最近英語学習者の間で注目されているのが、「英語脳」というキーワード。
この記事をご覧になっているあなたも
「英語脳ってどうやって作るの?」
「大人でも英語脳って作れるの?」
「留学に行かないと英語脳は作れない?」
といった疑問をお持ちではないでしょうか。
確かに、英語に限らず言語習得は
- 「幼少期から始めないといけない」
- 「大人になってからは留学が必要」
というイメージがありますよね。
しかし、この疑問に対する結論は「大人であっても留学なしでも英語脳を作ることは可能」ということです。
当記事では、大人が英語脳を作るのに効果的な学習法をご紹介します。
もし、これまでの英語学習がうまくいっていない、効果が実感できないと感じているなら、「英語脳」を作るという視点が抜けていることが原因の1つかもしれません。
当記事を最後まで読んでいただくと、英語脳の作り方がわかり、今までうまくいかないと感じていた英語学習を改善・効果を実感できるようになりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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英語脳とは?
英語脳とは、簡単に説明すると「日本語を介さずに英語を英語のまま理解・活用する」思考回路のことを指します。
「日本語を介さず」というところがポイントです。
実は英語学習の初心者であっても、ごく基本的な英単語については「日本語を介さず」理解・活用していることがあります。
たとえば”apple”という単語を思い浮かべてみてください。
おそらく「りんご」という日本語ではなく「赤くて丸いフルーツのイラストや実物のイメージ」が頭の中に浮かんだのではないでしょうか。
また、目の前にりんごが置いてあり、ネイティブ・スピーカーに”What is this?”と聞かれたとしたら、間髪入れずに、”apple” と答えますよね。
“apple”と答える際、その前に「りんご」という日本語に置き換えてから発話してはいないはずです。
これが英語脳の情報処理プロセスです。
多くの方は、「英語が得意な人」というと、「日本語から英語、あるいは英語から日本語に置き換えるのが得意な人」だと考えていますが、厳密にはそうではありません。
日本語と英語の間を常に行き来することは、脳に負担がかかるため英語の処理速度が落ちてしまうのです。
「英語脳」を育てると、英語を英語のまま理解することができ、英語を速く処理できるようになります。
この「速さ」が英語上達のポイントとなるのです。
英語脳には2つある!?英会話の5stepとあわせて解説
では、英語脳についてもう少し詳しくみていきましょう。
より実践的な場面でどのように英語脳が関係してくるのか理解していただくために、英会話の5ステップと合わせて英語脳のメカニズムについて説明していきますね。
英会話は次の5ステップで成り立っています。
- 音声知覚
- 意味理解
- 概念化
- 文章化
- 音声化
英会話をするときを想像してみてください。
まず相手の話を聞き取って理解すること(=リスニング)から始めますよね。
リスニングに関わるのが「音声知覚」・「意味理解」の2ステップです。
「音声知覚」とは、英語の音を聞いて、正しく単語を認識することで、「意味理解」とは認識した単語の意味を理解することを指します。
そして、この音声知覚と意味理解の両方のプロセスに関わるのが脳内の知識データベースです。
例えば、「ライダウェイ」と聞こえたとき、その聞こえてきた音が”right away”のことだとわかる状態を「音声知覚」と言い、right awayの意味が「すぐに」だとわかることを「意味理解」と言います。
これらは、聞こえてきた音や認識した単語を知識データベースの中から探し出すという作業で成り立っています。
知識データベースの検索が迅速に進み、2つのプロセスが円滑に回ることで、初めて相手の話を理解することが可能になります。
相手の話していることが理解できたら、それに対して自分から発話(=スピーキング)しますね。
スピーキングに関わるのが「概念化」・「文章化」・「音声化」の3ステップです。
自分の考えや伝えたいことを頭の中に思い浮かべることを「概念化」といい、その考えを英文にすることを「文章化」、文章化したものを実際に発話することを「音声化」といいます。
また、これらのステップにおいても知識データベース内の検索速度が関係してきます。
上記5つのステップのうち、どの要素が欠けても英会話は成立しませんし、それぞれのステップの間に常に日本語を介在させている状態だとスムーズに会話が進みません。
英語脳を育てることは、上記の5つのステップを英語でスムーズに回せるように鍛えることでもあります。
後述しますが、英語脳は「受容的」な部分と「産出的」な部分に分かれます。
上記5つのステップのうち、最初の2つである音声知覚と意味理解のステップは「受容的な英語脳」、残り3つのステップである概念化・文章化・音声化は「産出的な英語脳」がそれぞれ処理を担当しています。
受容的な英語脳
「受容的な英語脳」は、情報を受容するための機能を担っており、英語4技能で言うと主にリーディングやリスニングにおいて優位に活動する部分です。
受容的な英語脳が機能している状態とは、例えば、”apple”という文字を見たり音を聞いたりした時、日本語の「りんご」と訳すのではなく、「赤い丸いフルーツ」が脳内に浮かぶ状態のことです。
このように、受容的な英語脳が機能することで、英語を見聞きしたときに、日本語に置き換えることなく英語を認識し、その意味を理解することができます。
受容的な英語脳が発達すると、見聞きした英語を認識したり理解する際に、いちいち日本語を挟まなくて良いので、脳にかかる負担も少なくて済むのです。
産出的な英語脳
一方、「産出的な英語脳」は、自ら情報を発信するための能動的な機能を担っており、英語4技能で言うと主にスピーキングやライティングにおいて優位に活動する部分になります。
例えば、レストランへ行き、お店の人におすすめのメニューを英語で聞きたいと思っている状況を思い浮かべてください。
その際、「おすすめはなんですか?」と日本語を思い浮かべてからそれを英語に置き換えるのではなく、おすすめのメニューが何か聞きたいと思ったその瞬間に、”What do you recommend?”や”What’s today’s special”などの表現が脳内に浮かんだとしましょう。
この状態が、「産出的な英語脳」が働いている状態です。
受容的な英語脳と同様に、産出的な英語脳が発達すると日本語に置き換えることなく英語で情報を発信することができるので、脳への負担が軽減されやすくなります。
英語脳を作る3つのメリット
英語脳を作るメリットは、具体的には次の3つです。
- リスニングやリーディングがしやすくなる
- 英会話やメールのレスポンスが早くなる
- 英語を使っても疲れにくくなる
①リスニングやリーディングがしやすくなる
英語脳を作るメリットの1つ目は、リスニングやリーディングがしやすくなることです。
これは前述の「受容的な英語脳」を育てることで可能になります。
なぜリスニングやリーディングがしやすくなるのかというと、日本語の語順ではなく、英語の語順で意味理解ができるようになるからです。
多くの日本人は英文を読むとき、日本語の語順に沿って意味理解をしようとします。
その典型例が「返り読み」です。
返り読みとは、英文に一度目を通してから正しい日本語の語順で訳していく読み方のことを指します。
例えば、次のような英文があったとします。
According to preliminary figures released by the Meteorological Agency, the Kinki region — which includes Osaka, Hyogo and Kyoto — and other surrounding prefectures likely entered the rainy season May 16, 25 days earlier than last year.
(出典: The Japan Times )
この英文を返り読みすると以下のようになります。
「気象庁によって発表された暫定的な数字によると、近畿地方(大阪、兵庫、京都を含む)とその周辺の県は、5月16日に梅雨入りした可能性が高く、昨年より25日早い梅雨入りだった。」
2つを見比べていただくと、日本語の語順と英語の語順が一致していないのがお分かりいただけると思います。
このように、返り読みをしていくと、一度英文に全て目を通してから日本語の語順に合うよう整理し直す必要があるので、リーディングのスピードが格段に遅くなってしまうのです。
その上、返り読みの習慣が身についていると、リスニングでは、聞こえてくる音声のスピードに理解が追いつかなくなってしまいます。
一方、英語脳を育てると英語を日本語の語順ではなく、英語の語順で理解していくので、英文を読むスピードが速くなります。
また、英文を前から理解していくので、リスニング時にも聞こえてくる英語の順番で理解ができるのです。
②英会話やメールのレスポンスが早くなる
英語脳を作るメリットの2つ目は、英会話やメールのレスポンスが早くなることです。
その理由は、受容的な英語脳と産出的な英語脳の両方が機能していることにあります。
受容的な英語脳が機能することで、音声知覚から意味理解へ移行する段階で日本語を挟まずに済むので、相手の言っていることをスピーディーかつスムーズに理解することができるのです。
また、産出的な英語脳が機能することで、概念化から文章化までのプロセスを同じく日本語を挟まずに行えるので、英会話やメールのやりとりで、相手に対する応答が早くなります。
③英語を使っても疲れにくくなる
英語脳を作るメリットの3つ目は、英語を使っても疲れにくくなることです。
前述の通り、英語脳が出来上がると日本語を挟むというプロセスが減るので、英語を処理するときの負荷が下がります。
そのため、英語を使っても疲れにくくなるのです。
英語脳にデメリットはある?
英語脳を作ることのデメリットについても気になっていらっしゃるかと思いますが、大人が英語脳を作ることのデメリットは特にありません。
就学前のお子様であれば、英語脳を作ることで母国語の吸収が妨げられてしまう可能性がありますが、大人の場合は母国語の土台は完成してしまっているのでそのような心配は無用です。
しかし、大人が英語脳を作る場合、初期の段階では母国語で思考するほうが考えやすいことがあります。
例えば次のような文を日本語を介在させずに理解することは可能でしょうか。
”The global economy faces an exceptional moment of uncertainty.”(出典:The economist)
上級者であれば可能かもしれませんが、初心者にとっては少し難しいですよね。
大人は子どもに比べ、複雑で抽象的な概念をもつ語彙を処理しなくてはならない機会が格段に多いので、そのような場合は母国語を介する方が理解しやすい場合があるのです。
もちろん、日本語を介さずとも理解できるまでインプットすることがゴールではありますが、学習初期の段階では日本語を混ぜてあげる方が学習がスムーズであることが多いでしょう。
大切なのは、自分のレベルや学習段階に合わせて日本語を使うことと使わないことをうまく組み合わせることです。
英語脳になるためにおすすめな学習法8選とアプリ
ここからは各スキルの向上におすすめの学習方法とアプリについて紹介していきます。
①【知識データの向上】単語のインプット
英語脳になるためにおすすめの学習法の1つ目は、単語のインプットです。
やはり英語の上達には単語のインプットが欠かせません。
単語をインプットするときは、単語の綴りや意味だけでなく音声もセットでインプットするようにしましょう。
そうすることで、前述の英会話の5ステップを支える知識データベースの単語データと音声データを蓄積することに繋がります。
単語の覚え方についてはこちらの記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
単語のインプットにおすすめのアプリ
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②【知識データの向上】文法のやり直し
英語脳になるためにおすすめの学習法の2つ目は文法を復習することです。
英文法を復習することで、単語のインプットと同様に知識データを向上させることができます。
一般的に、日本人は他の国の英語学習者よりも文法知識が豊富だと言われていますが、英語脳を作るためには文法を知識として知っているだけでなく、実際に使える知識へと昇華していく必要があります。
例えば、現在完了はhave+過去分詞で表せるということは知っていても、どのような意味を持つ表現なのか、どんな場面で使うことができるのかということを具体的に説明できる方は少ないのではないでしょうか。
文法の名前と形だけを覚えるのではなく、意味や使い方についても人に説明できるくらい理解することを目指しましょう。
文法のやり直しにおすすめのアプリ
早打ち英文法
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③【音声知覚の向上】シャドーイング
英語脳になるためにおすすめな学習法の3つ目はシャドーイングです。
シャドーイングとは、名前の通り、お手本となる英語音声の後を「影」のように少し遅れて発話するトレーニング方法です。
第二言語習得に非常に効果のある訓練法で、通訳の方もトレーニングとして日常的に取り入れていると言われています。
シャドーイングは、英会話5ステップのうち日本人が最も苦手とする音声知覚の向上に効果があります。
その理由は、シャドーイングを実施することによって文字情報と音声情報が結びつき、音声を単語として認識する速度が速くなるからです。
シャドーイングは次の6つのステップで構成されています。
- 音声のみ聞き、どれくらい理解ができるか確認する
- スクリプトと音声を照らし合わせながら、発音や文章全体の意味を確認する
- 音源に合わせてスクリプトを音読する(=オーバーラッピング)
- 必要に応じてスクリプトを見ずに小声で音源を追いかける(=マンブリング)
- シャドーイング
- 音声の録音と振り返り
シャドーイングは正しいやり方で行えば音声知覚の向上に大きな効果がありますが、反面、間違ったやり方で実施してしまうと効果は期待できません。
正しいシャドーイングのやり方について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
シャドーイングにおすすめのアプリ
シャドテン
特徴 | シャドーイング特化型アプリ |
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価格 | 月額 19,800円(税別) |
対応機種 | iPhone・Android |
おすすめポイント | 英語学習のプロから毎日添削したシャドーイング音声のフィードバックが届く教材選びから録音・提出まで全てアプリ1つで完結できるので、いつでもどこでも始められるリスニング力を診断してアプリが自動で教材を選んでくれるビジネスに役立つ教材が1,000以上・音源は4カ国語対応 |
④【英語の語順での理解向上】スラッシュリーディング
英語脳になるためにおすすめの学習法の4つ目は、スラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングとは、英文を意味のまとまりごとに区切って読んでいくリーディング方法のことです。
以下がスラッシュリーディングの例です。
According to preliminary figures / released by the Meteorological Agency, / the Kinki region / — which includes Osaka, Hyogo and Kyoto / — and other surrounding prefectures / likely entered the rainy season / May 16, / 25 days earlier / than last year.//
(出典: The Japan Times )
「暫定的な数字によると/気象庁によって発表された/近畿地方/大阪、兵庫、京都を含む/とその周辺の県は/梅雨入りした可能性が高/5月16日に/25日早い/昨年より」
スラッシュリーディングができるようになると、英文を語順通り前から理解していくことができるようになるので、英文を読むスピードが上がったり、リスニング力アップにも良い影響があります。
スラッシュリーディングについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
スラッシュリーディングにおすすめのアプリ
かんたんスラッシュリーディング
特徴 | 英文にスラッシュを自動で入れて、スラッシュリーディングを自動化してくれるアプリ |
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価格 | 無料 |
対応機種 | iPhone |
おすすめポイント | 「どこで区切ればいいかわからない」英語学習者でもスラッシュリーディングができるノートや本をスキャンしたものなど手持ちの教材も文字認識してスラッシュを入れてくれる |
⑤【内容理解力の向上】多読・多聴
英語脳になるためにおすすめの学習法の5つ目は多読・多聴です。
多読・多聴とは、文字通りたくさんの英文を読んだり聴いたりすることを指します。
多読・多聴では、英文の細部にこだわるのではなく、話の流れに沿って大まかに英文の意味を掴むことがポイントです。
そのため、話の流れを整理したり推測したりするといった内容理解力が鍛えられます。
多読・多聴のやり方を簡単にご説明すると、以下のようになります。
- 教材を用意する
- 内容を理解しながら読む/聴く
- 多聴の場合は必要に応じて同じ音源を繰り返し聴く
- 話の内容と感想を簡単に記録する
教材選びのポイントは、多読なら7〜8割程度理解できるもの、多聴ならスクリプトつきで、初見でも6割程度理解できるスピードのものを選ぶようにしましょう。
あまり難しいものを選んでしまうと、内容理解のトレーニングが成立しなくなるからです。
また、多読をする際は前から英文の内容把握を行うようにし、返り読みはしないよう注意してください。
多聴については、聞き流しではなく、理解しようと集中しながら聴くことが重要です。
多読・多聴に共通するポイントとして、細かいところを気にしすぎず、話全体で何が言いたかったのかという概要を掴むことと、楽しめない教材を我慢して続けるのではなく、楽しめる教材に切り替えることを意識しましょう。
多読や多聴におすすめのアプリ
ざっくり英語ニュース! StudyNow
特徴 | ニュースで英語が学べるアプリ無料でも利用できるが、有料のプレミアム機能 |
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価格 | 無料プレミアム機能(全ての記事の音声の利用・鍵付き記事の閲覧) (1ヵ月:400円 6ヶ月:2,100円 1年:3,600円) |
対応機種 | iPhone・Android |
おすすめポイント | 英文の量がコンパクトなので、通勤時間や隙間時間に記事を読めるジャンルが豊富なので、自分の興味のある記事が見つかるニュースには全て日本語がついているのでわからないところを確認できる「語彙解説」・「英文解説」・「ニュース解説」がついており、内容理解の助けになる |
⑥【文章化の向上】瞬間英作文
英語脳になるためにおすすめの学習法の6つ目は瞬間英作文です。
瞬間英作文とは、日本語を即座に英語に置き換えて口に出すトレーニングで、5ステップのうち文章化の向上に効果があります。
具体的なやり方は次の4つのステップです。
- 日本語を見てどんな英文になるか考える
- 正解を確認する
- 日本語の意味を意識しながら英文を何度か繰り返し発話する
- 別の文で1~3を行う
瞬間英作文の目的は、伝えたいことを英語で文章化するための表現や文法の型などのフレームを脳内に構築し、それを反射的にアウトプットするための回路を作ることです。
実施する時のポイントは、単に日本語を英語に「訳す」というのではなく、感情をこめて発話することです。
複雑な文だと「英語に訳す」ことに意識が行きがちになるので、慣れるまでは簡単な文で行う方がいいでしょう。
文章化におすすめのアプリ
スピフル
特徴 | 瞬間英作文のトレーニングができるアプリトレーニングを効果的に行える機能が搭載されている |
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おすすめポイント | ビジネス例文・日常会話例文で自分の瞬発力を確認しながらトレーニングができる。 独り言英会話機能ではAIによる添削機能もついていて、自分の表現を毎日ブラッシュアップできる。 |
⑦【概念化の向上】パラフレーズ
英語脳になるためにおすすめの学習法の7つ目はパラフレーズです。
パラフレーズとは、ある英文を別の英単語や英語表現を使って言い換えることです。
パラフレーズのトレーニングを行うと、1つの英文から伝えたいと思うことのエッセンスを取り出す力とそれを別表現に置き換える力が身につくので、概念化の向上に効果があります。
パラフレーズのやり方には次の3種類があります。
- 単語・表現による言い換え
- 構文による言い換え
- 上記2つを組み合わせた言い換え
単語や表現による言い換えとは、例えば以下のようになります。
I want to talk about the test results. → I’d like to share with you the results of the test.
それぞれパラフレーズされた単語や表現をまとめると次のようになります。
I want to 「~したい」 → I’d like to「~したい」
talk about「~について話す」 → share with you ~「あなたと~を共有したい」
the test results「テストの結果」 → the results of the test「テストの結果」
ご覧の通り、英文自体の構造は変えずに単語や表現を別のものに置き換えるのが単語・表現によるパラフレーズです。
一方、上の英文を構文で言い換えると次のようになります。
I want to talk about the test results. → Let me talk about the test results.
上記の英文では、I want to~「~したい」という「I (私)」を主語にした構文から、Let me ~「私に~させてください」という命令文を使った構文に変化していますね。
さらに上記2種類のパラフレーズを組み合わせる方法もありますが、パラフレーズのトレーニングを行うには、もとの英文の意味や内容を大きく変えないよう注意することが必要です。
パラフレーズする単語や表現が思いつかない場合は類義表現をインターネットで検索してみるのが有効です。
ただし、実際の表現として適切かどうかをネイティブに質問してみるなどの検証は必要になります。
パラフレーズにおすすめのサイト
Wordtune
特徴 | 英文を入力するとAIが自動で別の英語にパラフレーズしてくれるサイト |
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価格 | 無料 |
おすすめポイント | 5つのタブを使い分けることで目的応じたパラフレーズができるCasual、Formalタブを使い分けることで、カジュアルな言い換えやフォーマルな言い換えなどシーンに応じた言い換え表現が分かるShorten、Expandを使い分けることで、入力した英文を短く言い換えたものと長めに言い換えたものが生成される |
⑧【実践力の向上】:英会話
英語脳になるためにおすすめの学習法の8つ目は英会話です。
英語を習得する上で、インプット:アウトプットの比率は9:1が理想的だと言われており、アウトプットの機会を持つことは非常に重要だと言えます。
英会話は、インプットで得た知識をアウトプットする最も効果的な方法の1つでしょう。
せっかく身に着けた知識も、実践しなければいつまでも使えるようにはなりません。
英会話は、実践力を向上させるのにとても役立ちます。
英会話で実践力を身に着けるためのコツは主体的になることです。
英会話レッスンを受ける場合は、ネイティブ講師に全て任せてしまうのではなく、自分のやりたいことやできるようになりたいことを積極的に伝え、共有するようにしましょう。
対人でのレッスンは緊張するし、費用も高いのでハードルが高いという方は英会話アプリを使ってみるのもおすすめです。
AIの精度は年々向上しており、アプリでもリアルな英会話を疑似体験することができます。
英会話におすすめのアプリ
AI LingoChamp
特徴 | 英語学習アプリLingoChampのAIとのチャットによる英会話ができる機能 |
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価格 | 月額3,100円※チューターコーナーの利用は別途追加料金あり |
対応機種 | iPhone・Android |
おすすめポイント | AIコーチとチャットで英会話をする形式なので恥ずかしい思いをしなくて済むビジネス英会話やシーン別英会話などジャンルやトピックが豊富チューターコーナーではネイティブ講師のレッスンを受けることができる学習者同士交流ができるコーナーもある |
英会話におすすめのアプリについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください
英語脳についてよくある質問
ここでは英語脳についてよくある質問についてまとめました。
気になるものがあればチェックしてみてくださいね。
留学なしでも英語脳にはなれる?
留学なしで英語脳になることは可能です。
確かに、英語脳になるためには英語のインプットとアウトプットを行うための環境が必要ですが、留学しなくてもアプリなどを効果的に活用することで英語環境は作り出すことができます。
しかし、数時間の学習を毎日継続するなどかなりの努力が必要になるでしょう。
独学でも英語脳は作れる?
独学でも、正しいやり方で適切な量の学習ができていれば英語脳を作ることは可能です。
当記事でご紹介したことを日々の英語学習に取り入れてみてください。
ただし、独学の場合は正しいやり方で適切な量できているのか自分で分析するのは難しいと感じる方が多いようです。
効率的に英語脳を作りたいのであれば、コンサルタントに相談するなど専門家を頼ることをおすすめします。
英語脳の感覚ってどんな感じ?
前述の通り、英語脳には「受容的な英語脳」と「産出的な英語脳」とがあります。
受容的な英語脳が働いているときの感覚は、例えば”apple”という音声を聞いたりあるいは単語を見たりしたときに、日本語が浮かぶ前に「赤くて丸いフルーツ」が頭の中に浮かぶ状態です。
また、産出的な英語脳が働いているときの感覚は、例えば目の前のリンゴを見て「リンゴ」という日本語が浮かぶ前に”apple”と浮かぶ状態のことを指します。
簡単な英語なら上記のような感覚を味わうことは容易ですが、複雑な文の場合は同じような感覚を味わうことは難しいでしょう。
また、英語脳はいきなり作り上げられるものではなく、徐々に成長していくものであり、実際に英語脳が育っていても実感できるようになるスピードは人それぞれです。
まとまった英文を聞いて聞いた内容をイラストにしてみるとか、イラストを見て英語に直してみて、自分がどの程度英語脳を作れているかチェックしてみてもいいかもしれません。
英語脳になるまでに必要な時間は?
英語脳になるまでに必要な時間は人によって異なります。
しかし、一般的に社会人が英語を習得するには最低1000時間程度必要とされています。
毎日学習時間を2時間とっているとすると、1年半~2年程度の学習量です。
あくまで1つの目安ですが、まずは1000時間を目指して学習してみましょう。
リスニングは英語脳への近道!
英語脳には受容的な部分と産出的な部分がありますが、特に受容的な部分を鍛えることが英語脳全体を成長させることに繋がります。
なぜ受容的な英語脳を鍛えることが重要なのかというと、
- コミュニケーションは相手の話を理解することから始まるから
- 受容的な英語脳を鍛えることでスムーズに情報を得られるため、産出的な英語脳を育てることにもプラスに働くから
受容的な英語脳を鍛えるには、リスニング力を上げることが1番の近道です。
受容的な英語脳を鍛えるトレーニングにはリスニング以外にリーディングがありますが、リスニングができるようになると、音声やリズム、イントネーションなど視覚情報だけでは得られない様々な情報を得ることができます。
リスニング力を鍛える方法には様々な学習法がありますが、最もおすすめなのがシャドーイングです。
シャドーイングによって、リスニングにおいて最も重要な音声知覚のプロセスを自動化することができます。
他の学習と組み合わせることでリスニング力アップだけでなく、リーディング・ライティング・スピーキングにも効果を発揮します。
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