- 英語の音声を聞くと意外とわかるのに、文字になるとまったく頭に入ってこない…
- リスニングは悪くないのに、リーディングになると読むのが遅くてストレスを感じる
こういった悩みを抱えている方は少なくありません。実際に、海外ドラマや英会話のスクリプトを耳で追えばざっくり理解できるのに、テキストベースの長文を読むととたんに苦手意識が湧いてしまう人は多いもの。そこには、音声処理と文字処理のメカニズムの違いや、学習方法の偏り、読解スキルの不足など、さまざまな要因が隠れています。
本記事では、「リスニングは得意だけど、リーディングが伸び悩む……」という方に向けて、その原因と具体的な対策法を徹底解説します。
どのように学習計画を立てればリーディングを苦手から得意へと転換できるのか、しっかりガイドしていきます。ぜひ最後まで読み進めて、英語をトータルで理解する喜びを体感してください。
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なぜ「リスニングは得意」でも「リーディングが苦手」になるのか
リスニングとリーディングは、どちらも「英語の理解」を伴うスキルですが、その処理過程には違いがあります。ここでは、主な原因を3つに分けて見ていきましょう。
①音声処理と文字処理の違い
リスニングは、音声として入ってくる情報をリアルタイムで処理し、内容をイメージ化する作業です。音の塊やイントネーション、リズムなどに助けられ、文脈から意味を推測することも比較的容易とされます。一方で、リーディングは文字情報を認識し、文法構造や単語の意味を総合的に分析しながら、頭の中で文脈を再構築していく作業です。
- リスニングでは「音声情報」→「意味の推測」
- リーディングでは「文字情報」→「文法・語彙の認識」→「意味の再構築」
このように、リーディングでは文法や単語力が不足していたり、文章をスムーズに読解する練習が足りなかったりすると、理解が進まず「遅い」「苦手」という感覚を抱きやすくなります。
②語彙力や文法知識の偏り
リスニングが得意という方は、耳で何度も反復して聞いたフレーズや、音として覚えている表現が豊富であるケースが多いです。しかし、それと同時に「スペル」「文法の詳細」「文章での語彙運用」に関しては、インプット量が足りない場合があります。
- 耳から覚えても文字で再現できない:実際に書いてある英単語や熟語を見たときに「これって聞いたことあるけど、どんな意味だったっけ?」となる。
- 文法構造が理解できない:リスニングは語順や時制を曖昧なままでも流れでなんとなく理解できなくはないが、文章になると細かい構造でつまずく。
こうしたギャップが、リーディング苦手意識の背景にあることが多いです。
また、リスニングに使用される語彙よりリーディングで使用される語彙のほうが難易度が高いことが多いのもリスニングができてもリーディングを難しいと感じる要因です。
③読む速度や集中力の問題
リスニングの場合、音声の長さは自動的に決まっており、自然なスピードに合わせて「聞き逃すまい」と集中します。一方、リーディングは自分のペースで読める反面、集中力が途切れたり、読むスピードが極端に遅くなると文章を理解する前に飽きてしまうことが起きがちです。
- リーディングでは文頭に戻ったり、単語を一つひとつ調べすぎたりして、スピードが落ちる
- 集中が途切れると文章全体の流れを失い、再び読み直さなければならなくなる
このように、長文を一気に読み進めるスタミナや要点把握力が足りないことも、読解力不足の一因となります。
リーディングの苦手を克服する5つの対策
「リスニングはそれなりにできるのに、リーディングだけが伸び悩む」という方でも、正しい対策を講じれば効果的に読解力を養うことが可能です。ここでは、代表的な5つの対策を紹介します。
①ボキャブラリー強化を優先する
音として耳になじんだ単語と、文字として認識できる単語のギャップを埋めるためには、ボキャブラリー強化が欠かせません。リスニングが得意な方の場合、「聞けばなんとなくわかるけど、文字を見ると意味が結びつかない」というケースが多いもの。そこで最初に着手すべきは、音声と文字をセットで覚える習慣です。
- 短めの英語ニュースやスクリプトを用意し、音声+文字を同時に確認する
- 単語帳でも、発音記号と例文をあわせて学習し、実際に声に出してみる
このように耳と目、両方で単語を捉える練習を積むと、リーディング時に単語の意味を素早くイメージできるようになり、読解スピードが向上します。
②文法知識の再確認する
リスニングでざっくり理解する方法が身についている人ほど、細かい文法事項を見逃している可能性があります。リーディングでは、主語と動詞の関係、修飾語の位置、接続詞の用法などを正確に把握しなければ、文章全体の論理構造を追いにくくなるからです。
- 中学〜高校レベルの文法書を復習して、最低限のルールを再確認する
- 英文記事を読んだ後、構文を軽く分析してみる(主語・動詞・目的語などの位置をチェック)
文法知識が整理されると、リーディングにおける迷いが減りスラスラ読みやすくなります。
③多読と精読をバランスよく実施する
リーディング力向上には、大きく分けて「多読(Extensive Reading)」と「精読(Intensive Reading)」の2つの方法があります。リスニングが得意な方ほど、短い文章を一語一句理解する精読は苦手意識が強いかもしれません。しかし、正確さを身につけるためには精読が不可欠です。
- 多読
- 自分のレベルよりほんの少し簡単なテキストを大量に読む
- 語彙確認は最小限にして、ストレスなく読み進める
- 読むスピード向上、英語に慣れる目的
- 精読
- 文法構造を細かく分析し、知らない単語は必ず調べる
- 1文1文を丁寧に理解することで、読解の正確さを高める
- 難易度はやや高めでもOK
「多読」で量とスピードを確保しつつ、「精読」で正確性を獲得する。この2つをバランスよく組み合わせることで、読解の総合力が格段に上がります。
④音読やシャドーイングを取り入れる
リスニングが得意な方の強みは、「英語の音声を理解できる耳」をすでに持っている点です。これを活かしてリーディングの苦手を補うために、「音読」や「シャドーイング」を文章学習に取り入れるのがおすすめです。
- 音読: 文章を見ながら自分の声に出すことで、文字情報と音情報をリンクさせやすくなる
- シャドーイング: ナレーションなどの音声を少し遅れてそっくり真似する方法。リーディング教材に音声データがあれば併用可能
文字として見た単語を音声と関連づけると、脳内での情報処理が一元化され、リーディングの速度や理解度が向上しやすいと言われています。


⑤タイムドリーディングも実施する
リーディングは「読む速度」も大きなカギを握ります。実際に英語の長文を読むとき、どれくらいの速度で読んでいるかを把握するために「タイムドリーディング」を取り入れると効果的です。
- 1分間に何ワード読めるか(Words Per Minute: WPM)を定期的に測定
- 最初はゆっくりでもいいので、継続的に測りながら少しずつスピードを上げていく
- リスニングの得意な方は、リズムや区切りの感覚を利用して文章を“処理する感覚”を研ぎ澄ませると読みやすい
速度を意識した練習を繰り返すうちに、視線の動きや英文把握のコツが身についてきます。
この時、あくまで「少し早めだけど内容はしっかり理解できる」ぐらいのスピードで読むことが大事です。ただ文字をなぞって読んでいるだけの場合はあまり効果がないので注意が必要です。
読解力を高める学習ステップ
ここからは、もう少し具体的な学習ステップを提案します。ご自身のレベルや学習時間に合わせて、カスタマイズしながら取り組んでみてください。
ステップ1:苦手意識の把握&目標設定
まずは以下の2つを実施しましょう。
- 苦手意識の原因を洗い出す
文法、語彙、文章構成のうちどこがわからないのか自分なりに整理する - 短期・中期の目標設定
例:「1か月で1分間に100ワード読めるようにする」「TOEICリーディングセクションでタイムオーバーしないようにする」など
ステップ2:基礎固め(語彙&文法)
次に基礎を固めていきます。
- 毎日少しでも単語を覚える
発音・意味・例文をセットで確認。リスニング得意な方は、音声リソース付きの単語帳がおすすめ - 中学~高校レベルの英文法を復習
すべてを深堀りしなくても、分詞構文や仮定法など「苦手そう」な箇所を中心に実施
ステップ3:多読&精読を並行
基礎固めができたら、次は量をたくさん読むことにフォーカスする多読と一文一文正確に理解する精読を並行して行いましょう。
- 多読
「やさしくたくさん読む」ことを意識し、ストレスなく英語文章に慣れる
レベル別洋書や英語ニュースサイト(たとえばNews in Levelsなど)を活用するのがおすすめ - 精読
時間をかけてもいいので、1つの長文を正確に理解する
文章構造を分解し、語句の役割をひとつずつ確認
ステップ4:音読やシャドーイングでさらに知識を結びつける
前述したように、リスニングが得意だけどリーディングが苦手な人は「音」は知っているけど「スペル」を知らなかったりするので、「音情報」と「文字情報」を結びつける作業をすることでより知識は強固なものとなります。
- 音読: 多読や精読で使った文章を自分の声で読んでみる
- シャドーイング: 音声素材がある場合、聴こえた英語の後を追いかける

ステップ5:読解速度の向上
知識が結びついてきたらよりスピードの向上を目指しましょう。
- タイムドリーディング
定期的に自分のWPMを測り、目標値を設定 - 戻り読み(逆行読み)の抑制
わからなくても先に進む意識をもち、文章全体で意味を捉える練習

リスニングは得意だけどリーディングは苦手な人におすすめの教材2選
ここでは、リスニングは得意だけれど、リーディングが苦手な方に向けた具体的な教材を紹介します。
レベル別リーダー(Graded Readers)
Penguin ReadersやOxford Bookwormsといった段階別洋書は多読に最適です。表現や難易度がレベルごとに設定されているので、挫折しにくいです。

英語ニュースサイト
無料のニュースサイトは音と文字がついていることが多いので、リスニングは得意だけどリーディングが苦手な人におすすめです。以下のようなサイトがあります。
- Breaking News English
レベル別に記事が用意され、音声もダウンロード可能。音読&シャドーイングにも使えます。 - News in Levels
同じニュースを3つの難易度で読めるため、段階的な読解に向く。
他にも使える無料サイトを知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。

学習を継続するためのコツ3選
リスニングが得意な方でも、リーディングを伸ばすにはある程度の「文章量を読む努力」と「文法・語彙の地道な習得」が必要です。途中で挫折しないためにも、以下のコツを取り入れてみてください。
①興味のある分野の文章を積極的に読む
自分が関心を持っているトピックだと、読むモチベーションが下がりにくいもの。好きな分野の英文記事やSNS、ブログなどを探してみましょう。
②少しでも読んだら自分を褒める
読書量をアプリで可視化したり、1週間続いたらご褒美を設定したり、自分なりの楽しみを見つけながら学習を続けると挫折しにくいです。特に、リーディングが苦手な人は活字を読むこと自体に慣れていないことも多いため、少しでも読めたらOKとハードルを下げることが、最終的に学習の継続につながります。
③定期的に模擬テストや過去問に挑戦
TOEICや英検などの模試を試すと、リーディング力の現状が客観的にわかります。点数の変化を見るとモチベーションアップにも繋がります。また、模試の場合は解答に詳しく「なぜその解答になるのか」などを記載しているものが多いため、文法的な知識の向上や読解力向上に役立てやすいです。
まとめ:リスニングの強みをリーディングにも活かそう
「リスニングはある程度できるのに、リーディングが思うように伸びない……」という悩みは、音と文字の処理方法の違いや、ボキャブラリー・文法・読解速度といった要素が原因となっている場合が多いです。しかし、すでに英語の音やリズムに慣れているあなたなら、その強みをしっかり活かすことでリーディング力を大きく伸ばせる可能性があります。
- 音声と文字を関連づけた学習(音読・シャドーイング)
- ボキャブラリーや文法の再確認
- 多読・精読をバランスよく取り入れ、読解速度を意識する
これらのポイントを押さえながら、コツコツと練習を重ねれば、文章を読むことも“苦手”から“得意”へと変わっていくはずです。リスニングとの相乗効果で、英語理解力をトータルに底上げしていきましょう。
リスニング力をさらに磨きたいなら「シャドテン」もおすすめ
ここまでリーディング力強化の具体策を紹介してきましたが、リーディングを伸ばすうえでも「音声×文字」の学習が欠かせません。そして音声を活用した英語学習といえば、シャドーイングが最も代表的な方法の一つ。もし「正しいやり方がわからない」「自分の発音やイントネーションが合っているのか不安」と感じているなら、アプリひとつでプロからの添削を受けられるシャドテンを検討してみてはいかがでしょうか。
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正しい音のイメージが頭に入ることで、文字を追うときの理解速度が上がりやすくなります。
すでにリスニングにある程度自信がある方でも、シャドテンの指導で細かな音の抜けやリエゾンを改めて補強することで、さらにリスニングをブラッシュアップできます。そうして育てたリスニングの強みを、リーディング力アップにも活かせるわけです。
ぜひ、リーディングに苦手意識がある方も、シャドテンを活用して“音”と“文字”を結びつけながら総合的な英語力を鍛えてみてください。英語学習の幅がぐっと広がり、リスニングもリーディングも両輪で強化されるはずです。
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