シャドーイングは英会話に効果ある？独学でもできる学習法を紹介

シャドーイングは通訳訓練法としても知られており、多くの英語学習者がおすすめする学習法の1つです。

しかし、シャドーイングという英語学習法を聞いたことがあっても、「その具体的な学習効果がわからない」「英会話には効果があるの？」と気になる方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、シャドーイングで得られる効果や、英会話への効果、独学でもできるシャドーイングのやり方などをご紹介します。

ただなんとなくシャドーイングのトレーニングをするよりも、シャドーイングの効果を理解した上でトレーニングに取り組む方が、より学習の効率が上がります。

ぜひ本記事の内容を参考に、シャドーイングを始めてみてください。

シャドーイングは英会話に効果がある！？

英語学習者であれば、「シャドーイングは英会話に効果的だ」という話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、「シャドーイングが効果的だ」というのは知っていても「具体的にどんな学習効果があるのかはわからない」という人は非常に多いです。

では、シャドーイングはどのような点で英会話に効果がある学習法なのでしょうか。結論から言うと、シャドーイングはリスニングと発音の点で効果が期待できる英語学習法です。

次の章からは、シャドーイング学習について簡単な解説を交えながら、シャドーイングの具体的な学習効果についてご紹介します。

そもそもシャドーイングとは

シャドーイングとは、聞こえてきた英語の音声をそのまま真似して発音するという英語学習法です。聞こえてきた英語の音声を影(shadow)のように追いかけて発音するため、シャドーイングと呼ばれています。

シャドーイングは聞こえてきた音声を聞き取るだけではなく、聞こえてきた英語を真似して口に出さなくてはいけないため、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。

特に英語学習を始めたばかりの人にとっては難易度が高めの英語学習法です。

しかし、シャドーイングはトレーニング中の負荷が多い分、得られる効果も大きいため、ぜひ諦めずにトレーニングを続けてみてください。

シャドーイングで得られる効果3選

前章で「シャドーイングは得られる効果が大きい」とお話ししましたが、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。

シャドーイングは主にリスニング力と発音力の向上が期待できる英語学習法ですが、

• 音声データ量の増加
• 音声処理速度のアップ
• 英語発音に慣れる

上記3点において効果がある学習のため、結果としてリスニングと発音の点で効果があると言えるのです。

次章から、シャドーイングのトレーニングで期待できる効果の、それぞれの点について詳しく解説していきます。

①音声データ量の増加

シャドーイングをしていると、英語の音の変化に気付けるようになります。

例えば、「ラナウェイ」と聞こえた時に、それが「run」と「 away」という2つの単語で構成されているということに気付けるようになるのです。

「run」と「away」のような2つの単語が繋がる現象を「リエゾン」と言いますが、英語にはこのリエゾンのような音の変化が多く存在します。

そのような音の変化に慣れていない場合、リスニングの際に音を単語として認識できず、「何を言っているのかわからない」という状況に陥ってしまいます。

逆に、音の変化のような音声データの量が増加すれば、リスニングの際に音を瞬時に単語として認識でき、英語のリスニングが楽になるのです。

②音声処理速度のアップ

シャドーイングは、お手本の音声データを追いかけながら行うトレーニングのため、トレーニングを続けていると音声処理速度が上がります。

リスニングの際、我々は「音声知覚」と「意味理解」という2つの能力を用いて英語の音声を聞き取ります。

「音声知覚」とは、先程の例にもあったように「ラナウェイ」を「run」と「away」の2つの単語として認識する能力のことで、「意味理解」とは「run away」を「逃げる」という意味として理解する能力のことです。

これら2つの能力のうち「音声知覚」が向上し、最終的に音声知覚が自動化されることによって、脳内のキャパシティに余裕ができます。

脳内のキャパシティに余裕ができると、「意味理解」に多くの脳内キャパシティを費やすことができ、結果として音声処理速度が上がります。

③英語発音に慣れる

シャドーイングをすることで生の英語に触れ、真似をすることで英語の発音に慣れることができます。

例えば、前章までの例をあげると、「run away」が「ラナウェイ」になるといった音の繋がりや、語尾の脱落など、英語特有の音の変化に気付けるようになります。

また英語を聞くだけではなく、シャドーイングは口に出して英語の音を真似するトレーニングのため、英語発音の向上にも効果的です。

英語の発音は、ただ英語を聞いているだけでは上手くなりません。

生の英語を教材にシャドーイングをすることで、英語を発音する際の口の動かし方や、発声も鍛えられます。シャドーイングは「発音を鍛えたいけど、どうすればいいかわからない」という人にもおすすめできるトレーニングです。

おすすめのシャドーイングのやり方

シャドーイングは英会話に効果的だということはわかっても、「やり方がわからない」「今の方法が正しいシャドーイング方法かどうか自信がない」という人は多いでしょう。

確かにシャドーイングは英会話に効果的な英語学習法ですが、やり方や教材選びが間違っていると、効果が現れにくいです。

本章ではおすすめのシャドーイングのやり方を、教材選びから自己添削のやり方を含めてご紹介します。

ぜひ参考にしてください。

①教材の選び方

まず、教材は以下のポイントを意識して選びましょう。

シャドーイングのやり方については次章で詳しく説明しますが、トレーニングにはスクリプトが必要なため、スクリプトがついている教材を選んでください。

また、教材となる音声はゆっくりすぎるものも、逆に速すぎるものもおすすめできません。シャドーイングの効果を実感できる教材として、少しだけついていくのが難しいスピードのものを選びましょう。

特にシャドーイング初心者の場合は、TOEICのテキストなどの英語学習用教材がおすすめです。英語学習用教材は、雑音が少なくクリアに発話されているものが多いためです。

その場合は、慣れてきたらスピーチやインタビューなどに変えるなど、工夫しながらトレーニングを進めてください。

②トレーニングのやり方

本章では、シャドーイングのトレーニングのやり方について説明します。シャドーイングは、初日とそれ以降でトレーニングの内容が変わります。

まずは、初日は以下のステップを踏んでトレーニングを行ってください。

シャドーイングを行う前に、オーバーラッピングとマンブリングを行い、シャドーイングの下準備を行いましょう。また、シャドーイングの後は自分の音声を録音し、お手本通りに発話できているか確認をしてください。

振り返りをして、改善点を次回以降のシャドーイングに反映させましょう。

次に、2日目以降のステップを説明します。

2日目以降は、初日のステップ⑤と⑥を行います。同じ課題を用いて3〜4日シャドーイングを続けて、音声データを蓄積させましょう。

シャドーイングのより詳しいやり方については、こちらの記事を参考にしてください。

③自己添削のやり方

自己添削とは、お手本の音源と自分の音源を部分ごとに交互に聞きながら発音を確認する振り返り方法です。特に音の変化部分に注意して添削すると、リスニングの際にも細かな音の変化にも気付けるようになります。

シャドーイングはトレーニングのステップが多く、発話しただけで満足してしまいがちですが、自己添削まで行うことでより高い効果が期待できます。

シャドーイングにおすすめのアプリ：シャドテン

ここまで、シャドーイングのやり方について詳しく解説しました。

シャドーイングのトレーニングにはいくつものステップがあることや、効果的なトレーニングを行うためにはトレーニング後に振り返りを行うことが大切だということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

振り返りの際、「自分で正しく添削ができるか不安だ」と感じている人も多いでしょう。そこでおすすめなのが、シャドーイングに特化した英語学習アプリ「シャドテン」です。

「シャドテン」を使えば、あなたのシャドーイングを毎日英語のプロが添削してくれるため、より効果的なシャドーイングのトレーニングが可能です。シャドーイングのトレーニングはこのアプリ1つで完結するため、他に教材選びやスクリプトの準備などの必要もなく、効率性も高められます。

という人は、ぜひ「シャドテン」を使ってみてください。

シャドーイングを行う際の3つの注意点

シャドーイングをより効果的に行うために、どのようなことに注意すべきでしょうか。

シャドーイングのトレーニングを行う際、注意すべき点は以下の3つです。

• どの単語を発話しているのか常に意識する
• 同じ教材は3~4日行う
• シャドーイングは毎日続ける

以上の注意点について、次章から具体的に解説していきます。

①どの単語を発話しているのか常に意識する

リスニングの際に必要な「音声知覚」の能力を向上させるためには、音と単語を結びつけるトレーニングが必要です。

そのため、シャドーイングの際、ただ聞こえてきた英語の音の音真似をしているだけではリスニング力が向上しません。

シャドーイングをする際には、発話している単語を頭に思い浮かべて、どの単語を発話しているのか常に意識しながらトレーニングを行いましょう。

どの単語を発話しているかを常に意識することで、音と単語が繋がり、結果として音声知覚の能力が向上するのです。

②同じ教材は3~4日行う

シャドーイングは、多くの種類の音声を教材にしてトレーニングすることも重要ですが、同じ教材を使用してトレーニングを行うことも大切です。

なぜなら、同じ教材を何度か繰り返し使用することで音声データが蓄積されやすくなり、「音声知覚」の能力が向上するからです。

目安としては、3〜4日同じものを使用するのが良いでしょう。反対に同じものを数ヶ月間使用していても、ある程度音声データが蓄積された時点でトレーニングの効果が上がらなくなってしまうので、3〜4日を目安に新しい教材に切り替えることも大切です。

③シャドーイングは毎日続ける

シャドーイングは、完成度の高い状態で継続することで「音声知覚」が自動化されやすくなり、結果として早くリスニング力の向上を実感することができます。

そのため、シャドーイングは一週間のうち1日だけ集中して何時間も行うよりも、少しずつでも毎日継続することをおすすめします。

しかし、中には「毎日継続するのが苦手」「時間管理ができない」という人もいるでしょう。

シャドーイングのトレーニングを毎日続けるためのコツは、トレーニングを日常のルーティンに組み込み、習慣化させることです。例えば「朝、歯磨きを終えた後」「お風呂に入った後」など、日常の習慣にセットでシャドーイングを行うと習慣化しやすいので、ぜひ試してみてください。

シャドーイングを英会話に活かすポイント4選とおすすめのアプリ

シャドーイングのトレーニングをさらに効果的かつ効率的に行うために、本章ではシャドーイングを英会話に活かすポイントを4つご紹介します。

• シャドーイング教材を会話形式のものにする
• 話者になりきって行う
• 瞬間英作文や1人英会話を行う
• 多読や多聴も行う

シャドーイングのトレーニングに使えるおすすめのアプリも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

①シャドーイング教材を会話形式のものにする

シャドーイングの教材には、会話形式のものを使用するのがおすすめです。

特に「海外ドラマや洋画などを字幕なしで楽しみたい」という目標を持っている人や、「留学やワーキングホリデー、海外赴任などで海外で生活する予定がある」という人は、会話の中の自然な英語が聞き取れるようになりたいと思っているのではないでしょうか。

会話形式のものをシャドーイングの教材にすれば、会話の自然な流れや言い回しが身につくため、海外生活にも活かせるトレーニングが可能です。

英語学習初心者は、中学や高校の教科書を使用するのもおすすめです。

ぜひ試してみてください。

②話者になりきって行う

シャドーイングを行う際は、話者になりきって発話するとより効果的です。

イントネーションも真似して感情を込め、動画があればジェスチャーも真似してトレーニングをしてみましょう。

自分のセリフかのように内容を理解し感情を込めて発話することで、特定のフレーズが身につくだけでなく、そのフレーズを使う場面も理解できます。

特に会話形式の教材を使用している人は、ぜひ話者になりきってトレーニングをしてみてください。

③瞬間英作文や1人英会話を行う

「会話形式の教材はレベルが高い」「まずは短い文章でトレーニングをしたい」という人は、瞬間英作文や1人英会話でシャドーイングを行いましょう。

瞬間英作文とは、短くて簡単な日本語の文章を瞬時に英語にするトレーニングのことで、これらは文章を構築する力を養うために最適なトレーニングです。

特に、長い文章でのトレーニングに抵抗があるような、英語学習初心者におすすめです。

最初は瞬間英作文や1人英会話を行い、徐々に長い文章でのトレーニングに切り替えましょう。

おすすめのアプリ：スピフル

「シャドーイングのトレーニングに瞬間英作文や1人英会話を取り入れたい」と考えている人には、英語学習アプリ「スピフル」の活用がおすすめです。

「スピフル」はスピーキング力向上に特化したアプリで、瞬間英作文が行えるだけでなく、1人英会話のスピーチをAIに添削してもらえます。

間違えた箇所は指摘するだけではなく、より適切なフレーズや表現を提案してくれるため、学習率が高いと高い評価を得ているアプリです。

ぜひ「スピフル」で学んだ文章やフレーズのシャドーイングにチャレンジしてみてください。

④多読や多聴も行う

これまでにお伝えした通り、リスニングには「音声知覚」と「意味理解」の2つの能力が必要です。シャドーイングは、これらの能力のうち「音声知覚」に焦点を当てているトレーニングのため、「意味理解」の能力を向上させるための他のトレーニングが必要になります。

そこでおすすめなのが、英語の多読や多聴のトレーニングです。

多読や多聴を行えば「意味理解」の能力を強化できるため、ぜひシャドーイングと並行して取り組んでみてください。

おすすめのアプリ：ざっくり英語ニュース！StudyNow

多読や多聴におすすめなのが、「ざっくり英語ニュース！StudyNow」という英語学習アプリです。

「ざっくり英語ニュース！StudyNow」を使用すれば、ネイティブスピーカー向けの英語ニュースを読んだり、聞いたりすることができます。

英語ニュースというと「難しそう」「レベルが高そう」と思われがちですが、このアプリには日本語での解説があったり、単語や熟語がピックアップされていたりと、初級レベルの英語学習者でも活用しやすい設計となっています。

多読や多聴のトレーニングには、ぜひ「ざっくり英語ニュース！StudyNow」を使ってみてください。

まとめ

本記事では、シャドーイングで得られる効果やシャドーイングの正しいやり方、さらにシャドーイングに使用する教材の選び方などをご紹介しました。

シャドーイングはリスニングや発音の点で効果が期待できる、おすすめの英語勉強法です。しかし、シャドーイングは独学ではなかなか難しく、挫折してしまう人が多いのも事実です。

「シャドーイングに興味があるが、一人でできるか不安」という人は、ぜひ「シャドテン」という英語学習アプリの使用を検討してみてください。

「シャドテン」を使えば、アプリ1つでシャドーイングのトレーニングができ、毎日英語のプロにシャドーイングの音声を添削してもらえるため「シャドーイングをしたことがない」という人でも安心してトレーニングができるでしょう。

今なら7日間無料で「シャドテン」を体験できます。この機会にぜひ「シャドテン」の使用を検討してみてください。

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