アニメでシャドーイング？おすすめのアニメと英語力を伸ばす正しい方法

「英語のリスニング力を上げるためには、シャドーイングが効果的と聞いたけど、続けるのが難しそう…」そんな不安を抱えていませんか？忙しい人にとっては、学習時間の捻出やモチベーションの維持が大きな課題ですよね。そこでおすすめなのが、アニメを使ったシャドーイングです。

アニメなら興味を持って楽しく取り組めるため、学習のハードルがグッと下がります。

この記事では、

• アニメを使ったシャドーイングがなぜ効果的なのか
• おすすめのアニメ
• 効率よくリスニング力を伸ばすための正しいシャドーイングの方法

まで、実践的なポイントを詳しく解説しております。ぜひ参考にしてください。

アニメを使ったシャドーイングがリスニング力に効果的な3つの理由

アニメを使って英語を学ぶ最大の利点は「楽しく継続しやすい」ことです。単調な教材では途中で飽きてしまいますが、物語性のあるアニメなら飽きにくく、シャドーイングの習慣化につながりやすいでしょう。

さらに感情表現が豊かなため、自然なイントネーションや抑揚を学べる点も大きな魅力です。

①好きなアニメだからこそ継続しやすい

英語を学習するうえで最も大切なのは、毎日続けることです。しかし「やらなきゃいけないからやる」学習法では、なかなかモチベーションが続きません。

一方、アニメを活用したシャドーイングでは、自分が好きなキャラクターやストーリーを通じて英語に触れられるため、続けること自体が楽しみになります。英語学習では、好奇心や興味が持つ力は非常に大きいと指摘されています。限られた時間を有効活用するためにも「続けやすい教材選び」が成功のカギです。

②自然なイントネーションや感情表現を学べる

アニメのセリフは、感情表現が豊富でリズムや強弱がはっきりしています。聞き取りやすいセリフ回しである一方、「怒り」「喜び」「驚き」など、さまざまな感情が込められているため、本物の会話に近い感覚を養うことができます。

ビジネスシーンでも、ただ単に英文を読み上げるだけでなく、自然なイントネーションや適切なトーンが求められる場面は多いもの。アニメを使って練習すれば、そういった「生きた発音」を習得しやすくなるのです。

③英語吹き替え版なら日常会話からビジネス表現までカバー

海外で人気のある日本アニメの場合、英語吹き替えが充実しており、作品によってはフォーマルな表現からカジュアルな表現まで幅広く学ぶことができます。

こうしたバリエーション豊かな英語表現は、ビジネスメールやミーティングだけでなく、日常会話にも応用可能です。すでにストーリーを知っているアニメであれば、理解のハードルも下がるため、リスニングと同時に発話練習を効率よく行えますよ。

シャドーイングに適したアニメの選び方3選

初心者にはセリフが聞き取りやすく、かつ短めの場面が多いアニメをおすすめします。

ストーリーを知っている作品や、普段から興味を持っているジャンルだと、学習しながらもモチベーションを維持しやすいです。自分の目的に合う表現が収録されているかどうかもチェックしましょう。

①セリフが短く聞き取りやすい作品から始める

シャドーイング初心者であれば、まずはセリフが比較的短くて、耳で捉えやすいテンポのアニメを選ぶのがおすすめです。

長く複雑なセリフが連続する作品だと、慣れないうちは挫折しがち。最初から難易度が高いアニメに挑戦すると、時間がかかるうえにモチベーションも下がりやすいため、まずは難易度の低めな作品から始めて徐々にステップアップしましょう。

②ストーリーを知っている作品を選ぶ

子どもの頃から慣れ親しんだ有名アニメなど、あらすじやキャラクター設定をあらかじめ知っている作品を選ぶと、場面把握が容易になり、英語の音声に意識を集中しやすくなります。

逆に全く知らない作品だと、ストーリー理解のために頭を使いすぎてしまい、音や発音への注意がおろそかになる可能性があります。

③学びたい表現や口調があるジャンルを選ぶ

ビジネスパーソンの場合、会議やプレゼンで使えるフォーマルな表現を意識する場面が多いでしょう。

アニメによっては、ファンタジー風の言い回しや、くだけた日常会話表現が多いものもあります。自分の目的に合う表現が含まれているか、事前にレビューやサンプル動画で確認しておくと安心です。たとえば、現代社会を舞台にしたヒューマンドラマ系アニメだと、リアルな会話表現が身につきやすいでしょう。

ビジネスマンにもおすすめ！シャドーイングに使えるアニメ5選

ビジネス英語を伸ばすうえでも、アニメは十分活用できます。ここでは英語吹き替え版のクオリティが高く、リスニングや発音練習にも適した5作品をピックアップしました。王道から最新ヒット作まで取り揃えていますので、ぜひ参考にしてみてください。

①ドラゴンボール

悟空が仲間とともに強敵と戦い、少しずつ成長していく王道バトルアニメ。宇宙規模のスケールと、迫力ある必殺技が魅力です。

英語版は比較的ゆっくりめの発声が多く、ストーリー自体もシンプルなので初心者でも取り組みやすいのが特徴。世界的な知名度を誇るため、関連学習動画や英語教材が充実しており、復習や追加の勉強もスムーズに進められます。

②進撃の巨人

人類と巨人の絶望的な戦いを描くダークファンタジー。シリアスなストーリー展開と迫力あるアクションが人気を集めています。

英語吹き替え版では感情的な台詞が多く、声優陣の熱演でイントネーションがわかりやすいのがポイントです。政治や社会的なテーマが含まれるため、専門的な語彙にも触れやすく、さまざまな英語表現を学ぶ機会が得られるでしょう。

③鬼滅の刃

大正時代を舞台にした和風ファンタジー作品。主人公・炭治郎が家族を鬼に奪われたことをきっかけに鬼殺隊として戦う物語です。

英語版では少年漫画らしい熱い台詞が多く、感情をこめてシャドーイング練習しやすいのが魅力。海外でも人気が爆発し、公式の英語吹き替えが充実しているので、学習素材を手に入れやすく、リスニング教材としても使いやすい作品です。

④僕のヒーローアカデミア

超能力「個性」を持つ人々が活躍する学園バトルヒーローもの。少年少女たちの友情や成長が描かれており、テンションの高い場面が多いのが特徴です。

英語吹き替え版はアクションシーンでもセリフがはっきりしているため、シャドーイングに適したテンポを保っています。学園生活のシーンも多く、日常会話的なフレーズを学びたい人にもおすすめです。

⑤SPY×FAMILY

凄腕スパイが任務のために偽装家族を作るスパイコメディ。娘は他人の心を読めるエスパー、妻は殺し屋というユニークな設定が話題を呼びました。

英語版でも登場人物の個性に合わせた声の演じ分けが魅力で、感情の幅が広いためシャドーイングの練習にぴったり。コミカルな日常会話からシリアスな任務中の会話まで幅広い英語表現が学べる点もポイントです。

正しいシャドーイングのやり方

シャドーイングは、「聴こえた音声を、1~2語遅れたタイミングでお手本と同じように口に出す」というトレーニング法です。正しく行うことで効果を実感しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。

①課題の1日目

• 教材を選ぶ
  この時、スクリプトや字幕が付いているものを必ず選ぶようにしましょう。このとき速度は「少し難しいけどついていけるレベル」を選ぶのがおすすめです。また、アニメの中から会話をしている一場面を選びます。長さは大体30秒~1分程度にしましょう。
• まずは音声を聴く
  なにを言っているのか、どんなトーンかなど全体を把握するようにしましょう。
• スクリプトと音声を照らし合わせる
  ここでは音声と単語を結びつけたり、わからない部分があれば調べて内容を理解します。シャドーイング時に何を言っているか意識する必要があるため、このステップはとても重要です。
• オーバーラッピング
  スクリプトや字幕を見ながら音声と一緒に発話します。この時、リズムや抑揚などを意識するようにしましょう。
• シャドーイング
  ここまで終えたらついにシャドーイングをします。音声を流しながら1~2語後ろを追いかけるように発話します。この時、スクリプトや字幕は見ないようにしましょう。もしどの単語を発話しているのかわからない場合は、全文章終えてからスクリプトを確認し、再度シャドーイングに戻るのがおすすめです。回数は20~30回行います。
• 録音/振り返り
  最後に自分のシャドーイングを録音し、お手本の音声と比べて違うところがないか探します。違うところがあれば記録し、どのように発話すべきか確認・練習しましょう。この作業を行うことで、より効率的にリスニング力を向上することができます。

②同課題2日目以降

2日目以降は上記の⑤と⑥を実施するようにしましょう。

シャドーイングは30~50回ほどできるとより正しい音が記憶に定着しやすくなります。また、すぐに取り掛かるのではなく前日に見つけたお手本と自分の発話の違い部分を数回練習してから行うと、シャドーイングがやりやすくなりますよ。

4日目まで行い、ほぼ音声通りに言えるようになったら新しい課題を実施しましょう。

シャドーイングで押さえておきたいポイント4選

ここではシャドーイング時に押さえておきたいポイントを4つご紹介します。

どれも学習を進める上で重要なのでぜひ意識するようにしましょう。

①どの単語を発話しているか必ず意識する

シャドーイング時は「お手本通りに上手に発話する」ことにフォーカスがいきやすいです。それは重要なことですが、「発話時にどの単語を発話しているか意識すること」はもっと大事。

理由は「綺麗には発音できているが、どの単語を発話しているかわからない」状態だと、音と単語の意味が紐づかず、呪文のようなままになってしまうからです。

たとえば「ラナウェイ」とお手本が言ったとしましょう。その際「run away」とわかって発話していれば、次に「ラナウェイ」と聞こえたときに、すぐに「ラナウェイ＝run away」であるということがわかるでしょう。一方、ただ「ラナウェイ」と音のみ真似して単語を意識していないと、「音を聞けてもなんの単語かわからない」という状態に陥ります。

そのため、「常にお手本の音を真似しつつどの単語を発話しているか意識する」ことはシャドーイングにおいて1番重要なのです。

②感情を込めて「キャラクターになりきる」

アニメのセリフにはキャラクターの個性が強く反映されています。淡々と真似するのではなく、登場人物の気持ちや状況を想像し、トーンや速さ、強弱に注意を払いましょう。

そうすることで英語独特のトーンや抑揚を習得できるだけでなく、フレーズを使う場面も学ぶことができ、スピーキング時にも正しいフレーズの使い方ができます。

自分の伝えたい感情をうまく伝えることで、コミュニケーションもスムーズに行いやすくなるため、ビジネスなどの場面でも重宝します。

③口や舌の動きを意識する

英語と日本語では、舌や唇の動かし方が大きく違います。とくに「L」「R」「TH」など、日本語にない音を正しく発音するには、口の形や舌の位置が重要です。

口を大きく動かして発音するクセをつけると、音の輪郭がクリアになりやすく、リスニング力向上にもつながります。

④苦手な部分は短いフレーズを徹底的に反復練習する

英語は塊（チャンク）で捉えることで、スムーズに発話がしやすくなります。

セリフをフレーズごとに区切って、聞く→口に出す→また聞く…を繰り返し行うことで、自然なリズムを身につけやすくなります。苦手な部分に関しては長文を一気にやるよりも、短い単位で達成感を得るほうがモチベーションも維持しやすいでしょう。

成長実感を感じるために行うべきこと3選

日々シャドーイングを続けていく中で「これで本当にあっているのか？」と不安になることもあるでしょう。しかし、疑心暗鬼になりながら学習を続けていくと、「情意フィルター」という心理的なブロックにより本来なら吸収できる情報も吸収しづらくなってしまいます。

誰でも不安になることはあるからこそ、定期的に成長している部分を自ら見つけにいくことが大切です。

①録音を定期比較して客観的にレベルアップを確認

シャドーイングの成果は、声に出すトレーニングである以上、録音して比較するのが一番手っ取り早いです。

最初の頃の音声データと2～3ヶ月後の音声データを聴き比べると、自分の発音やリズムの変化を実感しやすく、さらにモチベーションが高まります。

②字幕なし視聴でどれだけ理解できるかをチェック

目安として、はじめはセリフの一部しか聴き取れない状態からスタートしますが、1日30分のシャドーイングを継続していくと、字幕なしでも内容を追えるシーンが増えてくるはずです。

アニメが理解できるようになると、実際の英語ニュースやビジネス動画を観る際のハードルも下がります。

③TOEICなどの客観テストで結果を数値化

最終的なリスニング力を測る指標として、TOEICのリスニングセクションや英検などのテストを受けてみるのも良い方法です。

短期間でも結果が数値化されると、具体的な学習の成果を客観的に把握できます。学習初期から数回に分けて受験すると、伸び率も確認しやすいでしょう。

まとめ｜アニメシャドーイングでビジネス英語を伸ばそう

アニメを使ったシャドーイングは、「楽しさ」と「英語力向上」の両方を実現できる絶好の学習法です。

• 続けやすいアニメでモチベーションを維持しながら
• 1日30分を目安とした集中トレーニングを習慣化し
• 録音・比較による客観的な振り返りを行う

これらを意識することで、ビジネス英語にも直結する発音・リスニング力を着実に育てることができます。

何より、好きなアニメを教材にすれば「早く次のエピソードを観たい」という気持ちが学習意欲を加速させてくれるでしょう。
また、英語を話す相手の表情や気持ちを考えるクセがつくと、ビジネスの場面でも柔軟なコミュニケーションができるようになります。ぜひ、本記事を参考に「アニメ×シャドーイング」で新たな英語学習スタイルを始めてみてください。

シャドテンでプロのサポートを受けよう

最後に、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」のご紹介です。忙しいビジネスパーソンが効率よく英語を伸ばすためには、プロによる添削が非常に有効です。

シャドテンなら、英語特有の音声変化を熟知したプロが、毎日あなたの音声をチェックし、良かった点や改善点をフィードバックしてくれます。

教材も豊富で、アメリカ英語だけでなくイギリスやオーストラリアなど4つのアクセントに対応した1000以上の教材が揃っているので、自分のレベルや興味に合わせて選べるのも魅力です。さらに、AB再生やスピード調整、スクリプトの表示切り替えなど、シャドーイングを快適に続けられる機能が充実しています。アニメでの学習と組み合わせれば、より効率的にリスニング力や発音力を高められるはずです。ぜひ一度、シャドテンでプロの添削を体験してみてください。

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