「英語でのビジネス交渉がスムーズに進まない……」そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、海外企業とのやりとりや社内での英語利用が増えるなか、交渉の場面でスピーキングだけでなくリスニングにも自信がもてず、つい相手に主導権を握られてしまう方が多いのです。
筆者自身も、最初の頃はうまく相手の言っていることをキャッチできず、自分の意見を伝え損ねて大切な契約を取り逃した経験があります。
とはいえ、適切なトレーニング方法を知れば誰でもリスニングとスピーキングを同時に伸ばし、英語での交渉力を格段にアップさせることが可能です。
本記事では、そのための具体的な学習ステップや交渉フレーズを徹底解説します。あなたの交渉力を高め、海外とのビジネスを円滑に進めるためのヒントがきっと見つかりますよ。
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なぜビジネス英語の交渉は難しいのか?
英語をスムーズに話せても、交渉となると難易度が一気に上がると感じる方は多いでしょう。実は言語力だけでなく、相手の文化的背景や遠回しな表現のニュアンスを理解し、一歩踏み込んだコミュニケーションが求められるためです。たとえば「Yes, but…」の裏には異なる意図が潜んでいるかもしれません。ここでは、ビジネス英語交渉が難しくなる要因を解き明かします。
言語だけでなく文化的背景も求められる理由
ビジネス交渉では、単に英語が話せるだけでは足りず、相手の文化やビジネス慣習への理解が求められます。
たとえば、アメリカの交渉スタイルは比較的ストレートで合意形成に向けて積極的に意見をぶつけ合うのに対し、日本のビジネスシーンでは相手の立場を慮りつつ話を進めることが多いです。
こうしたスタイルの違いを理解していないと、英語表現そのものが的確でも相手に誤解を与えてしまいがちです。
誤解を招きやすい英語表現・遠回しな表現の多さ
英語には婉曲的な言い回しや慣用表現が多く、特にビジネスでは失礼のないように丁寧に話すため、直接的な表現を避けることがあります。
たとえば、“That might be challenging.” と言われると、一見「難しいかもしれない」程度に聞こえますが、実際には「ほぼ不可能」という強めのニュアンスを含む場合もあります。
このような微妙なニュアンスを聴き逃してしまうと、相手の本音を見誤ってしまうのです。
相手の意図を正確に汲み取るリスニング力の重要性
交渉はキャッチボールの連続です。自分の主張をすることに集中するあまり、相手が何を求めているのかを正しく理解できないと折衷点を見つけるのが難しくなります。
リスニング力が低いと、相手の提案内容を逃してしまい、結果的に不利な条件で合意してしまうケースも否定できません。英語を聞き取る能力は、交渉を有利に進めるための土台といえます。
交渉をスムーズにするために必要なリスニング×スピーキングスキル
交渉の場は単に言いたいことを英語で話せば済むわけではありません。相手の発言を正しく聞き取り、それに的確に応答する力が求められます。
どちらか一方が苦手ではスムーズなやり取りは難しいため、バランスのとれたトレーニングが重要です。リスニングとスピーキング、この両輪をしっかりと強化すれば、交渉の主導権を握りやすくなるのです。
リスニング力が低いと発生する交渉トラブル例
以下はリスニング力が原因で発生するトラブル例です。
- 重要な条件の聞き落とし
相手が提示した価格や納期の条件を見逃し、後から「そんな話は聞いていない」と混乱を招く。 - ニュアンスの誤解
「Yes, but…」の発言を「肯定」と捉えてしまい、実際には否定的な意見を含んでいたことに気づかない。
交渉の席では、細かい表現やイントネーションの違いが結論を大きく左右します。こうした誤解を防ぐには、相手の話を正確に聞き取るリスニング力が不可欠です。
スピーキング不足がもたらす交渉の停滞
交渉中、「こう言いたいのにうまく英語が出てこない」という経験はありませんか?
瞬時に意見を述べられずにいると、相手に「自信がないのかな?」と思われてしまい、譲歩しづらい雰囲気になる場合もあります。
自分の主張を端的に英語で伝えられるスピーキング力を持つことで、交渉の主導権を取りやすくなるのです。
リスニングとスピーキングを同時に鍛えるメリット
交渉はまさに双方向のコミュニケーション。そのため、リスニングとスピーキングのどちらか一方が苦手でもスムーズには進みません。両者をバランスよく伸ばすことが重要です。
<メリットの例>
- 相手の言葉を正しく理解しながら自分の意見を発信できる
- 交渉のテンポがよくなり、相手との相互理解が深まる
- 自信を持って話せるようになるため、相手に好印象を与えやすい
リスニング強化のカギはシャドーイング
英語のリスニング力を高めるには何が最短ルートなのか。その答えとして注目されるのがシャドーイングです。
英語音声をそっくりまねながら発声することで、音のつながりやイントネーションを感覚的に身につけられます。わずかな言い回しの違いも聞き逃しにくくなる点が大きなメリットです。
実践すれば、交渉時に相手の話すスピードや発音の変化にもスムーズに対応できるでしょう。
シャドーイングがリスニングに与える効果
シャドーイングとは、聞こえてきた英語音声を少し遅れて口に出すトレーニング方法で、聞こえてきた音を単語として把握する力(=音声知覚)を鍛えるのに最適です。
また、音の強弱やリズム、イントネーションまでもコピーしようと意識することで、自然と脳が英語の音を「正確に聞き取る」モードに切り替わります。これにより、交渉中の細かい表現の差異も把握しやすくなるというメリットがあります。
スピーキングを伸ばす瞬間英作文と英会話の実践法
自分の意見を英語で伝えたいのに、瞬時に言葉が出てこない――そんなジレンマを解消するには、瞬間英作文と英会話の練習が効果的です。
短い文を素早く組み立てるトレーニングを積むことで、本番の交渉でも即応性が高まり、相手に的確な印象を与えられます。さらにロールプレイを取り入れれば実践的なやりとりを再現でき、自信もつきます。
瞬間英作文で「即応力」を養う方法
瞬間英作文は、日本語の文を見た瞬間にパッと英語に変換するトレーニングです。短い文であれば数秒以内に英訳するのが理想。交渉中は相手の発言を待っている暇がないため、短時間で自分の意見をまとめて返す力を高められます。
- シンプルな例文から始める
「私はその提案に同意できません。→I can’t agree with that proposal.」のように、短いセンテンスを瞬時に組み立てる練習を積み重ねる。 - ロールプレイに応用
瞬間英作文で培ったフレーズを、交渉シミュレーションの会話練習で活用すると定着率が高まる。

ロールプレイ型英会話練習のコツ(交渉シーン想定)
実際の交渉を想定したロールプレイは、スピーキング力を効率的に伸ばします。たとえば、価格交渉の場面を設定し、相手役と「こちらが譲歩できる範囲」「絶対に譲れない条件」などを決めて演じてみるのです。リアルなやりとりの感覚を身につけることで、本番でも落ち着いて交渉を展開しやすくなります。
交渉で使われる英語表現リスト(シチュエーション別)
いざ交渉の席につくと、どんな英語を使えばベストなのか迷ってしまうことはありませんか? 価格交渉や条件提示など、具体的なシーンに合わせたフレーズを知っておくと、実践で役立ちます。
「申し訳ないが…」と断る場面や「もう少し詳しく教えてください」と深掘りする場面など、多岐にわたる表現を押さえておきましょう。
相手の提案や要望を上手に引き出すフレーズ
- Could you elaborate on …?
「もう少し詳しく教えていただけますか?」 - Would you mind sharing more details about …?
「…について詳しく説明していただけますか?」
自分の主張・条件を提示するフレーズ
- Our primary concern is …
「私たちの主な懸念は…です」 - We’d like to suggest … / We propose …
「…を提案したいのですが」
譲歩や条件交渉を切り出すフレーズ
- We’re willing to consider … if …
「もし…ならば、…を考慮してもいいです」 - Is there any flexibility regarding …?
「…について融通はききますか?」
価格交渉・契約内容交渉で役立つ表現
- This price is a bit higher/lower than we expected.
「この価格は当方の想定より少し高い/低いです」 - Would you be open to adjusting …?
「…を調整していただく余地はありますか?」
断る/条件を修正する際に角が立たない英語表現
- I’m afraid we can’t …, but we can …
「残念ながら…は難しいですが、…なら可能です」 - Unfortunately, that may not be feasible. How about …?
「申し訳ありませんが、その案は現実的ではありません。…はいかがでしょうか?」
合意をまとめるときのフレーズ
- Let’s finalize the agreement on the following terms …
「次の条件で合意を取りまとめましょう」 - To confirm, we’ve agreed on …
「確認ですが、私たちは…に合意しました」
オンライン(ビデオ・電話)会議やメールでの交渉を成功させるコツ
リモートワークの普及に伴い、オンライン会議やメールでの交渉が当たり前になってきました。しかし、対面とは異なる制約が多く、英語でのやりとりに戸惑う方も多いはず。
通信環境や時差、書き言葉のニュアンスなど、独特の注意点を押さえることで、スムーズなコミュニケーションが実現します。ここでは、ビデオ通話やメールで効率よく交渉を進めるためのポイントを解説します。
ビデオ会議や電話会議で注意したい英語表現とスピード
オンライン会議では、音質や通信環境の影響で、相手の英語が聞き取りにくくなる場合があります。そのため、はじめに「Could you speak a bit more slowly, please?(もう少しゆっくり話してもらえますか?)」と伝え、必要に応じてスピード調整をしてもらうとスムーズです。
また、接続状況が悪い際は「Your voice is breaking up. Can you repeat that?(あなたの声が途切れて聞こえます。もう一度言っていただいてもよいですか?)」などを使うといいでしょう。
相手の提案を検討する時間を確保するフレーズ
- Could you give me a moment/day to think it through?
「少し考える時間をいただけますか?」 - I’ll get back to you by …
「…までに回答しますね」
丁寧な交渉メールを書く際のポイント
メールを書く際には以下のポイントをおさえるようにしましょう。
- 件名や書き出しでの配慮
件名には要件を簡潔に書き、書き出しでは「I hope this email finds you well.」のように相手を気遣う一文を添える。 - 失礼にならない断りや要望の伝え方
“I appreciate your offer, but…” のように、まず相手の提案を評価してから断ると角が立ちにくい。
海外取引を成功させるための交渉準備とアフターフォロー
海外企業との交渉では、文化やビジネス慣習の違いを踏まえた準備が欠かせません。
日本とは異なる商習慣や交渉の進め方を知るだけで、相手に与える印象がぐっと向上するでしょう。データや資料の整備はもちろん、交渉後のフォローアップで関係を深めることも重要です。
ここでは、海外取引を成功へ導くための下準備とアフターフォローのコツを紹介します。
交渉相手の文化的背景や慣習を調査する方法
海外企業との交渉では、国や地域特有の商習慣を把握しておくことが重要です。
たとえば、挨拶の仕方や交渉における「沈黙」の捉え方は各文化で異なります。事前にオンラインリサーチや現地出身者へのヒアリングなどを行い、失礼のないコミュニケーションを心がけましょう。
事前準備で押さえておきたい資料・データ・シミュレーション
- 価格設定の根拠となるコスト計算書
- 納期に関するガントチャートや見積もり
- 想定されるリスクとその対策リスト
こうした資料をあらかじめ用意しておくことで、交渉時にすぐに回答でき、相手を安心させることができます。また、シミュレーションに基づいた複数の提案案を持参しておくと、交渉の幅が広がります。
交渉後のフォローアップメール・お礼の伝え方
交渉が終わったら、速やかに感謝の気持ちを示すメールを送ると好印象です。たとえば、「Thank you for your time and consideration.」などの定型句を使い、交渉内容の要点を簡潔にまとめて送ることで、相手にプロ意識をアピールできます。
交渉を振り返り、英語力を強化する学習サイクル
一度の交渉が終わっても、そこで学んだことを活かさなければ次に繋がりません。英語の言い回しや相手の反応を振り返り、改善点を洗い出すプロセスが大切です。
失敗や成功例を見直すことで、同じミスを繰り返さずに着実に英語交渉力を底上げできるでしょう。ここでは、ケーススタディやロールプレイを使った学習サイクルのつくり方をお伝えします。
ケーススタディでよくある失敗例と対処方法
以下は交渉の場でやりがちな失敗例の一部です。少し意識するだけで対処できるのでぜひ確認してみてください。
- 相手の反応を読み取れず一方的に話しすぎる
→定期的に「Does this make sense?」などの確認フレーズを入れて、相手の理解度やリアクションをチェックする。 - 根拠や数字を示さずに主張してしまう
→データや具体例を交えてプレゼンすることで、説得力を高める。
ロールプレイやサンプル会話で復習するメリット
単に頭の中で復習するだけでなく、実際に声を出し、ロールプレイ形式でシミュレーションを重ねることで、本番さながらの緊張感と対応力が身につきます。
特に、英語を話すタイミングや表情、ジェスチャーなども含めて練習するのが効果的です。
定期的に振り返りを行い、英語力を向上させる方法
交渉の一部始終を録画・録音し、後から自分の英語表現や相手の反応をチェックするのもおすすめです。
改善ポイントを見つけたら、次回の交渉や練習に活かしましょう。継続的に改善を重ねることで、英語交渉のスキルが飛躍的に伸びていきます。
まとめ~リスニングとスピーキングを同時強化して交渉力を高めよう~
ビジネス交渉を成功させるカギは、リスニング力とスピーキング力の両輪をバランスよく鍛えることです。相手の発言を正確に聞き取れれば誤解を防ぎ、あなた自身が主張すべきポイントを明確に伝えられるようになります。
- シャドーイングで英語の音声変化やリズムに慣れ、リスニング精度を高める。
- 瞬間英作文やロールプレイなどで話す瞬発力を鍛え、自信を持って交渉テーブルにつく。
- 交渉シーンでよく使われる英語表現を習得し、適切なタイミングで使いこなす。
これらを実践すれば、海外企業とのやりとりも格段にスムーズになるはずです。ぜひ、自分に合った学習プランを組み立てて、ビジネスの現場で実感できる成果を手に入れてください。
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