- 英語リスニングが苦手で、何度も聞き返すことがある。
- 英語のニュースやポッドキャストを聴いても、内容がうまくつかめない…。
そのような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
グローバル化が進む中で、英語はただの言語ではなく、仕事やプライベートを通して必須のコミュニケーションツールとなっています。
この記事では、
- 英語リスニングができない原因
- 英語リスニング力を最短で強化する方法
- 効果的な学習法と実践方法
などを解説します。
英語リスニング力を飛躍的に向上させたい方は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
シャドーイングは、リスニング力を飛躍的に向上させます。
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英語リスニングができない原因とは?メカニズムから解説
まずは英語のリスニングができない原因を、リスニングのメカニズムから解説します。
英語リスニングのメカニズム
英語のリスニングは、大きく「音声知覚」と「意味理解」の2つのプロセスから成り立っています。

これらのプロセスを支えるのが、単語や文法などの「知識データベース」です。
◆音声知覚とは?
音声知覚とは、英語の音情報を単語として認識する能力のことです。例えば「ラナウェイ」と聞こえたときに、それを「run」と「away」の2語であると理解することを指します。
◆意味理解とは?
意味理解とは、聞き取った英語の意味を理解するプロセスです。音声知覚で聞き取った「Run away」というフレーズが、「逃げる」という意味であると理解することを言います。
◆知識データベースとは?
知識データベースとは、「単語やその意味」「文法」「音の変化」といった知識のことで、音声知覚にも意味理解にも関係します。
例えばラナウェイが「run away」だと音声知覚ができるのは、runとawayがつながったときの音変化の知識があるからです。
「run away」の意味理解ができるのは、runとawayの2語で逃げるという意味に変化するという単語知識があるからです。
こういった音声知覚にも意味理解にも関わるものを、英語の知識データベースと言います。英語リスニングはこの能力のどれが欠けても、正しく聞き取ることができず、理解に支障をきたします。
リスニング力を向上させるには、この3つをバランスよく鍛えていくことが重要です。
日本人が英語リスニングができない理由
日本人が英語のリスニングを苦手とする大きな理由は「音声知覚の弱さ」と「英語の音に対する知識データの不足」の2つです。
1. 音声知覚ができていない
英語を聞き取る際、日本語の音の感覚のまま単語を聞き取ろうとすると、音のつながりや変化に対応できません。
例えばネイティブの発音では “Got it” が実際は「ガリッ」のように聞こえますが、単語ごとに「ゴット・イット」と発音されると認識していると、実際の音が一致せず理解できなくなります。
このように音を単語やフレーズとして捉える力=音声知覚が不足していることが、リスニングができない大きな原因のひとつです。
2. 英語の音に対する知識データが不足している
英語には「リンキング(音の連結)」「リダクション(音の脱落)」「フラッピング(t/dの変化)」など、日本語にはない音の変化が存在します。
例えばビジネスシーンでもよく使われる “Let me know.”はその典型です。
レットミーノウではなく、letとmeがつながることで”t”の音が脱落し、レミノウのように聞こえます。
こういった音変化の知識がないと、たとえ単語を知っていても実際の会話では聞き取れないという状況が生じるのです。
このように、日本人がリスニングを苦手とする原因は、単なる語彙力や文法力の不足だけではなく、英語の音そのものに対する知識や経験の不足にあります。
この壁を乗り越えることが、英語リスニング力強化の第一歩です。
英語リスニング力強化のための学習法5つ
前述の通り、音声知覚の弱さや音知識の欠如は、日本人の英語リスニングができない大きな原因になっています。
英語のリスニング力を強化するには音声知覚を鍛えると同時に、音の変化や英語を英語のまま捉えるトレーニングも必要です。
【英語リスニング力強化のための学習法5つ】
- シャドーイングで音声知覚を強化する
- 多読で英語の語順に慣れる
- ディクテーションで音と単語を結びつける
- リピーティングで英文の記憶力を底上げする
- 多聴で要点を捉えるトレーニングをする
自分がなぜ英語のリスニングができないのかを分析し、自分に合った学習法を取り入れましょう。
シャドーイングで音声知覚を強化する
シャドーイングとは、 英語の音声の1〜2語後を影のように追いかけながら発話するトレーニング方法 です。
リスニング力の向上に効果的で、特に日本人が苦手とする音声知覚(英語の音を正しく認識する力)を鍛えるのに適しています。
素早く音声知覚ができるようになることでリスニングが格段に楽になり、ナチュラルなスピードの英語でも聞き取れるようになります。
【こんな悩みを持つ人におすすめ】
- 音源のスピードを遅くしたら英語が聞き取れるのに、通常のスピードだと聞こえなくなってしまう人
- 単語単位なら聞き取れるのに、文章になると意味がわからなくなってしまう人
上記の悩みを持つ人は音声知覚の処理速度が遅い、あるいは単語がつながったときの音変化に対する知識が不足している可能性があります。
シャドーイングを続けることで、英語の音のルール(リンキング・リダクションなど)に慣れることができる他、音声知覚が自動化しスムーズに聞き取れるようになります。
シャドーイングのやり方
Step 1:音声のみを聞く
まずは音源を聞いて、全体の流れや雰囲気を把握します。この段階では意味を完全に理解できなくても問題ないです。おおまかに聞き取れるかを確認することが大切です。
Step 2:スクリプトを確認
音声を聞いた後、スクリプトと照らし合わせて内容を確認します。シャドーイング前にこの作業をすることで、音と単語がつながります。また全体の意味を把握するなかで語彙力や文法力が向上し、英語の知識データも増えていきます。
Step 3:オーバーラッピング
スクリプトを見ながら音声と同時に発話してみましょう。これにより、リズムや音のつながりを捉えやすくなり、より正確に音声を再現できるようになります。
Step 4:マンブリング(必要に応じて)
速い音源についていけない時や言葉が追いつかない時には、小声でつぶやくように発話するマンブリングを試してみましょう。これにより、ストレスなくシャドーイングが進められます。
Step 5:シャドーイングを実施
準備が整ったら、実際にシャドーイングを行います。音と単語のつながりを意識しながら、音声をできるだけ忠実に再現することを心がけましょう。そうすることで、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。
Step 6:録音・振り返り
シャドーイングを録音して、発音やイントネーションをチェックします。改善点を意識しながら繰り返し練習することで、音声の理解力と発話力が定着します。
2日目以降は、上記5と6のみ実施します。また同じ課題は3〜4日繰り返しましょう。シャドーイングは毎日30分でも継続することで、確実にリスニング力が向上しますよ。
特にビジネス英語を鍛えたい人は、教材に会議やプレゼンのスクリプトを使うのもおすすめです。
シャドーイングの注意点
シャドーイングを実施する際は、音と単語のつながりを意識しながら実施しましょう。単語を意識せず音を追うだけではただの音マネになってしまい、音声知覚力は向上しません。
また音源を正確に再現するのも大切です。正確に再現しながらトレーニングすることで、ネイティブの音を聞いたときに即座に単語が浮かぶようになります。
多読で英語の語順に慣れる
多読とは、その文字通りたくさんの英文を読むことです。
英語の多読を行うことで、英語を英語の語順のままで処理する力が身につき、英語の意味理解の速度が向上します。
【こんな悩みを持つ人におすすめ】
- じっくり考えながらであれば、英文が理解できる人
- リスニング中に次第に音声の速度に追いつけなくなる人
英語をリスニングしているときにスピードに置いていかれてしまう人は、英語を日本語の語順になおして、文章を後ろから前に向かって理解しようとしている可能性があります。
じっくり考えれば理解できる人=素早く英文が理解できない人も同様です。
正しい多読の手順
多読は意味理解のスピードを上げる効果がありますが、正しく行わないと効果が現れにくいもの。
以下の手順で進めましょう。
Step 1:自分の英語レベルに合った教材を選ぶ
まずは自分の英語レベルと同じか、少し簡単な英文教材を用意します。ストレスなく読み進められるレベルで始めることが大切です。
Step 2:返り読みをしない
英語を英語の語順のままで理解するため、返り読みをせず、前から順番に読み進めます。
例えば「I went to the beach alone yesterday, where I met him for the first time.」という文であれば、日本語の語順になおして理解するのではなく、そのまま「私は/行った/ビーチへ/一人で/昨日/私が彼に会った/はじめて」の順で理解するのです。
この方法で意味をつかむのを癖にすることで、英語の語順を自然に体得することができます。
Step 3:わからない単語は後で調べる
読んでいる最中にわからない単語があれば、その場で立ち止まって調べるのではなく、そのまま文章を読み進めましょう。読了後にその日の分の単語を調べることで、単語の意味だけでなく、前後の文脈から意味を推測する力も養えます。例えば毎日1章読むと決めたら、その章を終えた後に調べます。
Step 4:繰り返し読む
何度も繰り返し読むことで、語順に慣れ、文章の構造や言い回しが頭に定着していきます。最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し読むことで自然と理解が深まります。
Step 5:音読する
音読をすることで、語順やリズムにさらに慣れることができます。声に出して読むことで、耳でも体感でき、理解がより深まります。多読を続けることで英語を英語の語順のままで処理する力がつき、リスニングでおいてけぼりになることがなくなります。
多読の注意点
多読に慣れてきたら大きめの単位で意味をひろうように意識しましょう。
例えば上記「I went to the beach alone yesterday, where I met him for the first time.」であれば「I / went / to…」と単語で区切るのではなく、「I went to the beach alone yesterday」「I met him 」「for the first time」といったまとまりで意味を捉えるようにするのです。
こうすることで、長い文章でも意味がひろいやすくなります。
ディクテーションで音と単語を結びつける
ディクテーションは、聞こえた英語音源を一語一句正確に書き取る学習法です。
負荷が高い学習方法ですが、「音」を「単語」に置き換える能力を効果的に養うことができます。
【こんな悩みを持つ人におすすめ】
- 自分のシャドーイングの音声知覚の進捗を知りたい人
- シャドーイングで「音」を「単語」に置き換える感覚が得られない人
ディクテーションでは、聞こえた音を文字に書き起こすことで、間違いが可視化され、どこで音の認識がうまくいかなかったかが明確になります。
これによりシャドーイングでの音声知覚の進捗を確認するのにも役立ちます。
またシャドーイングで音と単語を結びつける感覚が得られていない場合にもディクテーションは◎です。
ディクテーションをシャドーイング前に取り入れることで、音と単語のつながりを理解しやすくなり、音と単語のつながりを意識しながらシャドーイングができるようになります。
ディクテーションのやり方
STEP 1: 概要を理解するディクテーションを始める前に、音源を1〜2回聴いて大まかな内容を把握します。スクリプトを見ずにリスニングだけで話の概要を理解することを意識し、全体像を掴みましょう。
STEP 2: 1〜2文ごとに音源を一時停止して書き取る音源を1〜2文ごとに一時停止しながら書き取ります。難しい単語は後で復習できるように印を付け、聞き取れない部分はカタカナで書きましょう。初心者は穴埋め式のディクテーション教材から始め、徐々に長文に挑戦します。中級者以上は、1段落ごとまたは全文を書き取る方法がおすすめです。
STEP 3: スクリプトと照らし合わせて確認する
ディクテーションが終わったら、スクリプトと書き取った内容を照らし合わせ、聞き取れなかった部分や間違って書き取った箇所を確認します。その後、スクリプトを見ながら音源を再度聴いて、音と単語のつながりを理解しましょう。
STEP 4: 聞き取れなかった箇所を分析する
最後に、聞き取れなかった箇所や間違えた箇所を分析します。なぜ聞き取れなかったのかを考えることで、自分の弱点が明確になり、次に取り組むべき対策が見えてきます。
ディクテーションは毎日5分程度でも続けることで、確実に音と単語のつながりに関する知識や、音変化に関する理解が深まります。
音が単語としてとらえられない人は、ぜひディクテーションを英語学習に取り入れましょう。
ディクテーションの注意点
ディクテーションは音と単語のつながりや音変化の知識を得るのにぴったりな学習法です。
一方あくまで視覚に頼った学習法であるため、これだけで音声知覚は完成しません。
ディクテーション→シャドーイングの流れをつくり、聴覚情報だけで単語・フレーズをとらえられるようにすることが、リスニング力アップに重要です。
リピーティングで英文の記憶力を底上げする
リピーティングは、聞こえた英語をそのまま発話するトレーニング方法です。
英文を瞬時に記憶しながら発話することで、リスニング力だけでなく、英語を記憶する力やスピーキング力の向上にもつながります。
【こんな悩みを持つ人におすすめ】
- 長文の途中で前の文の意味を忘れてしまう
- 短文のリスニングが難しいと感じる
リピーティングは一時的に英文を記憶して再現する必要があるため、リスニング中に英文の意味を保持する力を養えます。
一文単位で見たら聞き取れているのに、少し長文になると意味がわからなくなってしまう….、そんな人におすすめです。
また前後関係から意味が推測できないため、短文を聞き取るのが苦手な人は意外と多いものですが、リピーティングは文章単体で意味を理解する練習としても有効です。
リピーティングのやり方
STEP 1: 英文を聴いて意味を理解する(最大3回)
まず、音声を1〜3回聴いて内容を理解します。ここでのポイントは「音のマネをするのではなく、意味を意識して聞くこと」です。
STEP 2: 音声が流れ終わった後に、自分の口で再現
聞き終えたら、できるだけ原文通りに発話します。意味を意識しながら発話することで、単なる音の暗記ではなく、実際に使える英語として身につけられます。
STEP 3: 原文と照らし合わせて確認する
スクリプトを見て、自分の発話と原文が一致しているかを確認します。間違えた部分は、文法のミスなのか、単語の聞き間違いなのかを分析し、修正しましょう。
STEP 4: 新しい例文で繰り返す
1つの例文が終わったら、次の例文へ移ります。定期的に同じ例文をリピーティングすることで、英語の知識を定着させることができます。
リピーティングの注意点
リピーティングは、英文の意味を理解しながら発話することが重要です。
単なる音マネになってしまうと、リスニング力の向上や英文の意味を記憶する力の改善につながらないため、しっかり意味を意識しながら取り組みましょう。
リピーティングを習慣化することで、英語を記憶しながら聞き取る力が身につき、テストなどでのリスニングセクションも格段にやりやすくなります。
短文の聞き取りが苦手な人や、英文の意味を保持するのが難しいと感じる人は、ぜひリピーティングを取り入れてみてください。
多聴で要点を捉えるトレーニングをする
英語の多聴は、リスニング力を総合的に鍛える効果的な学習法です。大量の英語音声を聞くことで、英文の「要点」を素早くつかむ力が養われ、文章全体の大意を理解しやすくなります。
【こんな悩みを持つ人におすすめ】
- 細かい部分を気にしすぎて、全体の意味をつかめない
- 長めの英語音声を聞くと途中で内容を見失ってしまう
多聴を継続することで、英語を「細部まで完璧に聞き取ろう」とする意識から「要点をつかんで理解する」スキルへとシフトできるようになります。特に、リスニングで細かなミスにこだわりすぎる傾向がある人におすすめの学習法です。
多聴の正しいやり方
STEP 1: 興味のあるスクリプト付きの音声を用意する
まずは、自分が楽しめる内容の音声を選びましょう。スクリプトがある教材を選ぶのがポイントです。初心者はレベルに合ったもの、または少し簡単なものを選ぶと効果的です。
STEP 2: 内容を理解しながら聴く
おおまかな内容が理解できるまで、音声を繰り返し聞きます。ここでは、細かい単語やフレーズにこだわりすぎず、話の流れや要点をつかむことを意識しましょう。
STEP 3: 簡単に内容を要約する
最後に、聞き取った内容を要約します。自分の言葉でまとめることで、リスニングの理解度が明確になり、英語の大意を把握する力が高まります。
また全体の最後には、わからなかった単語や文法もしっかりと調べておきましょう。
多聴の注意点
英語初心者の場合多聴を行っても英語の音がうまく聞き取れず、効果が実感しにくいことがあります。まずはリピーティングやシャドーイングを先に取り入れ、英語の音に慣れることを優先しましょう。
多聴を習慣化することで、リスニング中に細部を気にしすぎることなく、スムーズに話の流れをつかめるようになります。リスニングの成功体験を積みたい人は、ぜひ多聴を取り入れてみてください。
シャドテン×複数のトレーニングでリスニング力強化
英語のリスニング力を強化するためには、自分の弱点を見極め、適切な学習法を組み合わせることが大切です。この記事で紹介した方法を実践することで、英語の音に慣れ、スムーズに聞き取れるようになります。
特にシャドーイングはリスニング力向上に欠かせないトレーニングです。正しくシャドーイングを進めることで、音声知覚の自動化に大きな効果を発揮します。
シャドーイングにおすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンでは、プロが英語特有の音声変化を中心に毎日添削し、良かった点や改善点をフィードバックしてくれます。独学では気づきにくい発音のクセや聞き取りの弱点を的確に修正でき、より効率よくリスニング力向上を目指せます。
また1000以上の豊富な教材と、AB再生・スピード調整・スクリプトの表示切り替え機能など、効率的にシャドーイングを継続できる便利さも魅力です。ぜひシャドテンを活用して困らないリスニング力をつけてください!
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