「単語がわからない」リスニング克服の具体策と完全ステップガイド

• 聞こえてはいるのに、肝心の単語がわからず意味がつかめない…
• リスニング中に知らない単語が出ると頭が真っ白になってしまう

このような壁に突き当たっていませんか？

英語学習者の中には、文法や基礎単語をそれなりに知っているつもりなのに、いざ音声を聞くと理解がストップしてしまう人が少なくありません。

特に「単語がわからないと、それ以上考える気力が失せる」「なんとなく音はとらえられているけれど、意味に直結しない」といった悩みを抱える方は多いようです。

実際、リスニングは「音の情報をリアルタイムで処理する」必要がある分、単語の意味に戸惑って立ち止まる時間的余裕がありません。そのため、「わからない単語がある＝途中で脱落し、後続の文章も聞き逃す」負のスパイラルに陥りやすいのです。

しかし、正しい学習法を段階的に行えば“未知の単語に出会っても慌てず処理する力”や“音だけで把握するスキル”は確実に伸ばせます。本記事では、初心者からでも取り組める「単語がわからない状態を乗り越えるためのリスニング強化ステップ」を具体的にご紹介します。あなたが抱えている「単語力不足」「音と意味が結びつかない」などの不安を少しずつ解決し、英語の音声が自然に理解できる状態を目指しましょう。

どうして「単語がわからない」とリスニングが止まるのか？3つの理由

①音声と単語知識の連動が不足している

英単語を紙やアプリで見て覚えただけでは、実際にネイティブの音声で発せられたときに瞬時に認識できないことが多いです。文字情報でなんとなく覚えていても、発音（特にリンキングや弱形）が加わった瞬間に「聞いたことがない単語」に感じてしまうケースは少なくありません。

これはリスニング学習者の多くが直面する問題で、対策には継続的な“音の意識づけ”が欠かせません。

また、単語のつづりと発音が一致しにくい英語特有の問題もあります。スペルでは想像できない発音をする単語に遭遇すると、「見たことはあるけど、これってこう発音するんだ」と新鮮な驚きを覚えることも。そういったギャップを埋めるには、文字情報と音声情報をセットで学ぶ努力が必須です。

②わからない単語があると頭が真っ白になる

リスニングは情報をリアルタイムで処理するため、一つの単語で詰まるとその後の展開にも遅れが生じてしまいます。結果として、全体の文脈が追えなくなり「もういいや…」と投げ出してしまう方も多いでしょう。

これは脳の情報処理負荷が一気に高まるためで、知らない単語にぶつかっても前後の流れから推測する力を鍛えたり、部分的に理解を残しておいて次の内容に集中するクセをつけたりすることが重要です。

英語学習でつまずくポイントの多くは「未知の情報に出会ったときにパニックになってしまう」こと。ここを乗り越えるためには、特定の単語に固執せず“流れ全体を把握しよう”という意識が大切です。

③語彙不足が発端の場合も

単純にまだ語彙数が少ないために、音を聞いても意味が結びつかないケースも考えられます。基本的な単語すら十分に定着していない段階で無理に難易度の高い音声を聞いても、「わからない単語が多すぎる」状態になりがちです。そうすると学習自体が「苦痛」になってしまい、モチベーションが続かないことも。

逆に言えば、ある程度の基礎単語を覚え、そこに音声学習を追加するだけでも「リスニングが急に聴き取れるようになった！」という飛躍的な伸びが期待できる場合もあります。

「単語がわからない」を乗り越えるための3ステップ

ここからは、具体的な対策を4ステップにまとめて解説します。初心者レベルから中級、上級へと向かう中で、少しずつ難易度を上げながら自分のペースで進めると効果的です。

ステップ1：最初は“目で見た単語”と“音声”をしっかり結びつける

まずは「文字」で知っている単語と「その音」を結びつける作業をしましょう。

1. 発音記号や音声付き辞書を併用する
   新しく覚えた単語は、文字だけでなく必ず音を一緒にチェック。可能であればオンライン辞書などでネイティブ音声を聴いてみると良いでしょう。特に初級者の方は、発音記号をおろそかにしがちですが、記号の知識があると「この母音はこう発音するのか」とイメージがしやすくなります。
2. 単語レベルのリスニング教材を活用する
   初心者向けのアプリや教材で、単語や短いフレーズを音で覚える訓練を行います。まずは一文一文を丁寧に聴き取れるようにすることが肝心です。
3. 基礎語彙の再確認する
   TOEICや英検などで頻出する単語が本当に音としてもわかるか、もう一度振り返ってみてください。意外と「あ、この単語は実は音で聞いたらわからなかった」と気づくはずです。たとえば “comfortable” を「コンフォータブル」と文字だけで覚えていた場合、実際の音声が「カンファラブル」に近く聞こえるなどのギャップが生まれることもあります。

ステップ2：短い文章で音変化（リンキング・弱形）に慣れる

次に、英語特有の音の変化に慣れていきましょう。こうすることで、「音がつながってなんて言っているかわからない」という状態から抜け出すことができます。

1. 短めの会話文やニュースをスクリプトと照合する
   1分程度の英語音声を用意し、最初に字幕またはスクリプトを見ながら、どの部分が繋がっているのか・どこが弱く発音されているのかを確認します。英語の音変化を意識するだけで、「あ、実はここが一気に繋がっていたのか」と腑に落ちる瞬間が出てきます。
2. シャドーイングで耳と口を合わせる
   シャドーイングは音だけを頼りに行うリスニングのトレーニングで、お手本の音声から1~2語遅れながら後追うように発話します。その際、音源に忠実に再現します。「聞き取る→発声する」を同時に行うため、音声変化に慣れるのに最適です。リンキングや弱形に慣れてくると、実際の会話でも単語が「塊」として認識しやすくなり、「あれ？ 単語が聞き取れない…」という感覚が徐々に減っていくでしょう。
3. わからない単語は先に意味を調べ、何度も音に触れる
   不明単語がある場合は徹底して意味・使い方・発音を確認しましょう。単語帳だけでなく、実際に音声の中で耳にしながら覚えることで定着度が飛躍的にアップします。「一度でも自分が声に出した単語は、リスニングで出会ったときにスッと頭に入る」ことを体感しながら進めてみてください。

特にシャドーイングは英語特有の音声変化を身につけるためにとても効果的なトレーニングです。具体的なやり方や効果について解説しているので、気になる方はぜひこちらの記事もあわせてお読みください。

ステップ3：わからない単語があっても“止まらない”習慣をつける

音声変化に慣れてある程度リスニングができるようになってきたら次は「多聴」を行うようにしましょう。ここで重要なのは「大まかな内容がわかればいい」という気持ちで挑むこと。とにかく色んな音源を聴きましょう。

1. 多聴で大まかな流れをつかむ練習をする
   難易度が易しめな英語ポッドキャストやスピーチなどを、スクリプトなしでどんどん聴き流します。わからない単語があっても、文脈からある程度推測したり、聞ける部分だけ理解したりする癖をつけましょう。これは「全部理解しなきゃ！」というプレッシャーを取り除き、英語を“耳慣れ”していくうえで非常に有効です。
2. 細部はあとからスクリプトで確認する
   全体を一度流し聴きしたあとで、気になる箇所のみスクリプトをチェックし、不明単語を補います。すべてをその場で理解しようとしすぎるとリスニングのスピードに追いつけなくなるため、“あとで確認”という姿勢が肝心です。ここでわかった単語をメモし、次のリスニングに活かしてみると、抜け落ちていた部分が次第に埋まっていきます。

まとめ：単語がわからなくても“聞き続ける”習慣が向上への鍵

1. 音と文字情報をセットで学び、音声変化に慣れる
2. わからない単語を見つけたら積極的に意味を補足しつつ、その場ですべてを理解しようとしすぎない
3. シャドーイング、音で捉える力を強化する
4. 多少わからない部分があっても流れを追う練習を続ける

これらを地道に続けていくうちに、リスニング中にわからない単語が出てきても「そこにとらわれすぎず、後の展開に集中する」だったり、「前後関係や文脈から意味を推測する」といったスキルが身についてきます。すると、わからない単語に遭遇しても学習を途中で投げ出すことなく、実践的なリスニング力が徐々に育つはずです。確かに英語力を伸ばすには時間がかかりますが、正しいプロセスを踏めば、その効果は必ず実感できるでしょう。

また、定期的に「どのくらいわかるようになったか」を確認するために、同じ教材を何回か聴き直してみるのもおすすめです。初回と比べて理解度が大きく上がっていれば、大きな達成感を得られますし、逆にまだ難しいと感じる箇所があればそこを重点的に強化できる指針にもなります。英語は習熟度の度合いが見えにくい部分もありますが、少しずつステップを踏みしめることで着実に成果が積み重なります。

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