「聞くだけで英語のリスニング力が向上する!」こんなキャッチフレーズの教材を見かけたことはありませんか?
英語を聞くのが苦手、リスニングスピードについていけない、と悩んでいるビジネスマンにとって、このような言葉は魅力的に感じられるかもしれません。
一方で、実際に「聞くだけ」でリスニング力が劇的に上がるのか、疑問に思っている方も多いはずです。結論から言うと、単に英語を聞くだけではリスニング力は向上しません。
本記事では、
- 「聞くだけ」ではリスニングが上達しない理由
- 「聞くだけ」を「効果のあるリスニング学習」に変える方法
- リスニング力を効率的に向上させる学習法
などを解説します。
この記事を読めば、「英語を聞く」行為を効果的なリスニング学習に変える方法がわかります。
ぜひ最後までご覧ください。
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結論「聞くだけ」ではリスニングは伸びない!その理由とは?
英語のリスニング力は、英語を聞くだけでは上達しません。
その理由を、英語リスニングのメカニズムを交えながら解説します。
英語リスニングのメカニズム
英語を聞くだけではリスニング力が向上しないのは、リスニングの仕組みからも明らかです。
英語リスニングの仕組みは主に3つの要素に分けられます。
- 音声知覚 … 英語の音情報を単語として認識する能力
- 意味理解 … 音声知覚で拾った英語の意味を理解する能力
- 知識データベース … 単語の音や意味、文法、例文データなどの蓄積

例えば、「ラナウェイ」という音が聞こえたときに、「run」「away」の2語で成り立つと認識する能力が「音声知覚」、そして「run away」が「逃げる」という意味になると理解する能力が「意味理解」です。
この2つの能力の土台となるのが「知識データベース」です。
「ラナウェイ」が「run」と「away」の2語で成り立つと理解できるのは、「ラナウェイ=run away」という音声データが脳内に蓄積されているからです。
また、単語の知識データがあるからこそ、「run away」が「逃げる」であると認識できるのです。
このように、リスニングには「音を聞く」だけでなく、音と単語のつながりをとらえその意味を理解するプロセスが必要不可欠です。
そしてそれらを実施するには、単語の音データや文法の知識が必要となります。
つまり知識データベースが不足している状態では、英語音声を意味のあるものとして処理できず、何度聞いても雑音のようにしか感じられません。
聞くだけでは知識データベースは増えない
単語の音や意味、文法などの知識(=知識データベース)は、音声知覚や意味理解の基盤となる重要な要素です。
しかしただ聞き流すだけでは、この知識データベースを増やすことはできません。
例えばアラビア語のニュースを何度も聞いても、アラビア語の単語や文法を知らなければ、それらの音声を意味のあるものとして認識することはできないでしょう。何回聞いても単なる雑音にしかならず、知識データは増えないでしょう。
英語でも同じことが言えます。英語を「聞くだけ」では、単語と音を結びつける作業や、意味を調べるプロセスがないため、知識データベースは蓄積されません。
スクリプトを確認したり、発音を真似たり、知らない単語の意味を調べたりすることで初めて、知識データベースの向上につながるのです。
英語の音変化に対応できない
日本語と英語の大きな違いの1つに「音の変化」があります。日本語は1文字1音が基本ですが、英語は単語同士がつながることで音が変化します。
これを理解せずに聞くだけでは、正しい音を認識することができません。
例えば、「run away」という表現を考えてみましょう。それぞれの単語をカタカナで書くと「ラン」「アウェイ」ですが、実際の発音では「ラナウェイ」のように音が連結します。このような音の連結は「リンキング」と呼ばれ、英語の自然な発音では頻繁に起こります。
また「did you」が「ディジュ」のように聞こえる「同化」など、リンキング以外にも英語にはさまざまな音変化のルールが存在します。
これらの変化を知らないまま聞くだけでは、正しい単語として認識できず、意味を理解することが難しくなります。リスニング力を向上させるためにはただ聞くだけではなく、音変化のパターンを学びそれに慣れることが重要です。
「聞くだけ」を「効果のあるリスニング学習」に変える!リスニング学習法とは?
前述した通り、英語を聞くだけではリスニング力向上につながりません。
ですが「聞き流す」のではなく、「積極的なリスニング」をしながら英語を聞くことで、英語を聞く時間を「効果のあるリスニング学習」に変えることができます。
「聞き流し」と「積極的なリスニング」の違いは何か、聞き流しを効果的なリスニング学習に変える方法を解説します。
「聞き流し」と「積極的なリスニング」の違い
英語を「聞き流す」とは、ただ英語の音をBGMのように聞いている状態を指します。
意味を理解しようとせず、意識も向けないため、英語のリズムやイントネーションに慣れる効果はあるかもしれませんが、リスニング力の向上にはつながりにくいのが現実です。
一方、「積極的なリスニング」とは、音と単語・フレーズのつながりを意識しながら聞く学習法です。
例えば、知らない単語の意味を推測したり、文章の構造を理解しようとしたりすることで、単なる「音」だった英語が「意味のある言葉」として脳にインプットされます。
同じ英語の音源を聞いていても、ただ「聞くだけ」では効果が薄く、積極的に聞くことで初めてリスニング力が向上します。
リスニングを効果的な学習時間にするためには、「聞こえた音を理解しようとする姿勢」が不可欠なのです。
「聞き流し」を「効果のあるリスニング学習」に変える4つの方法
ここからは英語の聞き流しを、効果のあるリスニング学習に変える4つの方法をご紹介します。
同じ「英語を聞く」という行為でも、以下の4つのポイントをおさえてリスニングすることで、リスニング力を効果的に向上させていくことができますよ。
- 語彙力や文法力を向上させる
- 音声知覚の自動化をめざす
- 内容を意識しながら聞く
- 英語の語順通りに理解する
それぞれについて詳しく解説します。
語彙力や文法力を向上させる
英語のリスニング力を高めるには、まず「知識データベース」となる語彙や文法の力を強化することが不可欠です。語彙や文法の知識が不足していると、聞こえてくる音を意味のある情報として処理することが難しくなります。
文法に関しては、中学校3年生までに習う基本的な文法事項を確実におさえましょう。特に現在完了形や関係代名詞などは、会話の中でも頻繁に使われるため、使い方を理解することが重要です。
単語については、TOEIC900点レベルで必要とされる約10,000語を目安に増やしていくと、リスニングで理解できる範囲が広がります。
また単語を覚える際には意味やつづりだけでなく、正しい発音も一緒に記憶することが大切です。英語の発音は、日本語のように「1文字=1音」ではなく、つづりと発音が一致しない単語も多くあります。
音のデータもセットで覚えることで、リスニング時に聞き取れる単語が増えていきます。
音声知覚の自動化をめざす
リスニングの精度を上げるためには、音声知覚を自動化し、聞こえた英語の音を瞬時に単語やフレーズとして認識できるようになることが重要です。音声知覚がスムーズにできるようになると、聞き流しでも英語の内容をキャッチしやすくなります。
音声知覚を鍛える最も効果的な方法が「シャドーイング」です。シャドーイングを実施することで音と単語が結びつき、聞いた英語を瞬時にとらえられるようになります。
音声知覚が自動化されると、リスニング中に意味理解に集中できるようになり、結果としてリスニング力の向上につながります。
後述するシャドーイングの正しいやり方を身につけて、効果的にリスニング力を鍛えていきましょう。
内容を意識しながら聞く
リスニング力を伸ばすには、ただ英語を聞くだけでなく、内容を意識しながら聞くことが重要です。聞き流しでは英語が耳に入ってきても、すぐに忘れてしまいがちです。
しかし内容を意識することで、情報が記憶に残りやすくなり理解力も高まります。
もし英語音源を聞いても内容が頭に残らない場合は、「ディクテーション」を試してみましょう。ディクテーションとは、聞こえた英語を一語一句書き取る学習法で、音声知覚力や英文構造の理解を深めるのに効果的です。
「書く」行為を通じて自然と英語音源の内容に意識が向けられるため、リスニングの集中力が高まります。

英語の語順通りに理解する
「英語の音は聞き取れるのに、意味が分からないまま流れてしまう」と感じる場合、英語を日本語の語順に変換しながら理解しようとしている可能性があります。
英語を英語のまま理解できるようになるためには、「英語の語順に慣れる」ことが重要です。英語の語順で理解する力を養うのに効果的なのが「速読・多読」です。
英文を読む際、日本語に訳さずに英語の順番のまま意味をとらえる練習をすることで、リスニングでもスムーズに英語を理解できるようになります。
またシャドーイングを併用することで、音声知覚の自動化とともに英語の語順に慣れることができ、リスニング力がさらに向上します。
英語を「聞いてから訳す」のではなく、英語の語順のまま理解できるようになることで、スピーディーな会話やニュースなどにも対応しやすくなるでしょう。

「聞くだけ」で終わらせない!シャドーイングでリスニング力を確実に上げよう
前述の通り「音と単語のつながりを意識する」といったことを意識しながら英語を聞けば、リスニング力は向上していきます。
しかしリスニング力をさらに効率的に上げていきたいと考えるなら、シャドーイングをリスニング学習に取り入れましょう。
シャドーイングを取り入れる重要性ややり方を解説します。
シャドーイングを取り入れる重要性
日本人がリスニングに苦労する主な理由のひとつは、「音声知覚」がうまくできないことです。
音声知覚とは、英語の音を単語として認識する能力のこと。英語は日本語と違って音が連結して発音されるものが多いため、音を単語として認識するのが困難です。このため英語を聞いても意味がすぐに理解できず、日本人のリスニング力が向上しにくい原因となっています。
シャドーイングは音声知覚を鍛えるのに最も有効な方法です。
英語の音を聞いた直後にそのまま発音を繰り返す「シャドーイング」を実施することで、音を即座に認識し、その音を単語やフレーズとして理解する力が養われます。
素早く単語が捉えられるようになることで、意味理解に余裕がうまれリスニング力が向上します。
シャドーイングのやり方
シャドーイングの基本的なやり方は以下の通りです。
シャドーイングを効率的に行うためのステップを紹介します。初めて取り組む際は、段階を踏んで進めることが大切です。
STEP 1: 音声を聞き、全体の内容を掴む
音声を最初に聞いて、どれくらい理解できるかを確認します。目安として、3回まで繰り返し聞き、音源のスピードやリズムを掴むことを目的とします。この段階では、意味が掴めなくても問題ありません。
STEP 2: スクリプトを確認し、音と意味を理解する
音源を聞いた後、スクリプト(原稿)を見て内容を確認します。ここで重要なのは、単語ごとの音やつながった音を理解することです。音声データが蓄積され、音声知覚が向上します。
STEP 3: オーバーラッピング(音源と同時に音読する)
音源を聞きながら、スクリプトを見て発音します。オーバーラッピングを5回程度行い、音源のリズムや抑揚を掴む準備をします。このステップでは、音源のスピードについていく練習をします。
STEP 4: マンブリング(小声で音源を追いかける)
オーバーラッピング後、音源に慣れるためにマンブリングを行います。音源に合わせて小声で発音し、よりリズム感を養います。これは必須ではありませんが、音についていくのが難しい場合に役立ちます。
STEP 5: シャドーイング(音源を即座に反復する)
最後に、スクリプトを見ずに音源を聞いて、音源の1〜2語後から反復します。
発音やリズムも再現しながら、約20回以上繰り返しましょう。
重要なのは「音マネ」ではなく、「意味のある音」として捉えながら発話することです。単語をイメージしながら音を再現することで、音声データが蓄積されます。
STEP 6: 録音と振り返り
シャドーイング後、自分の声を録音し、音源と比較してみましょう。発音やリズムが正しいかをチェックし、次回に向けて改善点を見つけます。振り返りを行うことで、より効果的なシャドーイングが可能になります。
2日目以降は、前日気になった部分を意識しながらSTEP 5と6を繰り返します。
同じ課題は3~4日繰り返してください。
シャドーイングで「聞くだけ」をリスニング力向上につなげよう
今回ご説明した通り、単純に英語を聞くだけでは英語リスニング力向上は見込めません。
しかし上記のようにポイントを抑えつつ、シャドーイングを英語学習に取り入れることで、リスニング力は確実に向上します。
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単純に英語音源を聞くだけでは英語のリスニング力アップは望めませんが、シャドテンで音声知覚を鍛え英語音源に意識を向けるなどしてリスニングを行えば、英語のリスニング力は確実に向上していきます。
またアプリ1つあればシャドーイングトレーニングから課題提出まで完了し、忙しい社会人でもスキマ時間などに取り組みやすいのも◎です。
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