英語の勉強を続けているのに、いつまでたっても英語でコミュニケーションを取れる自信が持てずに悩んでいませんか。
- 英語で文章は作れるのに実際相手とは会話ができない
- 会話中の知っているはずの単語も聞き取れない
こんな現象にもやもやしているあなた、その原因はリスニング力にあります。
いくらスピーキング力のトレーニングを積んでも、リスニングができないと相手の話がわかりません。
コミュニケーションはまず、聞くことからです。
そうはいってもリスニング力の伸ばし方がわからないというあなた。
英語の音が変化する現象、リエゾンの正体がわかればリスニング力は一気に上達します。
この記事では、英語のリエゾンについてその正体を詳しく解説し、さらにリエゾン習得のための練習方法やおすすめ教材も紹介します。
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英語のリエゾンとは?
英語のリエゾンとは、英文の中での単語の音同士がつながることを指します。
英語圏では「リンキング」という呼び方が一般的に使われており、日本語では「連結」という意味。
単語同士が連結することで音がつながったり無くなったり、様々なパターンがあります。
説明をしっかり読んでひとつずつ理解して、リスニング力の向上に役立てましょう。
リエゾンだけじゃない?絶対抑えたい音の変化4選
リエゾンは単語の音がつながる現象のことですが、実は英語にはリエゾンだけでなく様々な音の変化のパターンがあります。
ここでとくにおさえておきたい4つを紹介しますね。
- 連結
- 消失
- フラップのT
- 弱形
ほかにもありますが、この4つは必ず押さえておきましょう。
それぞれ後で詳しく説明します。
リエゾン及び音の変化を学ぶメリットとは?
どんなスポーツやゲームもルールを知らないと楽しめないように、英語も音のルールを無視していては成り立ちません。
音の変化を学びそのルールを知ることで、リスニング力や発音はもちろん、スピーキング力の向上にもつながります。
リスニング力の向上
音の変化はリスニング力の向上に大きく役立ちます。例えば英語の単語の発音はわかるのに、まとまった文章になったとたんに聞き取れなくなる。
そんな経験はありませんか?
その場合は音の変化を学ぶことで、今まで聞き取れなかった英語特有の音やつながりが聞こえるようになります。
なぜなら音の変化を知ることで、脳が今まで判断できなかった音を英語として正しく処理できるようになるからです。音の変化のルールを覚えてくりかえし練習することで、ネイティブ英語にもついていけるリスニング力を手に入れましょう。
リスニングのメカニズム
ここでリスニングとはどういったメカニズムなのかを理解しましょう。
リスニングは大きく2つのプロセスから成り立っています。
- 音声知覚
- 意味理解
音声知覚とは、聞き取った音声を脳内にあるデータベースで検索し、発音された音声がなんという単語なのかを特定するプロセスのこと。
つまりこの段階で「今聞いたのはなんという単語なのか?」が理解できないと、その次の段階の意味理解にはつなげられないということです。
音の変化を学ぶことで、単語の音が文中で変化してしまったとしても、聞いた単語が何なのか理解することができますよね。
リスニングのメカニズムから見ても、英語でのコミュニケーションに音の変化は必須なのです。
スピーキング力の向上
音の変化を学ぶことはリスニング力だけでなく、スピーキング力の向上にも役立ちます。
その大きな理由は発話がスムーズになるという点。単語一つひとつを単独で発音していては、どこかぎごちない発話になってしまいます。
また相手にとってはぶつぎりのように聞こえる結果、聞きづらい場合も多く、コミュニケーションの妨げになるかもしれません。
音の変化を知っていれば発音がなめらかになり、スムーズに会話ができるようになります。また、よりネイティブに近い発音になることから、相手に理解してもらいやすくなるでしょう。
スピーキングにも音の変化は大切であると言えます。
音の変化1 音の連結(リンキング)
ここからは具体的な音の変化についての説明です。
前述しておりますが、音の連結(リンキング)とはリエゾンを指しており、2つの単語の音がつながる音声変化のことです。
ネイティブはこの音の連結を自然と使いこなしています。
ゆっくりとクリアに発音した場合には起こりませんが、ナチュラルスピードの会話の中ではよく起こる現象なので、しっかりとマスターしましょう。
子音 + 母音で音がつながる
子音+母音(a,i,u,e,o)がつながることで起こる連結について、いくつか例を紹介します。
- like it ( ライキッ / lai kit )
- in order ( イノダ / in aw·duh )
- all in ( オーリン / ɔ’lín )
例えば in order だと、それぞれの単語の発音通りに読んだ場合
- イン オーダー ( in ɔ’rdər )
となるところですよね。
ところが in 最後の子音 n と order の始めの母音 o がつながって音の連結が起こり、発音は
- イノダ ( in aw·duh )
と n と o をあわせた発音になります。
話すスピードが速いほど、連結が起こりやすいです。
音の変化2 音の消失(リダクション)
音の消失(リダクション)とは、本来発音されるべき音が、単語がつながったことによって消失してしまう(発音されない)という現象のこと。
発音されないとは言え、実際のところは軽く発話のポジションをとった上で、無声音となることが多いです。
破裂音(k,g,t,d,p,b)で起こりやすい現象なので、その例を詳しく見てみましょう。
破裂音 + 子音 で破裂音がなくなる
破裂音とは空気を溜めて破裂させるように音を出すことで、k,g,t,d,p,b の6つのアルファベットを指します。
この破裂音のうしろに子音がくることで、破裂音がなくなってしまう現象の例がこちら。
- good morning ( グッモーニン / gúmɔ’ːrniŋ )
- at least ( アッリースt / əlíːst )
- last minute ( ラスッミニッ / lǽsmínit )
たとえば good morning では d という破裂音があります。
ところがそのうしろに m という子音があるので、d の発音がなくなってしまっています。
語中の破裂音がなくなる
同じ単語の中でも、破裂音のうしろに子音がくることで破裂音が発音されないことがあります。
- exactly ( イグザッリ / igzǽkli )
- kindness ( カインネス / káinnis )
- bedtime ( ベッタイ / bétàim )
exactly の t、kindness の d、bedtime の d がそれぞれ発音されていません。
自分で発音してみても、速く発音するほど破裂音が消失することに気付くと思います。
知らないと他の単語に聞こえてしまうこともあるので、音の消失には十分注意しましょう。
語末の破裂音がなくなる
単語の中だけではなく、単語の最後で破裂音が無くなることもあります。
いくつか例を見てみましょう。
- something ( サムシン / sʌ’mθi )
- moment ( モゥメン / móumən )
- and it ( エンディッ / əndí )
それぞれ最後の g、t、t が発音されていません。
発音の最後でその音を出すための口のポジションは取りますが、音は出さないといった感じです。
実際の会話の中ではこの単語の後にも文は続くので、単語の切れ目が分かりにくくなるかもしれません。
音の変化3 フラップのT:ダ行やラ行の音になる
音が連結や消失する以外にも、変化してしまう現象もあります。
その代表が「フラップのT」。
フラップのTとは
- Tが「母音と母音」または「Rと母音」に挟まれている
- Tの直前の母音にストレスがある
こういった条件のときに、Tがダ行やラ行のような音になる現象のことです。
ひとつの単語の中でも起こるし、文章の中で前後の単語の影響で起こることもあります。
母音 + T + 母音
フラップのTの例を見てみましょう。
- water (ワラ / wɔ’ːrər )
- hospital ( ホスピロ / hɑ’spirl )
- computer ( コンピュラー / kəmpjúːrər )
それぞれ
water→ t が a と e にはさまれている
hospital → t が i と a にはさまれている
computer → t が u と e にはさまれている
以上のことから t の音がラ行のような音になっています。
water は日本人が聞き取りにくく、発音もカタカナ英語とはかけ離れている単語としてよく例にあげられますが、こういった現象が起きているからだと理解しておきましょう。
音の変化4 弱形:非常に弱く発音する
英語の弱形とは、文中でとても弱く、速く、短く発音される現象のこと。
単語自体があまり意味を持たない場合(機能語)によく起こります。
反対に意味をもつ単語(内容語)は強く発音されるので、対照的に弱形を聞き取れないことがよくあります。
弱形を知って、自分でも発音できるまでトレーニングすることで聞き取れるようになりますよ。
機能語を非常に弱く発音する
機能語を非常に弱く発音する例を紹介します。
機能語とは内容語に対して、文中の文法構造を表すもともと弱く発音される傾向がある言葉。
例を見てみましょう。
- him→like him ( ライキム / láik im )
- and→and in fact ( エニンファクt / ən iːn fǽkt )
- have→could have ( クダヴ / kúd əv )
機能語には代名詞・前置詞・接続詞・助動詞・限定詞が含まれます。
例えば like him では
like→内容語(「好き」という意味がある)
him→機能語(代名詞)
であることから、him がとても弱く発音されます。
音の変化アドバンス編
基本的な音の変化についてご説明してきましたが、いかがでしたか?
連結、消失、フラップのT、弱形は、ネイティブとの会話の中では日常的にとてもよく出てくる現象です。
マスターすることで、リスニング力やスピーキング力の向上につなげていきましょう。
リエゾンについて基本だけではなくもっと知りたいという人のために、ここからは少し発展した内容の紹介です。
ネーザルフラッピング
ネーザルフラッピングとは、nt と続くと t の音がnのようになる現象です。
- center ( セナー / sénər )
- twenty ( トゥエニー / twéni )
- run into ( ランニンヌゥ / rʌ’n ìnu )
それぞれ nt が続いてる部分で t の音が n になっていますね。
フラップTでもあったように、 t の音は変化したり消失したりすることが多いので注意が必要です。
そしてこのネーザルフラッピング現象も、速く話そうとするほどよく起こります。
ネイティブの会話に遅れず聞き取れるレベルのリスニング力をめざすなら、必ず押さえておきましょう。
英語リエゾン力試し
では、ここでは今まで説明してきた音の変化を、実際にネイティヴの音声で聞いてみましょう。
いいかがでしたでしょうか?なんと言っていたか聞き取れましたか?
実は以下のように言っていました。(音の変化の説明付き)
Q : What do you think of that proposal that he presented?
ウァジュ スィンコダッ プロポォゾー ダリ プレゼネッ?
(彼が提示した案について、どのように思われましたか?)
1. what do you:tの消失、do youの弱形
2. think of:連結、ofの弱形
3. that:tの消失
4. that he:フラップのT、heの弱形、連結
5. presented:tの消失
A:(I) haven’t heard it. He’s going to let me listen to it later.
ハヴェヌァディッ.ヒーズ ガナレッミー リッセヌイッレイダー
((私は)聴いてないです。後で聞かせてくれるそうです。)
1. haven’t heard it:tの消失、heardの弱形、連結、itのtの消失
2. going to:gの消失、toの弱形
3. let:tの消失
4. listen to it:tの消失、toの弱形、itの消失
5. later:フラップのT
英語リエゾンの練習方法
力試しはいかがでしたでしょうか?短い掛け合いの中でもかなり音の変化が盛り込まれており、難しかったという方は多いのではないでしょうか?
でも大丈夫です。音の変化の練習方法を実施することにより、聞き取りがしやすくなっていきますよ!
音の変化は知識として理解しておくことはもちろんとても大切ですが、理解したうえでくりかえし練習することがとても重要です。
今から紹介するので、ぜひチャレンジしてみてください。
シャドーイングで練習する
ひとつめはシャドーイングで練習する方法です。
シャドーイングとは英語を聞きながらそれを真似して発音する方法で、リスニング力の向上には欠かせない練習方法。
ネイティブの発話を聞いて、音の変化がどういった状況で起こっているのかが理解できるし、その発音を真似ることで自分の中に落とし込むこともできます。
アプリを使えば音源を探す手間もかからず、手軽にいつでも練習できる一番おすすめの方法です。
具体的なシャドーイングの方法・効果についてはこちらで解説しておりますので、ぜひご覧ください。
発音教材で練習する
英語の発音教材を使って音の変化を練習する方法もあります。
発音の勉強だから音源だけで十分なのでは?と思っていませんか。
そんなことはありません。
- 発音を学ぶときの注意点は?
- それぞれの発音で口の中はどういった動きをしているのか?
など教材を使うことで、日本人の私たちが音源だけでは捉えられない発音の勉強を効率良くすることができます。
また発音教材を選ぶ時には、必ず文章で説明してくれているものを選びましょう。
英語リエゾン習得におすすめの教材3選
音の変化の練習方法はわかったけれど、どんな教材を選んだらいいのかわからないあなた。
ここからおすすめの教材を紹介します。
楽しみながら自分に合った方法で、無理なく音の変化学習を継続させましょう。
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今まで発音を意識してこなかった人でも、英語では発音がいかに大切かがわかるはず。
少しづつですが今まで発音できなかった音が発音できたり、聞こえたりするといった変化を実感できる参考書です。
口の中での舌の動きも詳しく解説してくれているので、とてもわかりやすく実践しやすい内容です。
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