英語でメールを書いたり電話を取ったりするたびに、「もっとスムーズに対応できたらいいのに…」と感じることはありませんか?海外の取引先や上司から英語で話しかけられると、頭ではわかっているのにうまく返事ができず、もどかしい思いをした経験がある方も多いでしょう。
実はビジネスシーンでよく使われる英語表現には、定型フレーズが数多く存在します。
本記事では、
- シーンごとに厳選した定型フレーズ
- 学んだビジネスフレーズを使いこなす方法
をご紹介します。
これらの定型フレーズを身につけリスニング力を強化すれば、やり取りが圧倒的にスムーズになるだけでなく、相手の言っていることを正確にキャッチして的確に返答できるようになります。
ビジネスシーンでの英語に悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
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ビジネス英語フレーズの習得とリスニングの深い関係
ビジネス英語の定番フレーズをいくら覚えても、実際の会話で使いこなすのは簡単ではありません。
その大きな理由として挙げられるのが「リスニング力の不足」です。
まずは英語フレーズを使いこなすにはリスニング力がどれだけ重要なのか、そして日本人学習者がリスニングで苦戦する原因を解説します。
なぜリスニングができないと英語フレーズを使えないのか
ビジネス英語のフレーズを覚えていても、それを使う「タイミング」を逃してしまえば宝の持ち腐れです。
例えば「Let me clarify one point.(一点確認させてください)」というフレーズを知っていても、相手が何を言っているのか聞き取れなければ「どの部分をclarify(確認)すべきなのか」がわかりません。
つまり、ビジネス英語フレーズを機能させるには「相手の英語を正確に捉え、適切な場面で引き出す」リスニング力が欠かせないのです。
相手がどのように話し、何を求めているのかを把握できなければ、的確なタイミングでフレーズを繰り出せず、せっかく覚えた知識も活きてきません。
日本人学習者がリスニングで苦戦する理由
日本人は受験英語を通じて、文法や読解力をある程度身に付けています。
しかし、「聞こえてくる音を単語として正しく知覚し(=音声知覚)、意味を理解する(=意味理解)」訓練は、学校教育ではあまり行われていません。
英語には日本語にはない音変化がたくさんあります。
音と音がつながる「リンキング」や、弱く発音される「弱形」などを理解しないままでは、いくらフレーズ学習をしても相手の言うことが聞き取れません。
さらに、「英語を日本語に訳しながら理解する」癖が身についている人が多く、リアルタイムの会話スピードに追いつけないケースも少なくありません。
結果として、相手の話の半分も理解できないまま会話が進み、自分が使おうとしていたビジネス英語フレーズを使いそびれてしまう…といったことが起こりがちです。
このようにリスニング力が不足していると、覚えたフレーズがあっても活躍する場を失ってしまうのです。

【シーン別】今すぐ使えるビジネス英語定型フレーズ7選
ここからは具体的なビジネス英語の定型フレーズを、代表的な7つのシーンに分けて紹介します。
メールや電話応対、プレゼンテーションから交渉・折衝まで、幅広い場面を想定しました。ぜひ使い方とともに覚えて、日々の業務に役立ててみてください。
1. 電話応対(Phone Calls)
目的:英語の電話応対で要点を正確に伝えたい
ポイント:電話は相手の顔が見えず、周囲の雑音などで声が聞き取りにくいこともあります。わからない点はあいまいに聞き流さず、必要に応じてリピートしてもらう姿勢が大切です。
定型フレーズ例
◆Could you please speak a bit more slowly?
「少しゆっくり話していただけますか」
◆May I put you on hold for a moment?
「少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか」
◆Could you please repeat that?
「今の部分をもう一度繰り返していただけますか」
わからないまま進めると手戻りが発生する可能性が高いので、こまめな確認が安全策になります。
2. 会議(Meetings)での発言・司会進行
目的:海外取引先との会議で的確に発言したい
ポイント:議題の進行フレーズと意見を述べるフレーズはしっかりセットで覚えましょう。会議の冒頭と途中経過を整理しやすくなるメリットがあります。
定型フレーズ例
◆Let’s move on to the next agenda item.
「次の議題に移りましょう」
◆I’d like to add a point here.
「ここで一点付け加えたいことがあります」
◆Does anyone have any questions or comments?
「ご質問やご意見はありますか」
会議で臆せず発言するためにも、定型表現と簡潔な意見の伝え方を組み合わせておくと安心です。
3. プレゼンテーション(Presentations)
目的:プレゼン資料を英語でわかりやすくまとめたい
ポイント:導入・本論・結論という流れを明確にすることが大切です。特に導入部分でToday, I’d like to talk about…などの定型フレーズを使うとスムーズに始められます。
定型フレーズ例
◆I’d like to start by giving an overview of…
「まずは…の概要からお話しします」
◆In conclusion, we believe that…
「結論として、私たちは…と考えます」
◆Let’s move on to the Q&A session.
「質疑応答の時間に移りましょう」
プレゼンの場合は視覚資料(スライドやグラフ)との連動も意識しながら、要点を端的に述べるよう心がけましょう。
4. 交渉・折衝(Negotiations)
目的:交渉・折衝の場で説得力のある英語を使いたい
ポイント:条件提示や譲歩の表現を明確にしつつ、相手にも理解しやすいよう配慮する必要があります。ミスコミュニケーションが起こると契約内容や条件面で不利になることもあるため、慎重さが求められます。
定型フレーズ例
◆We’re willing to consider your offer if…
「もし…であれば、御社の提案を検討する意思があります」
◆Could you please clarify your proposal?
「御社のご提案をもう少し詳しくご説明いただけますか」
◆We propose that both parties share the initial costs.
「初期費用は双方で負担することを提案します」
曖昧な理解のまま進めず、相手の意図を正確に把握するための確認フレーズを積極的に使うのがポイントです。
5. チャット・社内外のカジュアルコミュニケーション
目的:チャットやメールでの敬語・カジュアル表現を正しく使い分けたい
ポイント:ビジネス環境では、相手や状況によってカジュアルとフォーマルを切り替える場面が頻繁にあります。相手の立場や関係性に応じて表現を選ぶよう注意しましょう。
定型フレーズ例
◆Sounds good.
「良さそうですね」:カジュアルな同意
◆I appreciate your cooperation.
「ご協力に感謝します」:少しフォーマルなお礼
◆Could you let me know when you’re available?
「ご都合が良いお時間を教えていただけますか」:丁寧な依頼
チャットはフランクに見えがちですが、やり取りの内容次第では公的な文書として残ることも多いため、言葉遣いに注意しましょう。
6. 自己紹介・会社紹介(Introductions)
目的:英語の自己紹介や会社紹介で好印象を与えたい
ポイント:自己紹介で大切なのは「簡潔さ」と「分かりやすさ」です。会社紹介では業務内容や強みを短いフレーズにまとめましょう。
定型フレーズ例
◆I’m in charge of marketing at ABC Company.
「ABC社でマーケティングを担当しています」
◆Our company specializes in…
「当社は…を専門としています」
◆It’s a pleasure to meet you.
「お会いできて光栄です」
第一印象で好印象を与えられると、その後のやり取りも円滑に進みます。
7. ビデオ会議(Online Meetings)でのスムーズなやり取り
目的:ビデオ会議でカメラ越しでも印象が良い英語表現を使いたい
ポイント:音声と映像に少し遅延が生じる場合があるため、相手の発言を最後まで待ってから話し出すなど、リアル会議以上に気遣いが求められます。
定型フレーズ例
◆Sorry for the interruption, but may I jump in?
「途中ですみませんが、発言してもよろしいでしょうか」
◆Could you please turn on your camera if possible?
「可能であればカメラをオンにしていただけますか」
◆Let’s briefly summarize what we’ve discussed so far.
「ここまでの内容を簡単にまとめましょう」
ビデオ会議ならではの注意点を押さえることで、オンラインでもスムーズなコミュニケーションが期待できます。
リスニング力アップには「シャドーイング」がおすすめ
前述した通り、ビジネス英語フレーズを使いこなすには「リスニング力」が必要不可欠です。
リスニング力を効率的に伸ばす方法のひとつとして、多くの学習者から支持されているのが「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、流れてきた英語音源を一瞬遅れてそっくり真似して声に出すトレーニング法で、日本人が苦手とする音声知覚(英語の音を単語としてとらえる力)を効果的に鍛えることができます。
シャドーイングのやり方とコツを見ていきましょう。
シャドーイングのやり方
シャドーイングの基本手順は、以下の通りです。
最初は負荷が高いと感じるかもしれませんが、慣れるにつれてスムーズにこなせるようになりますよ。
STEP1.音源を通して聞く(最大3回)
音源をまず通しで聞いて、内容やスピードをざっくり把握します。
この段階では、細かな内容まで聞き取れなくても大丈夫です。
STEP2.スクリプトと音源を照らし合わせる(5~10分)
原稿を読みながら、文章の意味や発音、音のつながりをチェックします。
英語を「意味を持つ音」として捉えるために、スクリプトの理解は必須です。
STEP3.オーバーラッピングを5回行う
オーバーラッピングとは、音源を流しつつスクリプトを見ながら同時に声を出す練習法です。
英語のリズムやイントネーションを身につける下準備として有効です。
STEP4.必要に応じてマンブリング(1~3回)
小声で音源を追いかけるように真似する練習。
オーバーラッピングが難しすぎると感じるときに取り入れるオプションです。
STEP5.シャドーイングを20回以上実施(スクリプトなし)
4までの下準備が終わったらシャドーイングを実施します。
英語音源から1~2語遅れで、スクリプトを見ずに発話します。
単なる音マネではなく、単語をイメージしながら声に出しましょう。
STEP6.録音・振り返り
自分の発音を録音して、お手本の音声と比較します。足りない部分や改善点を把握し、次回の学習に活かしてください。
2日目以降はシャドーイング(STEP5)と録音・振り返り(STEP6)を繰り返します。慣れてきたら速度調整や難易度の高い音源にも挑戦し、リスニング力を段階的に伸ばしましょう。
シャドーイングをリスニング力向上につなげるコツ3つ
シャドーイングは以下の3つを意識しながら正しい手順で行うことで、効果的にリスニング力向上につなげることができます。
- 常に「どの単語を発話しているか」を意識する
- レベルが「少しだけ」高い教材を使う
- 音の変化を意識しながら練習する
それぞれについて、詳しく解説します。
1. 常に「どの単語を発話しているか」を意識する
シャドーイング最大の目的は、「音」と「単語」を結びつけることです。
聞こえてきた英語をただマネするだけではなく、今自分がどの単語を発声しているのかを常に意識しながら進めていきましょう。
またリズムや抑揚にも気を配り、より自然な発声を目指すと、スピーキング力向上にもつながっていきます。
2. レベルが「少しだけ」高い教材を使う
シャドーイングに使用する音源は、あまりにやさしすぎるものでは適切な負荷がかからず、リスニング力向上につながりません。
逆に難しすぎると挫折しやすくなります。
自分のレベルよりわずかに難しい教材を選び、適度な負荷をかけると効果的です。
例えば「最初はまったくついていけないように感じても、数十回の練習で徐々に慣れていける」程度の難易度が理想的といえます。
3. 音の変化を意識しながら練習する
英語は、単語のつづり通りに発音されるわけではなく、リンキング(音の連結)やリダクション(音の省略)が頻繁に起こります。シャドーイングでは、この音の変化を意識しながら練習を進めましょう。
例えば「What do you want?」が「ワダヤワン?」に聞こえるように、実際の音声に合わせて口を動かすことで、ネイティブスピーカーのスピード感ある会話でも聞き取りやすくなります。
こうした音の変化に慣れるほど、リスニング力と発話力はさらに向上していきます。
ビジネス英語フレーズを使いこなしたいなら…シャドテンがおすすめ!
今回ご紹介した定型フレーズは、ビジネスシーンで頻繁に使われるものばかりです。まずはこれらをベースとしてしっかり身につけることで、電話応対や会議、プレゼンや交渉など、あらゆる場面で自信を持って英語を使えるようになります。
ただし、せっかく覚えたフレーズを的確に使うためには、相手の英語を正確に聞き取るリスニング力が欠かせません。
リスニング力向上におすすめなのが、シャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」です。
シャドテンでは毎日英語のプロからのフィードバックを受けながら、正しくシャドーイングが実施でき効率よくリスニング力が向上できます。
また教材が豊富で、アクセントが異なる音源や多彩なビジネスシーンの素材がそろっており、自分のレベルや学習目的に合った教材でシャドーイングトレーニングができるのもポイントです。
さらにアプリ1つでシャドーイングトレーニングから課題提出まで完結するため、隙間時間にも取り組みやすく忙しい社会人でも続けやすくなっています。今なら無料体験も行っているので、ぜひこの機会にお試し下さい。
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