英語でビジネスメールを送らなければならない場面で、「うまく感謝の気持ちを伝えられているか不安」という方は多いでしょう。
ビジネスメールはビジネス英語のなかでも最も使用頻度が高く、少しの表現の違いで受け取る印象がガラリと変わってしまいます。とはいえ、難しく考えすぎる必要はありません。
ポイントさえ押さえれば、短いフレーズだけでも十分に「お礼の心」が伝わるメールを作成できます。
本記事では、ビジネスメールで英語のお礼を伝えるための基本マナーからシーン別の文例までを網羅的に解説し、相手とのコミュニケーションをよりスムーズにするコツをご紹介します。ぜひ最後まで目を通していただき、明日からの英語メールに活用してください。
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まず押さえたい英文ビジネスメールの基本マナー
ビジネス英語ならではの敬称と呼び方のポイント
英語のビジネスメールで相手にお礼を伝える際、最初の「呼びかけ」をどう書くかは非常に重要です。日本語のように「○○様」「部長様」のような敬称をそのまま使う習慣はなく、基本的には以下のように書き出します。
- Dear Mr. [Last Name],(ディア ミスター[ラストネーム])
(訳)「○○さん(男性)へ」 - Dear Ms. [Last Name],(ディア ミズ[ラストネーム])
(訳)「○○さん(女性)へ」
性別が不明な場合は Dear [First Name] [Last Name], でも問題ありません。相手が博士号や専門資格を持っている場合には Dr. を使うなど、失礼のないように敬称を選びましょう。こうした細かい配慮の積み重ねが、メール全体の印象を左右します。
件名・署名から結びまでの基本構成
ビジネスメールでは「件名」と「冒頭のあいさつ」「本文」「結び」「署名」の流れを意識すると読みやすく、相手にも要点が伝わりやすくなります。お礼を伝えるメールであれば、件名にも “Thank You” や “Appreciation” といったキーワードを入れると、相手に「感謝のメールだ」ということが一目でわかるため好印象です。
本文は「挨拶 → お礼の具体的内容 → 今後の一言(必要に応じて)」の順序でまとめ、最後には署名を入れましょう。署名には名前、役職、所属会社、連絡先などを忘れずに記載すると、相手があなたを認識しやすくなります。
送信タイミングとマナー
お礼メールはなるべく早めに送るのが鉄則です。できれば当日か翌日にはお礼の気持ちを伝えることで、相手に「真摯に対応している印象」を与えられます。
一方で、時差のある国とのやり取りでは、相手の勤務時間に配慮するとさらに好感度が上がるでしょう。深夜や早朝にメールを送ると相手の受信トレイが埋もれてしまう可能性もあるため、タイミングも考慮してみてください。
カジュアルすぎずフォーマルすぎない文面の作り方
英語のビジネスメールは、完全なフォーマルから少し砕けたトーンまで幅が広いです。初めてやり取りする相手には “Sincerely,”(シンシアリー)や “Best Regards,”(ベスト リガーズ)などを使ってフォーマルな結びにすると無難です。
逆に、何度もやり取りして親しくなった取引先であれば、少しだけ柔らかくして “Best,” や “Cheers,” などに切り替えることも可能です。
感謝を正しく伝える英語表現とフレーズ
「Thank you」だけじゃない!感謝の言い回しバリエーション
ビジネスシーンで「お礼」を伝えるとき、日本語だと「ありがとうございます」の一言が定番ですが、英語にもさまざまな感謝表現があります。単調にならないよう、いくつかバリエーションを覚えておくと便利です。
- I really appreciate your help.
(訳)「お力添えに大変感謝しています」 - I’m grateful for your support.
(訳)「ご支援いただき、本当にありがたく思います」 - Thank you so much for your time.
(訳)「お時間をいただき、本当にありがとうございます」
状況に合わせて使い分けるだけでなく、「どんな部分に感謝しているか」を具体的に書くと一層伝わりやすくなります。
ネイティブがよく使う自然なフレーズ
英語圏では、ビジネスシーンでも比較的ストレートにお礼を述べるのが好まれます。以下のフレーズは自然で、相手にわかりやすく感謝を伝えられます。
- Thank you for the update.
(訳)「ご連絡(最新情報)ありがとうございます」 - Thank you for your prompt response.
(訳)「素早いご返事をありがとうございます」 - I appreciate your quick feedback.
(訳)「迅速にフィードバックをいただき感謝します」
相手の状況によってはカジュアルな言い回しを使うケースもありますが、ビジネスの場面では上記のようにシンプル&フォーマルが安全です。
相手を不快にさせない丁寧なお礼文のポイント
お礼メールを送るとき、相手がどのくらいの労力や時間を割いてくれたのかを想像し、それをきちんと認識している姿勢を文面に込めることが大切です。たとえば以下のようなフレーズを使うと、相手へのリスペクトが伝わりやすくなります。
- Thank you for taking the time to speak with me.
(訳)「お忙しい中、お話しする時間をつくっていただきありがとうございます」 - I truly appreciate your assistance on this matter.
(訳)「この件で助けていただき、心より感謝しています」
「相手に負担をかけた」という点をしっかり認め、丁寧にお礼を伝えることで好意的に受け取ってもらいやすくなります。
相手の労力や時間に対する感謝を強調する言い回し
ビジネスでは特に「相手がどれだけ時間を割いてくれたか」を意識すると効果的です。以下のフレーズはそんな「時間」と「労力」に焦点を当てたものです。
- Thank you for your time and dedication to our project.
(訳)「私たちのプロジェクトに貴重なお時間と尽力を注いでくださり、ありがとうございます」 - I appreciate the effort you put into completing this task.
(訳)「この作業を完了するために注いでくださった労力に感謝しています」
具体的に感謝の対象を表明すると、相手が「自分の苦労を理解してもらえている」と感じ、良好な関係を築きやすくなります。
短いお礼フレーズでクイックレスポンス
すぐにお礼を伝えたいときは、細かい説明を省略してシンプルにまとめるのがポイントです。以下は、クイックレスポンス用の短いフレーズです。
- Thanks for the update!
(訳)「ご連絡ありがとうございます!」 - Appreciate your quick reply.
(訳)「迅速な返信に感謝します」 - Thank you for your prompt feedback.
(訳)「早速のフィードバックありがとうございます」
「ひとまずお礼だけを伝えるメール」を送る場合などに役立ちます。
謝罪とお礼を同時に伝えるフレーズ
ビジネスでは、お礼と同時にお詫びを述べる必要が生じることもあります。そんなときには、まず簡潔に謝罪を表明し、その後で相手に対する感謝を示すとスムーズです。
- I apologize for any inconvenience caused, and I truly appreciate your support.
(訳)「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。それでもご協力いただき感謝しています」
相手が負担を感じている可能性がある場合には、気遣いの言葉を必ず添えましょう。
シーン別・お礼メールの書き方と文例集
送り先別(上司・取引先・同僚)に使える表現
- 上司へのお礼
- Thank you for your guidance and advice. I will make the most of what I learned.
(訳)「ご指導とアドバイスをありがとうございます。学んだことを最大限に生かします」
- Thank you for your guidance and advice. I will make the most of what I learned.
- 取引先へのお礼
- We appreciate your continued support. Thank you for trusting our services.
(訳)「継続的にご支援いただき、感謝申し上げます。私たちのサービスを信頼いただきありがとうございます」
- We appreciate your continued support. Thank you for trusting our services.
- 同僚へのお礼
- Thank you for covering my tasks today. I really appreciate your help.
(訳)「今日の業務をカバーしてくれてありがとう。本当に助かりました」
- Thank you for covering my tasks today. I really appreciate your help.
相手との関係性や立場を意識した言葉づかいを選ぶことで、より適切に感謝が伝わります。
面接後・商談後のお礼メール例文
面談や商談の後にもお礼メールは必ず送りたいです。ぜひ以下を参考にしてください。
面接後のお礼
Subject: Thank You for the Interview
Dear Mr. Smith,Thank you very much for taking the time to interview me today.
I truly appreciate the opportunity to learn more about your company and the position. I look forward to any updates regarding the selection process.
Best regards,
[Your Name]
(訳)「本日はお忙しい中、面接の機会をいただきありがとうございます。御社やポジションについてより深く知ることができ、とても感謝しております。選考に関して進捗がありましたらご連絡いただけますと幸いです。」
商談後のお礼
Subject: Thank You for Today’s Meeting
Dear Ms. Johnson,Thank you for meeting with us today. We appreciate your valuable insights and look forward to discussing our next steps.
Sincerely,
[Your Name]
(訳)「本日はお打ち合わせのお時間をいただき、ありがとうございました。貴重なご意見をいただき感謝しています。今後の進め方についても相談できれば幸いです。」
社内向けと社外向けの使い分け
社内向けメールでは多少カジュアルな文面でも問題になりにくいですが、社外向けにはフォーマルな敬語を中心に据えた文章が好まれます。特に取引先や顧客に対しては、日本語の場合と同様に誤字脱字や丁寧度に気をつけましょう。
- 社内向け例
- Thanks for helping me wrap up the report.
(訳)「レポート仕上げを手伝ってくれてありがとう」
- Thanks for helping me wrap up the report.
- 社外向け例
- Thank you for your assistance with the project. We look forward to continued collaboration.
(訳)「プロジェクトでのご支援ありがとうございます。今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします」
- Thank you for your assistance with the project. We look forward to continued collaboration.
人事や採用担当へのお礼メール
人事や採用担当者は多忙なので、件名と本文をシンプルにまとめることが大切です。たとえば以下のように書くとわかりやすいでしょう。
Subject: Thank You – [Your Name], [Position Interviewed For]
Dear [Interviewer’s Name],
Thank you for taking the time to interview me today. I truly appreciate the opportunity and look forward to your feedback.
Best regards,
[Your Name]
(訳)「本日はお忙しい中、面接に時間を割いていただきありがとうございました。この機会を大変ありがたく思っております。ご連絡をお待ちしております。」
お祝いをもらった場合のお礼
昇進祝いや誕生日プレゼントなどのお祝いをいただいた場合、感謝の気持ちはしっかり伝えておきたいものです。
Thank you so much for your kind gift. I truly appreciate your thoughtfulness and support.
(訳)「素敵な贈り物をいただき、本当にありがとうございます。お心遣いとサポートに深く感謝します。」
海外出張後のフォローアップメール
海外出張などで現地スタッフが手配を手伝ってくれた場合には、帰国後早めにメールを送りましょう。
Thank you for arranging all the meetings during my visit. Your support helped me focus on the important discussions.
(訳)「訪問時のミーティングをすべて調整してくださりありがとうございます。おかげで重要な議論に集中することができました。」
Zoomなどオンラインミーティング後のお礼
オンライン会議が増えた現代では、短いお礼でも送ると相手との関係がスムーズになります。
Thank you for your time on Zoom today. I appreciate the insights you shared, and I look forward to applying them to our next project.
(訳)「本日はZoomでお時間をいただきありがとうございました。共有いただいた知見に感謝します。次のプロジェクトに生かしていきたいと思います。」
お礼メールをさらに効果的にするテクニック
返信を促す・不要な場合の伝え方
返信が欲しいのか、いらないのか明記できると先方も次のアクションが取りやすいです。
- 返信が欲しい場合
- I would appreciate it if you could let me know by [date/time].
(訳)「[日時]までにお返事をいただけると助かります」
- I would appreciate it if you could let me know by [date/time].
- 返信不要の場合
- No need to reply, but I just wanted to express my thanks.
(訳)「返信は不要ですが、一言お礼をお伝えしたいと思いました」
- No need to reply, but I just wanted to express my thanks.
添付ファイルを送る際のお礼+連絡のまとめ方
お礼と連絡をセットにしたメールを送りたいときは、まず感謝を述べ、添付ファイルの説明を短く添えます。
Thank you for your interest in our latest product. Please find attached the brochure for your reference. Feel free to let me know if you have any questions.
(訳)「弊社の最新製品にご興味を持っていただきありがとうございます。パンフレットを添付いたしましたので、ご確認ください。ご質問がございましたらお気軽にお知らせください。」
お礼+追加の依頼や情報を伝えるフレーズ
感謝の気持ちを伝えつつ、別件の要望を追加したい場合は「お礼 → 依頼」の順で書くと自然です。
Thank you for your prompt response. Could I also ask for your advice on the attached document?
(訳)「早速のご返信、ありがとうございます。あわせて添付のドキュメントについてもアドバイスをいただけますでしょうか?」
クライアントとの関係強化を意識した書き方
クライアントには「お礼」と同時に「今後の展開」を示すことで、継続的な関係を深めやすくなります。
Thank you for your continued support. We value our partnership and look forward to exploring further collaboration opportunities.
(訳)「いつもご支援いただき、ありがとうございます。私たちは貴社とのパートナーシップを大切に考えており、今後さらなる協業の可能性を検討できればと思います。」
「お礼+α」で今後の関係を円滑に
お礼メールでちょっとした相手への気遣いや共感を示す一文を入れると、ビジネスライクになりすぎずスムーズな関係を構築しやすくなります。
It was a pleasure working with you on this project. Thank you for your support!
(訳)「今回のプロジェクトでご一緒できて嬉しかったです。ご協力ありがとうございました!」
先方からの評価を高めるためのヒント
英語でしっかりコミュニケーションが取れる人材として評価されるには、「相手が読んで負担にならない表現」や「丁寧な言い回し」がカギとなります。
こうした細かな気遣いが、あなたのビジネスパーソンとしての印象を大きく向上させてくれます。
ビジネス英語メールを洗練させるコツ
h3:誤字脱字や不自然な表現を防ぐ方法
日常的に英語を使っていないと、どうしても誤字脱字や不自然な表現が紛れ込みがちです。送信前に必ず文章を声に出して読んでみたり、言語ツールやワープロソフトの校正機能を使ったりすると、細かなミスを減らすことができます。
また、長文の場合は一晩おいて翌日に再チェックするなど、時間を置くことで冷静に見直す手段も有効です。
件名から「お礼メール」とわかる書き方
ビジネスメールの件名は「短く要点を伝える」のが基本です。たとえば「Thank You for Yesterday’s Meeting」のように、お礼の内容と日時などを含めることで、受信者が一目で内容を把握できます。
件名がわかりやすいと相手の返信率も上がりやすくなるでしょう。
相手の名前や役職を正確に書く重要性
相手の名前をスペルミスしたり、役職を間違えて書いたりすると、せっかく丁寧なメールを送っても台無しになりかねません。相手の署名やウェブサイト、SNSなどで確認してから書きましょう。
コピペを使ってでも確実に間違いを防ぐことが大切です。
フレンドリーなトーンに変える方法
親しい取引先や同僚であれば、結びを “Best,” や “Cheers,” にするなど、ややカジュアルな言葉に変えることも可能です。た
だし、あくまでもビジネスメールであることを忘れずに。相手が初対面であったり、フォーマルを好む企業文化である場合には、フレンドリーにしすぎると失礼になる可能性があるため要注意です。
テンプレートをシンプルかつ上手にアレンジ
英語メールのテンプレートは世の中に数多く出回っていますが、コピペだけに頼るとどうしても「機械的」な印象になります。
シンプルな構成をベースにして、相手の名前、プロジェクトの内容、具体的な感謝ポイントなどを自分の言葉で加筆するだけでも、ぐっとあなただけのオリジナリティが出せるでしょう。
第三者の添削でより良いメールに
英語が得意な同僚や友人に一度メールを見てもらうと、思わぬ表現ミスや微妙なトーンのずれが指摘されることがあります。自分ではなかなか気づかない細かいニュアンスの部分を第三者が見極めてくれるため、ビジネスシーンでの誤解や失敗を事前に防ぐことができます。
さいごに
本記事では、英語でお礼を伝えるビジネスメールの基本マナーや表現のバリエーション、シーン別の文例、相手に好印象を与えるためのテクニックを網羅的にご紹介しました。この記事を通じて、英語のお礼メールに対する不安を少しでも軽減できていたら嬉しいです。
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