- 英語を聴いていると、目で読めばわかるはずの文章が頭に入ってこない
- リスニングもリーディングもどちらも伸ばしたいけれど、別々にやっていては効率が悪いのでは?
こんな悩みを抱えていませんか?英語学習では、リスニングとリーディングを個別に鍛える方が多いですが、実は両方を同時並行で鍛えられる学習法が存在します。
それが「リスニング×速読」の組み合わせです。速読力が身につけば、文章を短時間で理解できるため、音声を聴き取る際も“内容の見通し”をスムーズに立てられます。
一方、リスニングでの音の理解が深まると、文字情報を読む際にも“英語の音声リズム”をイメージしやすくなり、文章の流れをスピーディーに把握できます。つまりリスニングと速読は、互いを高め合う相乗効果が期待できる関係にあるのです。
本記事では、そんな「リスニング×速読」を取り入れた効率的な英語学習法をご紹介します。いずれか一方の力に偏っていた人も、両方を同時に伸ばすことで英語理解が格段に飛躍するかもしれません。「読む力」と「聴く力」、どちらも諦めずに伸ばしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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リスニングと速読が英語学習で重要な理由
①リーディングとリスニングの関係性
英語学習でリーディング(読むこと)とリスニング(聴くこと)は、つい別々に取り組まれがちです。実際に、教科書や問題集では「読解問題」「リスニング問題」が別々に存在し、試験対策も分けて行うのが一般的でしょう。しかし、リーディング力とリスニング力は深い相関関係があると指摘する研究もあります。
たとえば、Chang & Millett(2014)は、英語を外国語として学ぶ学習者が「音声」と「文字」を組み合わせて学習することで、理解の速度や定着率が向上すると報告しています。この研究では、リスニングとリーディング両面を融合させた「多読+多聴」や「リスニング後のリーディング」などの学習法が効果的であることが示唆されています。
リーディングをするときに大事なのは、語彙や文法の理解に加えて、文中の流れを素早く把握するスキルです。一方、リスニングも同様に、入ってきた音を意味の固まりをすばやく捉えられるかが重要になります。つまり、文章を読むスピードが上がれば、音声を聴いていても「内容の見通し」を立てやすくなるため、結果的にリスニングの理解力が高まりやすいのです。
②速読がリスニングを助けるメカニズム
速読がリスニング力に好影響を与える要因の一つに、「予測力の強化」が挙げられます。
英語の文章を短時間で処理できると、リスニング中にも脳内で「次にこの単語が来るのでは?」「このトピックはこう展開するかも」と予想を立てやすくなります。これは、“英語を情報の塊として捉える力”を鍛えられているからこそのメリットです。
また、速読の練習を通じて増やした語彙や構文知識が、リスニングの際の“理解の土台”にもなります。聴こえてくる単語が既知であればあるほど、脳の負荷が少なくなり、音声を瞬時に意味として理解しやすくなるからです。
一方で、リスニングに力を入れている人が速読に取り組むと、英語特有のリズムやイントネーションが頭に残っているため、文章を読むときも「英文が音として再生される」現象が起こりやすくなります。実際、人間は文字を読むときに脳内で無意識にその単語の音を再生しているため、その再生される過程がスムーズであると結果として読解スピードが上がり、内容理解が速くなるというわけです。
「リスニング×速読」学習の基本ステップ
ここからは、リスニングと速読を同時に強化するための基本ステップを紹介します。初心者から上級者まで、レベルに応じてアレンジ可能なので、自分に合った方法でトライしてみてください。
①リスニング前の下準備:ざっくり読む
- リーディングで全体像をつかむ
リスニングする音声のスクリプトや関連する文章が入手可能な場合は、まずざっくり目を通します。知らない単語や構文をある程度把握しておくと、「まったく聴き取れない」というストレスを減らせます。 - キーセンテンスやキーワードをマーク
タイトルや見出し、太字になっている部分、固有名詞など、音声の内容を把握するうえで重要そうな情報をチェック。これにより、リスニング時に集中すべき点が明確になります。
この準備段階で速読を意識し、可能な限り短時間で大枠を把握するのがポイントです。深い精読はあえて後回しにして、まずは文章全体の流れをつかむことに集中しましょう。
②リスニングで実際の音声を把握
- リスニング(字幕なし)で全体の流れを確認
準備段階で把握した内容を思い出しながら音声を聴くことで、「あ、ここはこういう意味だったな」と脳内で文章と音声をリンクさせやすくなります。 - 再生速度を調整
あまりにも早い場合は、多少再生速度を落として聴いてみるのも一案です。逆に、自信がついてきたらスピードを上げることで、さらにリスニング力に磨きをかけられます。 - 理解が曖昧な部分はリピート再生
曖昧な箇所をそのままにしておくと、結局は文章全体の理解が浅くなってしまいます。気になる箇所は重点的にリピート再生し、スクリプトと照らし合わせながら確認しましょう。
この段階での目標は「音声を聴き取ること」です。細かい表現や語彙のニュアンスも大事ですが、まずは音の流れと大意をつかむことから始めましょう。
③速読で情報を補完・復習
- もう一度スクリプトや文章を速読
リスニング後にすぐ文章へ戻り、今度は「聴いてわかったこと」を再度文字情報として確認します。前よりも内容がスムーズに理解できるはずです。 - わからなかった箇所を集中的に精読
リスニングでつまずいた部分は、やや丁寧に読み返して構文や語彙を確認するのがおすすめです。ただし、それ以外の箇所はできるだけ“速読”を意識して流れを維持することがポイント。 - 最終チェック:リスニング+速読の同時実践
最後の仕上げに、スクリプトを目で追いながら音声を聴いてみてください。音と文字が連動し、認識できる情報量が格段に増えるのを実感できるでしょう。慣れてきたら、スクリプトなしでも同じレベルのリスニングができるか試してみるのもよいでしょう。
もしリスニングをしているときに何を言っているのかわからなかったら?
その場合は「音声知覚(=音を聞き取り、どの単語であるか認識する力)」が不足していたり、処理速度が足りていないい場合があります。
例えば、どんなにゆっくりに音源を再生してもわからない場合は「その単語自体を知らない」もしくは「単語は知っているけど音ではわからなかった」の2択になります。特に後者である場合は「音声知覚」ができていないことになります。
ゆっくりに再生したらわかる、でも通常スピードだとわからない場合は「音声の処理スピード」が不足しています。
この2つを解決するのにおすすめの学習法が「シャドーイング」。
シャドーイングはお手本の音声を1~2語遅れながら真似するように発話するトレーニングです。ネイティブの音声を真似しながら発話するため、英語独特の音声変化に慣れることができます。また常に追いかけるように発話しなければいけないため、処理速度も向上していきます。
詳しいやり方などはこちらの記事で紹介していますので、ぜひあわせてお読みください。

レベル別の取り組み方
初級者(TOEIC500点前後〜)
- 文章は簡単なニュース記事や子ども向け英語教材を選ぶ
まだ単語力や文法力に自信がない場合、無理せず簡単なレベルから始めるのがおすすめです。 - リスニング音声も短めをチョイス
30秒~1分程度の短い素材でOK。集中力を高めて「音」と「意味」を確実に紐づけていきましょう。 - 速読のスピードは少しだけ意識
最初は速読というより「普通に読む」ことを意識し、それでも「なるべく早めに」読む姿勢を持つようにします。
中級者(TOEIC600〜700点台)
- ニュースサイトや英語学習サイトの中級レベル記事
トピックは興味があるものを選び、読める喜びを増やしながら速読を鍛えましょう。 - リスニング素材は5分程度の講演やポッドキャストも可
少し長めの英語音声に挑戦しつつ、内容の見通しを立てるために事前の速読を活用します。 - 1回目のリスニングで大筋を把握、2回目で細部チェック
「速読→リスニング→もう一度速読」のサイクルを回し、理解の精度を上げていきます。
上級者(TOEIC800点以上)
- 英字新聞や専門記事を高速で読破
ボリュームの多い英語記事でも、見出しやリードだけ速読し、興味のある部分だけ精読するといった柔軟な読み分けが重要です。 - ネイティブ向けポッドキャストやTED Talksを活用
本格的な長文や速いスピードの英語音声を使い、一気に応用力を高めましょう。 - シャドーイングや要約力のトレーニングも並行
すでに基本的な語彙・文法は身についているはず。速読とともに発話力も鍛えると、総合的な英語力がさらに向上します。
リスニングと速読を融合させるメリット
ここまで読んでいただけた方ならリスニングと速読を実施することでポジティブな効果があるということはご理解いただけたかと思いますが、改めてメリットとしてまとめると以下になります。
- 相乗効果で学習効率がアップ
リスニング力とリーディング力が相互に支え合うため、従来よりも短期間でのレベルアップが期待できます。 - “英語の塊”としての理解が深まる
英語を文単位、意味単位で把握する習慣がつくため、単語レベルだけでの理解から卒業できるようになります。 - 試験対策にも効果的
TOEICや英検などの試験では、時間制限や大量の問題を素早く処理する必要があります。速読とリスニングの両方を強化しておくと、時間配分に余裕が生まれ、本番でも高得点に繋げやすくなります。
さらに効率アップを目指すなら「シャドテン」を活用
ここまで「リスニング×速読」を融合させる学習法をご紹介してきましたが、実際に取り組むとなると「発音やイントネーションを独学で補うのは難しい」「どの程度正しくシャドーイングやリピートができているかわからない」といった不安もあるかもしれません。
そんなときにおすすめしたいのが、シャドテンです。シャドテンはシャドーイング特化型アプリサービスで、英語のプロから毎日シャドーイングのフィードバックを受けられるのが特徴です。
自分でわからなかった音までしっかり指摘してくれるので、より効率よくリスニング力を向上させることができます。「独学ではなかなか上達を実感できない」「リスニングとリーディングを効率よく伸ばしたい」という方はぜひこの機会にシャドテンをチェックしてみてください。
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