりたい全ての人に、最適な英語学習法をお伝えするために日々記事を更新しています。

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