- 正しく英語が書けているか自信がない…。
- 曖昧にしか英語を聞き取れている気がしない。
そんな人におすすめなのが、「英語のディクテーショントレーニング」です。
この記事を読めば
- ディクテーションとは何か
- ディクテーションで得られる効果
- ディクテーション教材の選び方
- おすすめの無料ディクテーションサイト
などがわかりますよ。
自信を持って英語を話せるようになりたい人や、しっかりと英語が聞き取れるようになりたい人は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
シャドーイングは、リスニング力を飛躍的に向上させます。
もしこれからシャドーイングの開始を検討するのであれば、自分でシャドーイングのトレーニングをするよりも、教材選びからトレーニング法、発音添削までついているシャドーイング添削サービスを検討するのが良いでしょう。
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- ビジネスに役立つ教材が1000以上・音源は4カ国対応している
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ぜひこの機会にご検討ください。
ディクテーションとは?
ディクテーションとは、その名前の通り英語を「dictation=書き取り」していくトレーニング方法です。聞こえた英語音源を、一字一句「正確に」書きとっていきます。
例えば「I’m just a beginner in learning the guitar.」という文章。英語音源では「justとa」が連結し、さらに「the」がほとんど消えてしまうことから「アイム ジャスタ ビギナー イン ラーニング(ダ)ギター」のように聞こえます。
ディクテーションでは、この消えてしまった「a」や「the」といった冠詞まで含めてしっかりと書きとっていくのが特徴です。
一語一句正確に書きとることにより、曖昧にとらえていた英文がしっかりと細部まで理解できるようになります。
なおディクテーションには「全文書き取り」と「穴埋め」の2種類があります。
全文書き取りは、聞こえた文章をすべて書きとるディクテーショントレーニングです。一方の穴埋めは英語音源を聞き、文章中の抜けているところだけを書きとっていきます。
穴埋め式の方が負荷が小さくディクテーション初心者でも取り組みやすいものの、どうしても穴埋め部分のみに意識が集中してしまいディクテーションの効果は上がりづらいもの。
英語レベルに合わせて穴埋め式のディクテーション教材を使い、徐々に全文書き取りへと移行し負荷を上げていくようにしましょう。
ディクテーションで得られる効果やメリット3選
ディクテーションには主に以下3つの効果があります。
- 音情報を単語に置き換えれるようになる
- 英語の文の構造や文法に慣れる
- 自分の英語の弱点を見える化できる
それぞれについて詳しく説明します。
①音情報を単語に置き換えれるようになる
英語の音を聞き取るには、以下3つの能力が必要です。
①音声知覚・・・聞こえた英語の音を単語やフレーズとしてとらえる力
②意味理解・・・音声知覚でとらえた単語やフレーズの意味を理解する力
③知識データベース・・・単語の音情報や文法などの知識
例えば「ラナウェイ」という音が聞こえたときに「run」「away」の2つの単語としてとらえる力が音声知覚、「run away」という2語で「逃げる」という意味だと理解する力が意味理解です。
そしてその両方に関わってくるのが、音情報や単語知識といった知識データベースになります。
ディクテーションは、英語の音を文字に置き換えるトレーニングです。ディクテーションを行うことで音と文字および単語が結びつくようになり、音声知覚が向上します。
音声知覚が向上することで、脳のキャパシティを意味理解に割けるようになり、結果としてリスニング力が上がっていくのです。
②英語の文の構造や文法に慣れる
ディクテーションをすることで、英文の細部までしっかりと英文を理解することができるようになります。
例えば冠詞や前置詞といったものは仮にはっきりと単語としてとらえられなくても、大まかな意味が掴めてしまうことがほとんどです。
そのため適当に聞き流されたり読み飛ばされたりすることが多く、結果として曖昧にしか理解できていないことも珍しくありません。
ディクテーションを行うことで冠詞・前置詞といった要素や文の構造を細部まで確認しながら学ぶことができ、文構造や文法の理解が深まります。
なおディクテーションは一語一句をしっかりと読み取っていく「精読」に近いものがあるため、ディクテーションがそのままスピーキング力に結びつくわけではありません。
しかし文構造や文法の理解が深まることで文章を作る力が向上し、スピーキングの基礎を作っていくことができますよ。
③自分の英語の弱点を見える化できる
ディクテーションは一語一句書きとっていくため、間違った箇所が可視化されます。
自分が苦手とする箇所がはっきりとするため、苦手な箇所に絞って学習することもでき、効率的な学習が可能です。
また曖昧になんとなくで使っていた単語や文法がしっかりと認識できるようにもなります。
前置詞や冠詞といった日本人が苦手とする部分まで含め「正しい英語」を学ぶことができ、正しく話す・書くための土台作りができるのもポイントです。
ディクテーションサイトを選ぶ際に見るべき5つのポイント
ディクテーションはリスニング力向上をはじめ、英語4技能すべてに効果がある優れた英語学習法です。
一方でディクテーションの効果を上げるには、自分に合った教材やサイトでディクテーションをしていく必要があります。
ディクテーションサイトを選ぶ際に見るべきポイントは、以下の5つです。
- 穴埋め式か全文書き取り式か
- 内容は自分の英語レベルに合っているか
- 再生速度は調整可能か
- 音声は自然か
- 学びたい題材はあるか
それぞれについて詳しくご説明します。
①穴埋め式か全文書き取り式か
ディクテーション教材は、穴埋め式と全文書き取り式の2種類あります。
ディクテーション初心者は穴埋めから始めるか、一文がとても短いものから実践するのがおすすめです。
なぜなら一語一句細かいところまで正確に書きとっていくディクテーションは、かなり負荷の高いトレーニング法だからです。
いきなり長文をディクテーションしようとしても時間がかかりすぎ、効率的に学習できません。なおディクテーションを実施する際は、手書きよりもパソコンなどでのタイピングをおすすめします。
素早く書くことができますし、消すのも簡単ですから何度も繰り返し勉強しやすいです。
②内容は自分の英語レベルに合っているか
ディクテーションに使う教材は、自分のレベルに合っているものを選びましょう。
スクリプト(原稿)を見たときに知らない単語だらけだったり、何度聞いても呪文のようにしか聞こえない場合は自分のレベルに合っていない可能性が高いです。
聞いたときに7割程度はわかる音源を使用してください。
なぜならディクテーションの目的は「英語の音を文字としてとらえる」トレーニングを通じ、音声知覚を向上させ文構造の知識などを蓄積することにあるからです。
わからない単語だらけのものはそもそもディクテーションになりませんし、単なる単語学習になってしまいます。
適切なレベルの教材を選び、効率的にディクテーションをおこなっていきましょう。
③再生速度は調整可能か
ディクテーションに使う教材は、再生速度が調整可能な音源が付いているものを選んでください。
ネイティブの自然なスピードの英語音源は聞き取るだけでも大変なことが多いもの。それを書きとるとなるとなおさらです。
まずは0.5倍速や0.75倍速など、無理のないスピードでディクテーションを始めましょう。
ゆっくりでも「英語の音を文字としてとらえる」トレーニングを繰り返すことで、音声知覚が向上し段々と自然なスピードの英語音源も聞き取れるようになっていきますよ。
④音声は自然か
ディクテーションで用いる英語音源は、ネイティブの自然なものを選びましょう。
例えば「run away」は自然な発音では「ラナウェイ」のようになります。
ディクテーションの目的の1つとして音と文字を結びつけることがあり、自然な英語音源のものを選ぶことで単語がつながったときの音変化なども正しく学ぶことができるのです。
なお映画やドラマなど音声が自然なものであっても、正確なスクリプトが付いていないのはディクテーション向きではありません。
自動生成のスクリプトは間違っていることもありますし、早く読めるように音声よりスクリプトのほうが短くまとめられていることも多いからです。
⑤学びたい題材はあるか
ディクテーションは負荷の高い学習方法です。そのため、自分の興味のない題材でディクテーションをし続けるのは、かなり辛いもの。
「続きを知りたい」と思える興味が持てる題材のものを選び、ディクテーションのモチベーションを上げていきましょう。
また専門性の高い題材のものも、基本的にディクテーション初心者なら避けた方が無難です。単語の意味を調べたりすることに時間がかかってしまい、スムーズにディクテーションが行えないからです。
まずはわかりやすく学びたいと思える題材を選んでください。
英語ディクテーションにおすすめのサイト9選
ここからは英語ディクテーションにおすすめのサイトを9つご紹介します。
サイト名 | レベル | ディクテーション形式 | 再生機能の充実性 | サイト内での完結 |
---|---|---|---|---|
Listen A Minute.com | 初心者 | 穴埋め式 | ×速度調整なし | ×印刷する、あるいはワードなどにコピペして書き込み |
英語リスニング無料学習館-ディクトレウェブ版- | 初心者~中級者 | 全文書き取り式 | ◎3段階の速度調整ループ機能 | ○ |
Daily Dictation | 初心者~中級者 | 全文書き取り式 | ○8段階の速度調整 | ○ |
Speechling | 初心者~中級者 | 全文書き取り式※単語のみの書き取りもあり | ×速度調整なし | ○ |
English CLUB.com | 初中級者~中上級者 | 全文書き取り式 | △2段階の速度調整 | ○ |
Learn English Through Dictation | 初中級者~中上級者 | 全文書き取り式 | △2段階の速度調整 | ×別途書き込みスペース要 |
Listen and Write | 中級者~上級者 | 全文書き取り式/穴埋め式 | ×速度調整なし | ○ |
TED | 上級者 | 全文書き取り式 | △Youtubeの速度調整機能あり | ×Language Reactorと併用別途書き込みスペース要 |
Fun Fun Spell | 初心者~上級者 | 全文書き取り式 | ○3段階の速度調整読み上げの長さ調整 | ×スクリプトの用意が必要 |
①Listen A Minute.com
【特徴】
- 1分未満の短いリスニング教材
- 約480の教材
- ディクテーション以外のアクティビティあり
【スタイル】穴埋め式
【おすすめの人】初心者
【英語話者の特徴】イギリス英語/男性
Listen A Minute.comは、1分未満の短いリスニング教材が約480ほど収録されたサイトです。
1つのリスニング教材の中に穴埋め式ディクテーション・スペル・単語並べ替え・ディスカッション・ライティングといった様々なアクティビティが含まれています。
リスニング教材はレベルわけがされていませんが、基本的にすべて初級レベルの単語で構成されたものばかりで英語初心者におすすめです。
また穴埋め式のため、ディクテーション初心者にも取り組みやすくなっています。
②英語リスニング無料学習館-ディクトレウェブ版-
【特徴】
- 短い英語からYoutube動画まで幅広い教材
- TOEIC問題あり
- L/Rの聞き分け問題あり
- リスニング×ディクテーション
【スタイル】全文書き取り式
【おすすめの人】初心者~中級者
【英語話者の特徴】アメリカ英語/イギリス英語/男性/女性混在 (選択不可)※アメリカ英語が多い
英語リスニング無料学習館-ディクトレウェブ版-はリスニング問題×ディクテーションで構成された英語学習サイトです。
短い英会話からYoutubeの動画リスニング問題まで、題材もレベルも幅広く用意されています。
また日本人が苦手とするL/Rの聞き分け問題もあり、ディクテーションの他リスニングトレーニングも行えます。
Youtube動画のディクテーションは比較的難易度が高いものの、ワンフレーズのみピックアップされているため、中級レベルの英語力があれば十分対応可能です。
③Daily Dictation
【特徴】
- 1000を超えるディクテーション教材
- アルファベットからIELTSまで幅広いディクテーション教材
- 0.25倍~2倍まで8段階に速度調整可能
【スタイル】全文書き取り式
【おすすめの人】初心者~中級者
【英語話者の特徴】アメリカ英語/イギリス英語/男性/女性混在 (選択不可)
Daily Dictationは1000を超えるディクテーション教材が用意されています。
EasyモードからHardモードの3段階にレベルわけされており、自分のレベルに合った教材でたくさんトレーニングできます。
Easyモードではアルファベット1文字から数字の書き取りといった超基礎的なものが用意されており、英語超初心者でもディクテーショントレーニングが可能です。
HardモードはIELTSやTOEFLなどのリスニングパートが1フレーズずつディクテーションできるようになっており、特定の試験対策にも向いています。
また翻訳を日本語設定にすることで訳もわかるため、効率良くディクテーションが進めていけるのもポイントです。
④Speechling
【特徴】
- 初心者からエキスパートまで11段階のレベル分け
- 名詞や動詞といった単語のみ書き取りあり
- シーン別英語表現
【スタイル】全文書き取り式 ※単語のみの書き取りもあり
【おすすめの人】初心者~中級者
【英語話者の特徴】アメリカ英語/イギリス英語/男性/女性(選択可能)
Speechlingは初心者からエキスパートまで11段階のレベルが用意された、ディクテーション専用サイトです。
エキスパートレベルであっても1回のディクテーション分量は少ないため、それほど負荷は高くありません。そのため英語初心者から中級者向けのサイトと言えるでしょう。
また単語のみの書き取りもあるため、まだまだ英文をまるごと書きとるのが難しい人は単語書き取りから始めることもできます。
さらにホテルや天気といったシーン別の英文表現もあり、自分の必要に応じて選べるのもポイントです。
⑤English CLUB.com
【特徴】
- ElementaryからAdvancedまでの3段階レベル設定
- シーン別英語表現
- ナチュラルスピードとスロースピードあり
【スタイル】全文書き取り式
【おすすめの人】初中級者~中上級者
【英語話者の特徴】アメリカ英語/男性/女性混在 (選択不可)
English CLUB.comはElementaryからAdvancedまでの教材が用意された、ディクテーション専用サイトです。
各レベルごとにシーン別英語フレーズがあり、実践的な英語学習ができます。
音源はノーマルスピードとディクテーション用のスロースピードの2種です。
Elementaryレベルであっても比較的長めの英文が用意されているため、英語初心者やディクテーションが初めてという人は少し難しく感じるでしょう。
またAdvancedレベルは1分程度、160ワード程度の英文をディクテーションするため、負荷はそれなりに高いです。使われている単語自体は基本的なものが多いため中級レベルの英語力があれば対応できるものの、ある程度ディクテーションに慣れた人におすすめします。
⑥Learn English Through Dictation
【特徴】
- ELEMENTARY・INTERMEDIATE の2段階レベル設定
- 比較的長めの英文
- ナチュラルスピードとスロースピードあり
【スタイル】全文書き取り式
【おすすめの人】初中級者~中上級者
【英語話者の特徴】(基本)イギリス英語/男性/女性混在 (選択不可)
Learn English Through Dictationは、ELEMENTARY・INTERMEDIATE向けの教材があるディクテーションサイトです。
ELEMENTARYレベルで約30秒、INTERMEDIATEレベルで約1分の英文が収録されています。
使われている単語は基礎的なものが多いものの、ELEMENTARYレベルでも30秒ほどと比較的長いことから、ディクテーションに慣れた人や英語初中級者以上におすすめです。
英文はナチュラルスピードとスロースピードの2つがあり、自分で負荷の調整ができます。
⑦Listen and Write
【特徴】
- ドラマやTEDを使ったディクテーション教材
- 幅広い題材と豊富な教材数
- 様々なディクテーションスタイル
【スタイル】全文書き取り式/穴埋め式
【おすすめの人】中級者~上級者
【英語話者の特徴】アメリカ英語/イギリス英語/男性/女性混在 (選択不可)
LIsten and WriteはYoutubeやドラマ、洋楽や英語ニュースを使ったディクテーション用サイトです。
全文書き取りの他、穴埋め式や最初の2文字のみ書きとるスタイルのディクテーションもあり、1つの英語音源で負荷を自由に調整できます。
使われている音源は英語ニュースやドラマのもので、英語学習者用に手加減された英語ではないため難易度は高めです。しかしディクテーションをしやすくするため、音源が短く区切られており取り組みやすくなっています。
英語中級者~におすすめのサイトです。
⑧TED
【特徴】
- 世界中の著名人による講演
- 幅広い題材と豊富なタイトル
- Language Reactorと併用することでディクテーション教材に使用可能
【スタイル】全文書き取り式
【おすすめの人】上級者
【英語話者の特徴】アメリカ英語/イギリス英語/男性/女性混在 (選択不可)
TEDは世界中の著名人による講演「TED conference」が視聴できるサイトです。
ディクテーション用に作られているわけではありませんが、YoutubeのTEDチャンネルとGoogle Chromeの拡張機能「Language Reactor」を併用することで、ディクテーション用教材として使用できます。
TEDの内容自体が多岐にわたる他、講演者も世界中から集まっているため様々な英語に触れることができます。
講演によっては単語レベルも高く、また話すスピードも速いため、英語上級者のディクテーション教材としておすすめです。
なおLanguage Reactorを用いた学習方法はこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
⑨Fun Fun Spell
【特徴】
- 英文読み上げ
- 3段階のスピード調整
- 区切る長さの調整可能
【スタイル】全文書き取り式
【おすすめの人】初心者~上級者
【英語話者の特徴】該当なし
Fun Fun Spellはコピペしたものをディクテーション用教材にしてくれるサイトです。
スクリプトさえあれば、どんなものでもディクテーション教材にすることができます。読み上げの速さは3段階に調整でき、また英文の区切りもshortからvery longまで4段階に変更することができます。
自分の興味のある英文で、自分のレベルに合わせてディクテーションすることができるのが◎ですね。
機械による読み上げですが「Speak punctuation」を選択すると機械音声感が軽減され、かなり自然な音声になります。
英語ディクテーションの成果を早く感じたい人は?
ディクテーションは音声知覚の向上や、文法・文構造の知識向上に効果のある英語学習法です。一方でディクテーションのみで音声知覚およびリスニング力が完成するわけではありません。
なぜならディクテーションは文字という「視覚」に頼っており、「音声のみ」で情報をとらえる訓練にはならないからです。
音声知覚を完成させるのに、ぜひディクテーションと併用したいのが「シャドーイング」です。
シャドーイングは聞こえた音源の2~3語後をスクリプトを見ずに影のように追いかけながら発話するトレーニングで、音声知覚向上に大きな効果があります。
シャドーイング専用アプリ「シャドテン」を利用すれば、プロによるフィードバックを受けながら正しくシャドーイングが実施でき、より効果的です。
シャドーイングするならシャドテン
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